第7章「思い出していくほどに・・・」
俺はトワにブーブーと文句を言われながらも、語学に関する本やらを
夕食で一緒に喰べる為に、用意していた。
にしても、よくもまあ、ここまで文句が言えたものだ。
俺は仕事しながらも、いつの日にかと思い、
それなりに語学の本などを用意してやったと言うのに。
しかも、トワが食べやすそうな子供向けや、イラストなども
いっぱい載ってる本をだ。
俺が、最近のトワに過保護すぎているのか?
調子に乗らせてしまうのなら、態度を改めないといけないな。
守ってやろうとしてることが、甘やかしてしまっている状態に
なってしまうのなら、それは俺の接し方の問題だ。
難しいな。眷属を育ってると言うのも。
「こら!トワ!そんなに文句言い続けるなら、お前の本は
自分で探させるぞ?いいのか?」
「や、やだ!もう、文句言わない!だから、許して十二!」
「つったく、最初から素直に言う事聞けばいいんだ。」
「だって、十二がトワの食べやすそうな本まで、
考えていてくれたなんて思わなかったんだもん。」
トワは俺の手にある本を見て、口をちょっとだけ尖らせる。
親切にしてやって、文句を言われるなんて、こんな理不尽があるものか。
全く、トワの奴はしょうがない俺の眷属だな。
「ほら!これもトワ用の本だ。受け取れ!」
「うん!有難う!十二♪」
トワはご機嫌な様子で俺から自分の食事を貰う。
そーいや、小さい姿だった時も、何かの本を喰べろって言って渡したら、
泣いたことがあったよな?
あれ?何の本だったかなぁ・・・
「なぁ、トワ。」
「うん?何?」
「お前さ、小さい時に俺から何かの本を喰べろって言って、
渡した時に大泣きしたことあったよな?覚えてるか?」
「?!」
俺の言葉に、トワはハッとした顔になる。
それから、すぐに顔を少し赤くして怒ってくる。
「もう!十二は何で、今になってそんなこと言い出すの?!」
「あ、いや、たまたま思い出したから、聞いただけなんだが・・・」
「最低!トワにしたら、まだトラウマなのに!!!」
「へ?そうなのか?」
俺はトワに怒られるとは、全くに思わなかったので、ちょいと冷や汗をかくことになった。
トワにトラウマを残すような本を俺が与えたのか?
うーん、そんな本を与えたと言うのなら、俺も記憶にありそうなもんなんだけどな。
何で、俺は覚えてないんだ?俺からしたら、問題にもならないと言う事か?
「怒るなよ、トワ。俺は、お前に何の本を渡してしまったんだっけ?」
「む!十二は忘れちゃったの?!!」
「悪いが忘れてしまった。だから、教えてくれ。」
俺は素直になってトワに、再度聞いた。
トワは、ブツブツと小言を言いながらも、俺の顔が真剣なのに気づき、
嫌々な顔をしながらも、答えた。
「昆虫大百科・・・」
「え?昆虫大百科?」
「そう!十二は私がまだ小さい子供だから、そういうの好きだろう?
とか言って!笑顔で渡してきたの!」
「そうだったのか。なんだよ。そんなに変な本とかじゃないじゃないか。
なのに、そこまでトラウマになるものなのか?」
俺はトワの答えを聞いて、安堵しながらも不思議に思った。
ん?もしかして、それもあるから、トワは大の虫嫌いなのか?
綺麗な蝶とかでも苦手だもんな。
あの時は小さい女の子の本だから、昆虫とかに恐怖を感じたのかな?
俺はその場で俺なりに考えてはみたが、トワがどうしてトラウマに
なる程になったのかは、さっぱりわからなかった。
夕食で一緒に喰べる為に、用意していた。
にしても、よくもまあ、ここまで文句が言えたものだ。
俺は仕事しながらも、いつの日にかと思い、
それなりに語学の本などを用意してやったと言うのに。
しかも、トワが食べやすそうな子供向けや、イラストなども
いっぱい載ってる本をだ。
俺が、最近のトワに過保護すぎているのか?
調子に乗らせてしまうのなら、態度を改めないといけないな。
守ってやろうとしてることが、甘やかしてしまっている状態に
なってしまうのなら、それは俺の接し方の問題だ。
難しいな。眷属を育ってると言うのも。
「こら!トワ!そんなに文句言い続けるなら、お前の本は
自分で探させるぞ?いいのか?」
「や、やだ!もう、文句言わない!だから、許して十二!」
「つったく、最初から素直に言う事聞けばいいんだ。」
「だって、十二がトワの食べやすそうな本まで、
考えていてくれたなんて思わなかったんだもん。」
トワは俺の手にある本を見て、口をちょっとだけ尖らせる。
親切にしてやって、文句を言われるなんて、こんな理不尽があるものか。
全く、トワの奴はしょうがない俺の眷属だな。
「ほら!これもトワ用の本だ。受け取れ!」
「うん!有難う!十二♪」
トワはご機嫌な様子で俺から自分の食事を貰う。
そーいや、小さい姿だった時も、何かの本を喰べろって言って渡したら、
泣いたことがあったよな?
あれ?何の本だったかなぁ・・・
「なぁ、トワ。」
「うん?何?」
「お前さ、小さい時に俺から何かの本を喰べろって言って、
渡した時に大泣きしたことあったよな?覚えてるか?」
「?!」
俺の言葉に、トワはハッとした顔になる。
それから、すぐに顔を少し赤くして怒ってくる。
「もう!十二は何で、今になってそんなこと言い出すの?!」
「あ、いや、たまたま思い出したから、聞いただけなんだが・・・」
「最低!トワにしたら、まだトラウマなのに!!!」
「へ?そうなのか?」
俺はトワに怒られるとは、全くに思わなかったので、ちょいと冷や汗をかくことになった。
トワにトラウマを残すような本を俺が与えたのか?
うーん、そんな本を与えたと言うのなら、俺も記憶にありそうなもんなんだけどな。
何で、俺は覚えてないんだ?俺からしたら、問題にもならないと言う事か?
「怒るなよ、トワ。俺は、お前に何の本を渡してしまったんだっけ?」
「む!十二は忘れちゃったの?!!」
「悪いが忘れてしまった。だから、教えてくれ。」
俺は素直になってトワに、再度聞いた。
トワは、ブツブツと小言を言いながらも、俺の顔が真剣なのに気づき、
嫌々な顔をしながらも、答えた。
「昆虫大百科・・・」
「え?昆虫大百科?」
「そう!十二は私がまだ小さい子供だから、そういうの好きだろう?
とか言って!笑顔で渡してきたの!」
「そうだったのか。なんだよ。そんなに変な本とかじゃないじゃないか。
なのに、そこまでトラウマになるものなのか?」
俺はトワの答えを聞いて、安堵しながらも不思議に思った。
ん?もしかして、それもあるから、トワは大の虫嫌いなのか?
綺麗な蝶とかでも苦手だもんな。
あの時は小さい女の子の本だから、昆虫とかに恐怖を感じたのかな?
俺はその場で俺なりに考えてはみたが、トワがどうしてトラウマに
なる程になったのかは、さっぱりわからなかった。