第7章「思い出していくほどに・・・」
「と、言うわけだ。過去の俺は、まさかの2の奴の仲間で、親友だったらしい。
だけど、これだけは言わせてくれ。今の俺は、絶対に2の奴の仲間に戻る気はない。
今の俺にとっては、2の奴は、俺の親友だった36冊目の仇だ。
絶対に許さない気持ちは、今だって同じだ。
それを、今後も、信じて貰えるかどうかは、皆に任せる・・・
しかないんだ。今の俺は。」
俺は、話せることは全部話しをして、最後に皆の顔を見た。
師匠とセアは、特に表情を変えることもなく、俺を見て、優しい顔で頷いてくれた。
師匠達は、俺を信じてくれるようだな。あの顔をしてくれるから。
「十二先輩が・・・そんな・・・」
「にっちゃん・・・大丈夫?」
「ああ・・・大丈夫だよ。ごーちゃん・・・」
「二四・・・」
師匠達に比べ、二四達は、かなり動揺してるみたいだな。
いや、二四が一番ショックを受けるのではないかと、俺は想像していた。
一番、軽蔑されるのも二四ではないかとも。
二四を心配し、四四も二四の側に寄りそう。四四には、前に話していたのもあったから、
二四達よりは、全然動揺はしてないな。
「十二・・・」
俺の話が終わり、トワは、泣きそうな顔で、俺の側に来る。
そして、俺にしがみつき静かに泣く。
俺は、トワの行動に、少し困ったが、トワの頭を撫でてやった。
と、同時に、トワは俺を嫌いになったのではないと、わかり安堵してしまった。
「トワ・・・」
「十二が、過去にどんな酷い事をしたりしたとしても、トワは、
今の十二の眷属だから・・・
だから、これからも、十二の側にいる・・・」
「トワ・・・お前ってやつは・・・」
俺は、トワの泣き顔を見て、トワに笑いながら呆れた。
こんなとこは、まだまだ子供だなぁ・・・トワは。
いや、逆に成長したと、褒めるべきか?
過去の俺と、今の俺を割り切って見れるんだからな。
子供にままなら、過去の俺だけの話を聞いて、すぐに軽蔑したかもしれないか。
「にっちゃん・・・驚いたとは思うけどさ。十二先輩の事は、信じようよ。」
「ごーちゃん・・・」
ゴートンは、そう言いながら、二四の側に寄り添い、言葉を続ける。
「にっちゃんだって、今の十二先輩の事は、何も疑ったりしてないだろ?」
「うん。何も・・・ただ・・・」
「そりゃ、過去の十二先輩は、最低最悪でヤバい本だったかもしれないよ?
その点は、にっちゃんと同じで、僕も不安には思うけどさ。
でもさ、今の十二先輩は、そんなこと全然ないじゃん。」
「うん。そう・・・だね。」
「それに、僕達をここまで、助けてくれたのは十二先輩だよ?
