第1章「下巻の奴等」
「要するに、18と手を組んだフリをして、「禁断の本」を奪い取って、
自分の力にし、それから18から、2の奴の居場所を聞き出して、
復讐をしようとしたわけだな?」
俺は、50冊目の話を簡単にまとめて、確認した。
50冊目は、それそれ!と言った顔で俺に頷いてくる。
トワは、ほえーと言った、何とも間抜けな顔で聞いていた。
50冊目は、トワの用意した飯を数秒で平らげて見せた。
早すぎだろう!もっと味わって喰え!と俺は怒鳴ってやろうと思ったが、
状況がアレだったので黙ってやることにした。
「しかし、そうだとするなら、今頃は24冊目は・・・」
「そうだ!!きっと、18冊目のとこに行ってるかもしれない!」
「そうだな。おい、50冊目!お前、18の居所知ってるのか?」
「うん!東京の港の倉庫に、あいつの拠点があるよ!」
「相変わらずだなーあの馬鹿の18は。」
俺は50冊目の話を信じ、18の拠点に行くことにした。
50冊目も、親友を助けたいから、ついてくると言う。
18の拠点に行く前に、50冊目は、24冊目に連絡を取ろうとするが、駄目だった。
「やっぱり、僕の連絡に出ない。きっと、18冊目の所に行ったんだと思う。」
「そうか。なら、早くした方がいいな。それから、トワ。
いい加減に不貞腐れるのやめろ。」
「だってぇーずるいよ!十二!!」
さっきまで、留守番させられてたこともあり、トワはご機嫌斜めだった。
今度は、自分が連れて行って貰えるのかと思ったら、いきなり、
50冊目と、18の拠点に行くことになり、それが許せないらしい。
と言うか、可愛い嫉妬だ。こう言うと絶対に本人は怒るだろうが。
「トワ。何度も言ったが、これはさっきの24冊目と会うよりも、危険度が高いんだ。
24冊目は紳士的な奴だったから、良かったけど、18の奴は、
そんな奴じゃない。
あいつは最悪な本だ。何せ、共喰いが大好きな最低のクズ野郎だからな!」
俺は、自分でそう言いながら、段々と怒りが込み上げてきた。
18は、過去に俺と仲が良かった36冊目を、俺と仲が良かったと言う理由だけで、
残虐に殺し、挙句の果てには、俺の目の前で、憎らしい笑顔で、
36冊目を喰べて見せたのだ。
あの時ほど、俺は自分が無力だったことを後悔したことはない。
そして、俺はその事があるから、18だけとは戦っても仕方がないと思っている。
あいつだけは、絶対に許してはならない。36冊目の為にも。
「十二・・・わかった。言う事聞く・・・」
俺の表情を見て、トワは何かを察したらしく、大人しく従った。
きっと、これ以上、駄々をこねると怒られると感じ取ったのだろう。
けど、怒るのは理由がちゃんとある。
俺は、トワだけには、36冊目のあの悲劇的な出来事の様に、
なって欲しくなかったのだ。
18は姑息な本だ。もし、トワの存在を知れば、絶対に、
トワを利用し、俺を不利な状況にさせるだろう。
そして・・・あの時のように、最後は残虐に殺してみせるに決まってる。
俺は、18を早く、日本から追い出さなければと、思った。
トワや、50冊目、24冊目の為にも。
自分の力にし、それから18から、2の奴の居場所を聞き出して、
復讐をしようとしたわけだな?」
俺は、50冊目の話を簡単にまとめて、確認した。
50冊目は、それそれ!と言った顔で俺に頷いてくる。
トワは、ほえーと言った、何とも間抜けな顔で聞いていた。
50冊目は、トワの用意した飯を数秒で平らげて見せた。
早すぎだろう!もっと味わって喰え!と俺は怒鳴ってやろうと思ったが、
状況がアレだったので黙ってやることにした。
「しかし、そうだとするなら、今頃は24冊目は・・・」
「そうだ!!きっと、18冊目のとこに行ってるかもしれない!」
「そうだな。おい、50冊目!お前、18の居所知ってるのか?」
「うん!東京の港の倉庫に、あいつの拠点があるよ!」
「相変わらずだなーあの馬鹿の18は。」
俺は50冊目の話を信じ、18の拠点に行くことにした。
50冊目も、親友を助けたいから、ついてくると言う。
18の拠点に行く前に、50冊目は、24冊目に連絡を取ろうとするが、駄目だった。
「やっぱり、僕の連絡に出ない。きっと、18冊目の所に行ったんだと思う。」
「そうか。なら、早くした方がいいな。それから、トワ。
いい加減に不貞腐れるのやめろ。」
「だってぇーずるいよ!十二!!」
さっきまで、留守番させられてたこともあり、トワはご機嫌斜めだった。
今度は、自分が連れて行って貰えるのかと思ったら、いきなり、
50冊目と、18の拠点に行くことになり、それが許せないらしい。
と言うか、可愛い嫉妬だ。こう言うと絶対に本人は怒るだろうが。
「トワ。何度も言ったが、これはさっきの24冊目と会うよりも、危険度が高いんだ。
24冊目は紳士的な奴だったから、良かったけど、18の奴は、
そんな奴じゃない。
あいつは最悪な本だ。何せ、共喰いが大好きな最低のクズ野郎だからな!」
俺は、自分でそう言いながら、段々と怒りが込み上げてきた。
18は、過去に俺と仲が良かった36冊目を、俺と仲が良かったと言う理由だけで、
残虐に殺し、挙句の果てには、俺の目の前で、憎らしい笑顔で、
36冊目を喰べて見せたのだ。
あの時ほど、俺は自分が無力だったことを後悔したことはない。
そして、俺はその事があるから、18だけとは戦っても仕方がないと思っている。
あいつだけは、絶対に許してはならない。36冊目の為にも。
「十二・・・わかった。言う事聞く・・・」
俺の表情を見て、トワは何かを察したらしく、大人しく従った。
きっと、これ以上、駄々をこねると怒られると感じ取ったのだろう。
けど、怒るのは理由がちゃんとある。
俺は、トワだけには、36冊目のあの悲劇的な出来事の様に、
なって欲しくなかったのだ。
18は姑息な本だ。もし、トワの存在を知れば、絶対に、
トワを利用し、俺を不利な状況にさせるだろう。
そして・・・あの時のように、最後は残虐に殺してみせるに決まってる。
俺は、18を早く、日本から追い出さなければと、思った。
トワや、50冊目、24冊目の為にも。