第6章「後悔の先にあるもの」
俺達の卒業を祝う為の食事会も、佳境に入り、師匠は、俺達に聞こえるように、
大きめな声で今後の話をし始めた。皆が一斉に師匠に注目する。
「拙者は、数週間もしない内には、二四達の拠点を離れ、
今度は九州地方の方で、修行をしようと思っている。」
「ちょっと!六ちゃん!その前に、することあったでしょ!」
師匠の話に、セアが割って入る。師匠は、そんなセアに顔を
赤くしたが、軽く咳払いをすると、再び話し始めた。
「あ、で、その前にだな、セア殿と少し海外を見回ってくる。
予定のつもりだ。」
「つもりじゃなくて、一緒に行くの!もう、これは前から約束してたからね!
だから、私達は、ちょっと海外に行ってくるから♥」
とセアは言うと、嬉しそうな顔をして、師匠の腕に絡みつく。
師匠は、顔を真っ赤にしたまま、黙ってしまった。
こうなったら、変に拒否しない方がいいと思ったのだろう。
これには、トワを始め、ゴートンさえもニヤニヤしていた。
師匠・・・ご愁傷様です。俺は、心の中で師匠に言った。
「と、とにかくだ。拙者達は、こんな感じだが。十二の今後は、どんな感じだ?」
師匠は、セアの魔の手から、逃れ、冷静さを取り戻しながら、
今度は俺の方の予定を聞いてきた。
俺は、少しだけ悩んで、皆の前で話す。
「俺も、近々、海外に行くことになるかもしれない。」
「え?十二先輩もですか?」
「そうだ。」
ゴートンが心外そうな顔で俺を見たので、俺は頷き、更に話を続けた。
「3冊目が、いる場所がわかってな。3冊目は、俺の育ての親みたいなもんでな。
だから、過去の俺の話を聞きに行こうと思ってる。俺がこれからも成長していく為には、
俺は過去の自分を知る必要があるんだ。その話は、また明日にでもするよ。
俺からは以上だ。次は、二四とゴートンか?」
俺は、二四とゴートンに、バトンを渡した。二四とゴートンは、
お互いに顔を見合わせて、
二四が口を開いて、今後の話を始めた。
「私達は、自分達の拠点を中心に、「特殊な本」や「禁断の本」を
しばらく集める活動をしようかと考えています。
ゴートンも、また配信を再開しようと考えているみたいなので。」
「うん。二四と一緒に古本屋の仕事しながら、僕は、配信も再開させようと思うんだ。
動画投稿とかは、ちょこちょこしてはいたんだけどね。
でも、僕なりの方法で配信しながら、情報集められないかなと思ってさ。
前に、大量に本をゲット出来た事もあるし、それは十二先輩も知ってるもんね。」
「ああ、あの時だな。確かに、あの時は凄かったな。」
俺は、ゴートンと過去の話を思い出し、笑い合った。
ゴートンは、ゴートンでも、やれることをしていくと、俺達に話した。
ゴートンみたいな活動方法があっても悪くは無いな。
「四四は、どうする?俺達と一緒に東京に帰るか?」
俺は今度は四四に話を振ってみる。四四も、しばらく悩んだ後で、
返事をする。
「実は、どうしようか悩んでます。二四達の迷惑で、無ければ、
「特殊な本」や「禁断の本」を探す、お手伝いしてあげたいなぁ
とも思ってまして。」
「本当?!四四ちゃん!」
「四四がいいのなら、こちらからお願いしたいくらいだよ。」
ゴートンと二四は、四四が拠点に残ってくれることは、大歓迎のようだ。
これには、俺も師匠も、大賛成だった。
四四が、二四達を手伝えば、正確に素早く、良質な本が沢山手に入ることだろう。
なら、俺や師匠が立ち去る前に、再度、拠点を強化することも
考えて、アドバイスした方がいいだろうな。
大きめな声で今後の話をし始めた。皆が一斉に師匠に注目する。
「拙者は、数週間もしない内には、二四達の拠点を離れ、
今度は九州地方の方で、修行をしようと思っている。」
「ちょっと!六ちゃん!その前に、することあったでしょ!」
師匠の話に、セアが割って入る。師匠は、そんなセアに顔を
赤くしたが、軽く咳払いをすると、再び話し始めた。
「あ、で、その前にだな、セア殿と少し海外を見回ってくる。
予定のつもりだ。」
「つもりじゃなくて、一緒に行くの!もう、これは前から約束してたからね!
だから、私達は、ちょっと海外に行ってくるから♥」
とセアは言うと、嬉しそうな顔をして、師匠の腕に絡みつく。
師匠は、顔を真っ赤にしたまま、黙ってしまった。
こうなったら、変に拒否しない方がいいと思ったのだろう。
これには、トワを始め、ゴートンさえもニヤニヤしていた。
師匠・・・ご愁傷様です。俺は、心の中で師匠に言った。
「と、とにかくだ。拙者達は、こんな感じだが。十二の今後は、どんな感じだ?」
師匠は、セアの魔の手から、逃れ、冷静さを取り戻しながら、
今度は俺の方の予定を聞いてきた。
俺は、少しだけ悩んで、皆の前で話す。
「俺も、近々、海外に行くことになるかもしれない。」
「え?十二先輩もですか?」
「そうだ。」
ゴートンが心外そうな顔で俺を見たので、俺は頷き、更に話を続けた。
「3冊目が、いる場所がわかってな。3冊目は、俺の育ての親みたいなもんでな。
だから、過去の俺の話を聞きに行こうと思ってる。俺がこれからも成長していく為には、
俺は過去の自分を知る必要があるんだ。その話は、また明日にでもするよ。
俺からは以上だ。次は、二四とゴートンか?」
俺は、二四とゴートンに、バトンを渡した。二四とゴートンは、
お互いに顔を見合わせて、
二四が口を開いて、今後の話を始めた。
「私達は、自分達の拠点を中心に、「特殊な本」や「禁断の本」を
しばらく集める活動をしようかと考えています。
ゴートンも、また配信を再開しようと考えているみたいなので。」
「うん。二四と一緒に古本屋の仕事しながら、僕は、配信も再開させようと思うんだ。
動画投稿とかは、ちょこちょこしてはいたんだけどね。
でも、僕なりの方法で配信しながら、情報集められないかなと思ってさ。
前に、大量に本をゲット出来た事もあるし、それは十二先輩も知ってるもんね。」
「ああ、あの時だな。確かに、あの時は凄かったな。」
俺は、ゴートンと過去の話を思い出し、笑い合った。
ゴートンは、ゴートンでも、やれることをしていくと、俺達に話した。
ゴートンみたいな活動方法があっても悪くは無いな。
「四四は、どうする?俺達と一緒に東京に帰るか?」
俺は今度は四四に話を振ってみる。四四も、しばらく悩んだ後で、
返事をする。
「実は、どうしようか悩んでます。二四達の迷惑で、無ければ、
「特殊な本」や「禁断の本」を探す、お手伝いしてあげたいなぁ
とも思ってまして。」
「本当?!四四ちゃん!」
「四四がいいのなら、こちらからお願いしたいくらいだよ。」
ゴートンと二四は、四四が拠点に残ってくれることは、大歓迎のようだ。
これには、俺も師匠も、大賛成だった。
四四が、二四達を手伝えば、正確に素早く、良質な本が沢山手に入ることだろう。
なら、俺や師匠が立ち去る前に、再度、拠点を強化することも
考えて、アドバイスした方がいいだろうな。