第7章「思い出していくほどに・・・」
オレはノウェム。キュアート様の眷属の1冊目にして、
一応は眷属達(きょうだいたち)の中では長男と言う事になる。
キュアート様は、いつか自分に何かあった時には、オレを9冊目にする予定らしいが、
オレは正直に言って、自分には向いていないと思ってる。
本質的には、俺の妹になる2冊目の眷属のセアの方が、はっきり言って向いてるだろう。
9冊目の能力は、女の本の方が生かされると俺は考えている。
それに、最近のセアは、キュアート様に外見も似てきているし、
性格もそっくりだ。
セアなら、キュアート様の能力も、すぐに馴染んで、自分のモノに出来るだろう。
何より、オレは自分の性別を変えてまで、キュアート様の能力を受け継ぐ気はない。
オレは、9冊目になりたいのでなく、あくまでも、キュアート様を
助ける眷属でありたいのが本心なとこだ。
キュアート様が望みさえすれば、後にセアが9冊目になっても、
今後も助けはするが。
「セア。母上が許して下さってるとは言え、6冊目に迷惑かけるなよ?
それから恋愛に現を抜かして、母上が大変な時に助けに来なかったら、
お前、どうなるかわかってるな?」
「もう!!ノウェムは、またそうやって脅す!あんたお兄ちゃんでしょ!
もっと、妹に優しく出来ないわけ?!」
オレは電話越しに、セアと会話していた。
6冊目に恋をし、今は離れて暮らしている、妹達の中では1番上なのにもかかわらず、
一番の問題本でもあるセアに、オレは釘を差していた。
何が妹に優しく出来ないだ。同じ眷属として、むしろ恥を知れ。
主を守るどころか、身勝手にも恋に走っているくせに。
キュアート様が優しい本だからこそ、許されているんだぞ。全く。
「うるさい。オレの次に眷属達(きょうだいたち)を管理する立場に
あるはずだったお前の我が儘に付き合ってやっているんだぞ?
感謝されこそすれ、お前から文句など言われる筋合いはない。」
「そ、それは申し訳ないと思ってるわよ・・・」
オレの言葉にセアは、一瞬だけ反省し、声のトーンを下げる。
本当に申し訳ないと思っているのやら。
妹の中では、一番手が掛かるので、心底困る。
少しは、キュアート様の5冊目の眷属で、3女に当たる、
イーリスを見習って欲しいものだ。
イーリスは、セアの代わりに、まめまめしく働いていると言うのに。
オレにとって、面倒な仕事でさえ、喜んで一緒に手伝ってくれる程だ。
そのイーリスのちょっとした部分の紙きれでいいから、飲んで本質を改めて貰いたいとこだ。
「とにかくだ。6冊目といるのは許す。だが、いざって時はすぐに帰って来い。
それから、もう一つの仕事の報告も忘れるなよ?」
「わかってるわ。本喰人を生み出した人間達の調査でしょ?
六ちゃ・・・6冊目と一緒にしてるから大丈夫よ!」
「ふぅ・・・六ちゃんね・・・だと、いいがな。」
オレは恋愛で浮かれているセアに、悪態をつかずにはいられなかった。
オレとのやり取りでも、こんな感じでは不安だが、
今回は6冊目に頼れていると言う事だけは良しと考えよう。
本格的に戦う事になった時に、6冊目を頼れるのは大きいからな。
一応は眷属達(きょうだいたち)の中では長男と言う事になる。
キュアート様は、いつか自分に何かあった時には、オレを9冊目にする予定らしいが、
オレは正直に言って、自分には向いていないと思ってる。
本質的には、俺の妹になる2冊目の眷属のセアの方が、はっきり言って向いてるだろう。
9冊目の能力は、女の本の方が生かされると俺は考えている。
それに、最近のセアは、キュアート様に外見も似てきているし、
性格もそっくりだ。
セアなら、キュアート様の能力も、すぐに馴染んで、自分のモノに出来るだろう。
何より、オレは自分の性別を変えてまで、キュアート様の能力を受け継ぐ気はない。
オレは、9冊目になりたいのでなく、あくまでも、キュアート様を
助ける眷属でありたいのが本心なとこだ。
キュアート様が望みさえすれば、後にセアが9冊目になっても、
今後も助けはするが。
「セア。母上が許して下さってるとは言え、6冊目に迷惑かけるなよ?
それから恋愛に現を抜かして、母上が大変な時に助けに来なかったら、
お前、どうなるかわかってるな?」
「もう!!ノウェムは、またそうやって脅す!あんたお兄ちゃんでしょ!
もっと、妹に優しく出来ないわけ?!」
オレは電話越しに、セアと会話していた。
6冊目に恋をし、今は離れて暮らしている、妹達の中では1番上なのにもかかわらず、
一番の問題本でもあるセアに、オレは釘を差していた。
何が妹に優しく出来ないだ。同じ眷属として、むしろ恥を知れ。
主を守るどころか、身勝手にも恋に走っているくせに。
キュアート様が優しい本だからこそ、許されているんだぞ。全く。
「うるさい。オレの次に眷属達(きょうだいたち)を管理する立場に
あるはずだったお前の我が儘に付き合ってやっているんだぞ?
感謝されこそすれ、お前から文句など言われる筋合いはない。」
「そ、それは申し訳ないと思ってるわよ・・・」
オレの言葉にセアは、一瞬だけ反省し、声のトーンを下げる。
本当に申し訳ないと思っているのやら。
妹の中では、一番手が掛かるので、心底困る。
少しは、キュアート様の5冊目の眷属で、3女に当たる、
イーリスを見習って欲しいものだ。
イーリスは、セアの代わりに、まめまめしく働いていると言うのに。
オレにとって、面倒な仕事でさえ、喜んで一緒に手伝ってくれる程だ。
そのイーリスのちょっとした部分の紙きれでいいから、飲んで本質を改めて貰いたいとこだ。
「とにかくだ。6冊目といるのは許す。だが、いざって時はすぐに帰って来い。
それから、もう一つの仕事の報告も忘れるなよ?」
「わかってるわ。本喰人を生み出した人間達の調査でしょ?
六ちゃ・・・6冊目と一緒にしてるから大丈夫よ!」
「ふぅ・・・六ちゃんね・・・だと、いいがな。」
オレは恋愛で浮かれているセアに、悪態をつかずにはいられなかった。
オレとのやり取りでも、こんな感じでは不安だが、
今回は6冊目に頼れていると言う事だけは良しと考えよう。
本格的に戦う事になった時に、6冊目を頼れるのは大きいからな。