第7章「思い出していくほどに・・・」
俺の過去の話が、無事に終わり、その後も、師匠や四四も、
自分の過去を自分の口から話す。
お互いに、そうだったのかーと言う雰囲気になったが、だからと言って、
互いが険悪なことになることはなかった。
俺達の結束は、俺達が思っていたよりも、遥かに固かったのが、証明されたわけだ。
こんなに喜ばしいことはない。俺は胸が熱くなるのを感じた。
仲間って、こんなにいいもんなんだな・・・36冊目。
俺は、何故だか36冊目のことも思い出した。
こうも上手くいったのは、36冊目が見守ってくれたからじゃないかと、
俺はそう感じずにはいられなかった。
「今日は、色々と知れたのはいいけどさ。でも、どれも凄い話すぎて、逆に混乱しちゃうね。」
「だね、ごーちゃん。まさか、六師匠も、十二先輩と同じで、過去に・・・」
ゴートンと二四は、俺以外にも師匠も過去は2冊目側の仲間だったことに、更に驚いたようだ。
まぁ、無理もないよな。俺だって、知った当初は動揺したからな。
あの師匠が、2の奴と仲が良かったなんて、今も想像出来ない。
「ですが!十二も、六の師匠も、今は違います!
過去は・・・もう過去だって、割り切りましょう。
現在の十二達を責めたって、どうにもならないんですから。
過去に戻り、やり直すことが出来るわけじゃないから・・・」
「四四ちゃん、有難う!十二の為に・・・私、凄く嬉しいよ!」
トワは、今度は四四の側に行き、いつもの様に、四四に甘える。
四四は四四で、トワの頭をナデナデして、微笑む。
トワ達のやり取りを見て、二四もゴートンも、すっかり毒気が抜かれた顔をする。
「四四の言う通りだ。私達が、今の十二先輩や、六師匠の過去を、責めても何も生まれない。
大事なのは、今の十二先輩と六師匠が、どう生きるかだ。
それに、他の本喰人の過去を責める資格なんて、私達には元々から無いんだ。
私達だって、自分の過去は知らないんだから。
何か後ろめたいことがあっても、おかしくはない。」
「だよね。僕達だって、過去が潔白な本だったかって、
言えるかわらないもんね。」
二四とゴートンは、そう言い合いに、お互いに納得している。
そう納得してくれるのなら、俺や師匠には、有難いことだ。
「しかし、四四が、あの4冊目の元は眷属だったとはな。」
「す、すいません。いずれは、お話しなければと、思っていたのですが・・・」
「いや、何も謝る事はない。拙者だって、今日になって、
やっと自分のことを話せたのだからな。お互い様だ。」
「でも、四四ちゃんを育てた、4冊目って変わり者よね。
四四ちゃんの永遠のパパになりたいって、どういうことなのかしらね?」
「さぁ・・・それが、わからなくて、私もいつも困ります。」
四四は師匠達に話かけられ、セアに、あの問題を言われる。
そりゃ・・・四四も困るだろうな。俺達だって、誰も、その問題を解決出来そうにない。
普通に捉えるなら、眷属から離れても、四四のことは、
自分の娘として、今後も大事に見守っていきたいって、思っていいんだろうが・・・
問題は、あの4冊目だからな。
素直に、言葉通りの意味じゃなさそうだよな。
まず四四自身が、素直に受け取れない言葉なら、裏に何かあってもおかしくないだろう。
自分の過去を自分の口から話す。
お互いに、そうだったのかーと言う雰囲気になったが、だからと言って、
互いが険悪なことになることはなかった。
俺達の結束は、俺達が思っていたよりも、遥かに固かったのが、証明されたわけだ。
こんなに喜ばしいことはない。俺は胸が熱くなるのを感じた。
仲間って、こんなにいいもんなんだな・・・36冊目。
俺は、何故だか36冊目のことも思い出した。
こうも上手くいったのは、36冊目が見守ってくれたからじゃないかと、
俺はそう感じずにはいられなかった。
「今日は、色々と知れたのはいいけどさ。でも、どれも凄い話すぎて、逆に混乱しちゃうね。」
「だね、ごーちゃん。まさか、六師匠も、十二先輩と同じで、過去に・・・」
ゴートンと二四は、俺以外にも師匠も過去は2冊目側の仲間だったことに、更に驚いたようだ。
まぁ、無理もないよな。俺だって、知った当初は動揺したからな。
あの師匠が、2の奴と仲が良かったなんて、今も想像出来ない。
「ですが!十二も、六の師匠も、今は違います!
過去は・・・もう過去だって、割り切りましょう。
現在の十二達を責めたって、どうにもならないんですから。
過去に戻り、やり直すことが出来るわけじゃないから・・・」
「四四ちゃん、有難う!十二の為に・・・私、凄く嬉しいよ!」
トワは、今度は四四の側に行き、いつもの様に、四四に甘える。
四四は四四で、トワの頭をナデナデして、微笑む。
トワ達のやり取りを見て、二四もゴートンも、すっかり毒気が抜かれた顔をする。
「四四の言う通りだ。私達が、今の十二先輩や、六師匠の過去を、責めても何も生まれない。
大事なのは、今の十二先輩と六師匠が、どう生きるかだ。
それに、他の本喰人の過去を責める資格なんて、私達には元々から無いんだ。
私達だって、自分の過去は知らないんだから。
何か後ろめたいことがあっても、おかしくはない。」
「だよね。僕達だって、過去が潔白な本だったかって、
言えるかわらないもんね。」
二四とゴートンは、そう言い合いに、お互いに納得している。
そう納得してくれるのなら、俺や師匠には、有難いことだ。
「しかし、四四が、あの4冊目の元は眷属だったとはな。」
「す、すいません。いずれは、お話しなければと、思っていたのですが・・・」
「いや、何も謝る事はない。拙者だって、今日になって、
やっと自分のことを話せたのだからな。お互い様だ。」
「でも、四四ちゃんを育てた、4冊目って変わり者よね。
四四ちゃんの永遠のパパになりたいって、どういうことなのかしらね?」
「さぁ・・・それが、わからなくて、私もいつも困ります。」
四四は師匠達に話かけられ、セアに、あの問題を言われる。
そりゃ・・・四四も困るだろうな。俺達だって、誰も、その問題を解決出来そうにない。
普通に捉えるなら、眷属から離れても、四四のことは、
自分の娘として、今後も大事に見守っていきたいって、思っていいんだろうが・・・
問題は、あの4冊目だからな。
素直に、言葉通りの意味じゃなさそうだよな。
まず四四自身が、素直に受け取れない言葉なら、裏に何かあってもおかしくないだろう。