第7章「思い出していくほどに・・・」
「トワって本当に虫が嫌いだよな。もしかして、俺があの時に
昆虫大百科を、渡したから、大嫌いになって、トラウマになった
と言う訳か?」
俺はトワにサラッとそう聞くと、トワは顔を歪めて困る。
ん?なんだ?その顔は・・・俺が原因だったんじゃないのか?
てっきり、そうだ!と断言してくるのかと思ったんだが。
「虫が大嫌いなのは、何故だが自分でもわからないの。
ただ、トワが虫って存在がわかるようになってから、凄く怖いものって
言う感覚だけがあったと言うか・・・」
「ほう・・・そうだったのか・・・知らなかった。」
「そうなの!で、そこへ!十二が笑顔で昆虫大百科を
喰べろって言うから、更にトラウマになったの!!」
「なるほど・・・」
俺はトワの回答を聞いて、ちゃんと理解することが出来た。
にしても、生まれてちょっとしたら、虫が怖い存在だと思うとは。
トワは本でしかいられなかった時に虫にトラウマを感じるような
何か経験をしたことがあったのか?
それくらいしか、今の俺には思いつかないな・・・
「悪かった、トワ。あの時の俺は、まだトワの事を何も理解してやれなかったし、
悪気があって昆虫大百科を勧めたわけじゃない。だから、許してくれ。な?」
「十二・・・」
素直に謝る俺に、トワは戸惑っている。
「わ、わかってるよ。十二は悪気があったわけじゃないことくらいは。
それに私もあの時は、あの後で大泣きして、十二を困らせたし・・・
だから、お互い様だと、今はちゃんと思ってる。」
「そっか。なら、この件は和解したと思っていいんだな?」
「うん。」
俺は笑顔でトワに聞くと、トワも普通の顔に戻り頷いた。
これから、もっとトワと信頼し合っていかなきゃいけないのに、
小さな蟠りも無い方がいいもんな。
でも、トワの弱点に虫があった事をここで思い出すことになるとは思わなかった。
その事も、俺は今後考えてやらなきゃだな。
「もうーこんな嫌な話題はさっさと止めて、食事にしようよ!十二!」
「ああ、そうだな。辛気臭い話はここで終わりにしよう。」
「なら、トワはあの恋愛の本も食べてもいい?英語で書かれた本だから為になるし!」
「っつたく、トワはそういうとは抜け目がないな。好きにしろ。」
「えへへーやった♪」
トワは俺に了解を得て、嬉しそうに笑う。
それを見て、俺は思う。トワには、いつも笑っていて欲しいなと。
トワは俺の家族・・・だからな。
俺はそう思いながら、トワと夕食を開始した。
トワは俺の用意した本をちゃんと全部喰べて、自分の食べたい
恋愛の本もちゃっかりと完食した。
人間で言うとこのデザートは別腹って言うやつなのかな?
トワにとって恋愛の本と言うのは。
昆虫大百科を、渡したから、大嫌いになって、トラウマになった
と言う訳か?」
俺はトワにサラッとそう聞くと、トワは顔を歪めて困る。
ん?なんだ?その顔は・・・俺が原因だったんじゃないのか?
てっきり、そうだ!と断言してくるのかと思ったんだが。
「虫が大嫌いなのは、何故だが自分でもわからないの。
ただ、トワが虫って存在がわかるようになってから、凄く怖いものって
言う感覚だけがあったと言うか・・・」
「ほう・・・そうだったのか・・・知らなかった。」
「そうなの!で、そこへ!十二が笑顔で昆虫大百科を
喰べろって言うから、更にトラウマになったの!!」
「なるほど・・・」
俺はトワの回答を聞いて、ちゃんと理解することが出来た。
にしても、生まれてちょっとしたら、虫が怖い存在だと思うとは。
トワは本でしかいられなかった時に虫にトラウマを感じるような
何か経験をしたことがあったのか?
それくらいしか、今の俺には思いつかないな・・・
「悪かった、トワ。あの時の俺は、まだトワの事を何も理解してやれなかったし、
悪気があって昆虫大百科を勧めたわけじゃない。だから、許してくれ。な?」
「十二・・・」
素直に謝る俺に、トワは戸惑っている。
「わ、わかってるよ。十二は悪気があったわけじゃないことくらいは。
それに私もあの時は、あの後で大泣きして、十二を困らせたし・・・
だから、お互い様だと、今はちゃんと思ってる。」
「そっか。なら、この件は和解したと思っていいんだな?」
「うん。」
俺は笑顔でトワに聞くと、トワも普通の顔に戻り頷いた。
これから、もっとトワと信頼し合っていかなきゃいけないのに、
小さな蟠りも無い方がいいもんな。
でも、トワの弱点に虫があった事をここで思い出すことになるとは思わなかった。
その事も、俺は今後考えてやらなきゃだな。
「もうーこんな嫌な話題はさっさと止めて、食事にしようよ!十二!」
「ああ、そうだな。辛気臭い話はここで終わりにしよう。」
「なら、トワはあの恋愛の本も食べてもいい?英語で書かれた本だから為になるし!」
「っつたく、トワはそういうとは抜け目がないな。好きにしろ。」
「えへへーやった♪」
トワは俺に了解を得て、嬉しそうに笑う。
それを見て、俺は思う。トワには、いつも笑っていて欲しいなと。
トワは俺の家族・・・だからな。
俺はそう思いながら、トワと夕食を開始した。
トワは俺の用意した本をちゃんと全部喰べて、自分の食べたい
恋愛の本もちゃっかりと完食した。
人間で言うとこのデザートは別腹って言うやつなのかな?
トワにとって恋愛の本と言うのは。