六師匠に会わせてくれて、修行までさせてくれたし、
この拠点を持つことが出来たのも、十二先輩が協力してくれたからだよ?」
「その通りだ。ごーちゃん。」
二四は、ゴートンの言葉を聞き入れ、俺を見る。
そして、謝罪してくれた、少しでも、今の俺を疑って悪かったと。
俺は、二四が、今の俺を受け入れてくれたのが嬉しくて、
すぐに二四にお礼を言った。
「謝らないでくれよ。二四。むしろ、俺は、お前やゴートン、
それに四四や、トワに感謝するべきなんだ。
過去の俺は、自分でも受け入れがたい程、最低な本だったからな。
だから、お前達に、今の俺も軽蔑されても、仕方がないと思ってた。」
「いえ。十二先輩。やっぱり、悪いのは私の方です。今まで、
こんなにも、ゴートンと一緒になって、恩を受けておきながら、
過去の十二先輩が二冊目の仲間で、悪い事をしてたと、知ってただけで、
恩を仇で返すようなことを・・・そんなの許されるべきじゃないです。」
二四は、俺の手を掴み、再度、すいませんでしたと、謝罪してくれた。
それを、ゴートンや四四は、嬉しそうな顔で見守っている。
トワも、俺にまだしがみつきながらも、嬉しそうだ。
だけど、これだけは言わせてくれ。今の俺は、絶対に2の奴の仲間に戻る気はない。
今の俺にとっては、2の奴は、俺の親友だった36冊目の仇だ。
絶対に許さない気持ちは、今だって同じだ。
それを、今後も、信じて貰えるかどうかは、皆に任せる・・・
しかないんだ。今の俺は。」
俺は、話せることは全部話しをして、最後に皆の顔を見た。
師匠とセアは、特に表情を変えることもなく、俺を見て、優しい顔で頷いてくれた。
師匠達は、俺を信じてくれるようだな。あの顔をしてくれるから。
「十二先輩が・・・そんな・・・」
「にっちゃん・・・大丈夫?」
「ああ・・・大丈夫だよ。ごーちゃん・・・」
「二四・・・」
師匠達に比べ、二四達は、かなり動揺してるみたいだな。
いや、二四が一番ショックを受けるのではないかと、俺は想像していた。
一番、軽蔑されるのも二四ではないかとも。
二四を心配し、四四も二四の側に寄りそう。四四には、前に話していたのもあったから、
二四達よりは、全然動揺はしてないな。
「十二・・・」
俺の話が終わり、トワは、泣きそうな顔で、俺の側に来る。
そして、俺にしがみつき静かに泣く。
俺は、トワの行動に、少し困ったが、トワの頭を撫でてやった。
と、同時に、トワは俺を嫌いになったのではないと、わかり安堵してしまった。
「トワ・・・」
「十二が、過去にどんな酷い事をしたりしたとしても、トワは、
今の十二の眷属だから・・・
だから、これからも、十二の側にいる・・・」
「トワ・・・お前ってやつは・・・」
俺は、トワの泣き顔を見て、トワに笑いながら呆れた。
こんなとこは、まだまだ子供だなぁ・・・トワは。
いや、逆に成長したと、褒めるべきか?
過去の俺と、今の俺を割り切って見れるんだからな。
子供にままなら、過去の俺だけの話を聞いて、すぐに軽蔑したかもしれないか。
「にっちゃん・・・驚いたとは思うけどさ。十二先輩の事は、信じようよ。」
「ごーちゃん・・・」
ゴートンは、そう言いながら、二四の側に寄り添い、言葉を続ける。
「にっちゃんだって、今の十二先輩の事は、何も疑ったりしてないだろ?」
「うん。何も・・・ただ・・・」
「そりゃ、過去の十二先輩は、最低最悪でヤバい本だったかもしれないよ?
その点は、にっちゃんと同じで、僕も不安には思うけどさ。
でもさ、今の十二先輩は、そんなこと全然ないじゃん。」
「うん。そう・・・だね。」
「それに、僕達をここまで、助けてくれたのは十二先輩だよ?
六師匠に会わせてくれて、修行までさせてくれたし、
この拠点を持つことが出来たのも、十二先輩が協力してくれたからだよ?」
「その通りだ。ごーちゃん。」
二四は、ゴートンの言葉を聞き入れ、俺を見る。
そして、謝罪してくれた、少しでも、今の俺を疑って悪かったと。
俺は、二四が、今の俺を受け入れてくれたのが嬉しくて、
すぐに二四にお礼を言った。
「謝らないでくれよ。二四。むしろ、俺は、お前やゴートン、
それに四四や、トワに感謝するべきなんだ。
過去の俺は、自分でも受け入れがたい程、最低な本だったからな。
だから、お前達に、今の俺も軽蔑されても、仕方がないと思ってた。」
「いえ。十二先輩。やっぱり、悪いのは私の方です。今まで、
こんなにも、ゴートンと一緒になって、恩を受けておきながら、
過去の十二先輩が二冊目の仲間で、悪い事をしてたと、知ってただけで、
恩を仇で返すようなことを・・・そんなの許されるべきじゃないです。」
二四は、俺の手を掴み、再度、すいませんでしたと、謝罪してくれた。
それを、ゴートンや四四は、嬉しそうな顔で見守っている。
トワも、俺にまだしがみつきながらも、嬉しそうだ。