第7章「思い出していくほどに・・・」
俺達は十としばらく話し込んだ後、十は東京で他の予定をこなす為に、
俺達の拠点から出て行った。
トワは笑顔で十を店の外まで見送り、ウキウキした顔でリビングに戻って来た。
その様子から思うに、トワは十にかなり好印象を持ったようだ。
「十二!十さんって、凄く優しい本だね♪」
「あ?ああ。そうだな。」
「何?その顔?私、変な事言ってる??」
「いや。俺も、十がトワにあんな優しくするとは思わなくてな。
だから、ちょっと意外だなぁーと思っただけだ。」
「そうなの?十二は、実はそこまで十さんと仲良くなかったの?
てっきり、あの話しぶりだと、私は十二の友人だと思ってた。」
俺の対応に、トワは首を傾げて不思議そうにする。
十とは仲間って感じにはなったけど、友と呼ぶまでには、まだそこまで仲良くはないのは事実だな。
トワの指摘は間違ってはいない。
「トワの言う通り、仲間ではあるが、友と言えるほどまで、仲良くは無いな。
何せ会ってから、まだ数か月しか経ってないからな。」
「え?!そうだったの?!意外!」
「トワは、誤解してたみたいだな。」
「だって、十二と十さんの雰囲気は、とても穏やかに感じたから、
ただの知り合いって思えなかったんだもん。
二四達と一緒にいる感じに近いって言うか、そんな感じ?」
「ふーん?トワには、そう感じてたのか。」
俺はトワの感じた感覚に感心した。トワから見れば、俺と十の関係は、かなり良好に見えるわけか。
確かに、良好ではあるから正しいけどな。
俺はトワには話せないが、過去のあの出来事で、十に感謝している部分もある。
「あ、そうだ、トワ。今日の夕食なんだけどな。」
「うん。どうしたの?」
「今日は語学の本とか、そっち系を一緒に喰べるぞ。いいな?」
「えー語学系?!」
「そうだ。ギリシャとか海外に行くんだから、必要だろう?」
「でも、語学の本とか苦そうで嫌だなぁ・・・」
「お前な・・・」
俺はトワの言葉に呆れる。こういうとこは、やっぱり子供なのか?
さっきは十と会話していて、成長したなと思ったのに。
俺は、トワに呆れた顔をしつつも、何故か心の中では微笑ましいと思ってしまっていた。
トワのこうした部分が、俺には癒しに感じることもあるみたいだ。
緊迫してるだけの日常なんて、流石に疲れてしまうもんな。
トワみたいに、時に抜けた感じで息抜きも必要なのかもしれない。
俺の精神的には、トワの言動は良い効果が出ることもあるようだ。
それだけ、トワとの生活も長くなったわけか。
2の奴の事ばかりを考えて、日々がギスギスした生活になんてなりたくもないしな。
俺はトワが居なかったら、前よりも、もっととっつきにくい性格の
本喰人になっていたかもしれないな。
そうなっていたら、二四達と今のような関係が築けずに、孤独にいたかもしれない。
今考えれば、それは俺にとってかなり不利な状況になるところだったよな。
俺1冊で、あの2の奴達と戦おうと、昔はしていたなんて、
今思えば、信じられないくらい無謀な事だ。
俺達の拠点から出て行った。
トワは笑顔で十を店の外まで見送り、ウキウキした顔でリビングに戻って来た。
その様子から思うに、トワは十にかなり好印象を持ったようだ。
「十二!十さんって、凄く優しい本だね♪」
「あ?ああ。そうだな。」
「何?その顔?私、変な事言ってる??」
「いや。俺も、十がトワにあんな優しくするとは思わなくてな。
だから、ちょっと意外だなぁーと思っただけだ。」
「そうなの?十二は、実はそこまで十さんと仲良くなかったの?
てっきり、あの話しぶりだと、私は十二の友人だと思ってた。」
俺の対応に、トワは首を傾げて不思議そうにする。
十とは仲間って感じにはなったけど、友と呼ぶまでには、まだそこまで仲良くはないのは事実だな。
トワの指摘は間違ってはいない。
「トワの言う通り、仲間ではあるが、友と言えるほどまで、仲良くは無いな。
何せ会ってから、まだ数か月しか経ってないからな。」
「え?!そうだったの?!意外!」
「トワは、誤解してたみたいだな。」
「だって、十二と十さんの雰囲気は、とても穏やかに感じたから、
ただの知り合いって思えなかったんだもん。
二四達と一緒にいる感じに近いって言うか、そんな感じ?」
「ふーん?トワには、そう感じてたのか。」
俺はトワの感じた感覚に感心した。トワから見れば、俺と十の関係は、かなり良好に見えるわけか。
確かに、良好ではあるから正しいけどな。
俺はトワには話せないが、過去のあの出来事で、十に感謝している部分もある。
「あ、そうだ、トワ。今日の夕食なんだけどな。」
「うん。どうしたの?」
「今日は語学の本とか、そっち系を一緒に喰べるぞ。いいな?」
「えー語学系?!」
「そうだ。ギリシャとか海外に行くんだから、必要だろう?」
「でも、語学の本とか苦そうで嫌だなぁ・・・」
「お前な・・・」
俺はトワの言葉に呆れる。こういうとこは、やっぱり子供なのか?
さっきは十と会話していて、成長したなと思ったのに。
俺は、トワに呆れた顔をしつつも、何故か心の中では微笑ましいと思ってしまっていた。
トワのこうした部分が、俺には癒しに感じることもあるみたいだ。
緊迫してるだけの日常なんて、流石に疲れてしまうもんな。
トワみたいに、時に抜けた感じで息抜きも必要なのかもしれない。
俺の精神的には、トワの言動は良い効果が出ることもあるようだ。
それだけ、トワとの生活も長くなったわけか。
2の奴の事ばかりを考えて、日々がギスギスした生活になんてなりたくもないしな。
俺はトワが居なかったら、前よりも、もっととっつきにくい性格の
本喰人になっていたかもしれないな。
そうなっていたら、二四達と今のような関係が築けずに、孤独にいたかもしれない。
今考えれば、それは俺にとってかなり不利な状況になるところだったよな。
俺1冊で、あの2の奴達と戦おうと、昔はしていたなんて、
今思えば、信じられないくらい無謀な事だ。