第6章「後悔の先にあるもの」
その後も、俺と十は、何気ない会話を続けていた。
そこに、師匠が四四を連れて、洞窟内に戻って来たのだが、
四四は俺を見るなり、少し怯えた顔になった。そして、身構える。
警戒されているのが、俺にもすぐわかる。仕方ないよな。
四四は、危険を察知したりするのが、二四達よりも優れているからな、四四の能力で。
今の俺から、過去の俺の嫌な部分の気配を感じから、
咄嗟に警戒したのだろう。
俺からすれば、ショックな態度ではあるが・・・まぁ責めれないよな。
「十、十二。四四を連れて来たぞ。」
「お疲れ様です、六。」
「有難うございます、師匠。四四も、わざわざ、すまないな。」
「え、あ、いえ。」
四四は、俺に声を掛けられ、おどおどしてしまっている。
俺は普通に接してるつもりだが、四四からしたら、別人に声をかけられたような顔だ。
俺と四四が、少しギクシャクしかけた時に、師匠は、それを察してようで、
四四に、俺が、どうしてこんな状態になったのかを、軽く説明してくれた。
それと同時に、10冊目の紹介もする。
数分後、四四は、申し訳なさそうな顔になり、俺に謝ってくる。
「ご、ごめんなさい。十二。貴方なのは、私はちゃんとわかっているのに、
だけど、どうしても我慢できない恐怖を感じて、つい身構えてしまいました。
本当に、すいません。傷つきましたよね・・・」
「いやいや、謝らないでくれ、四四。俺も、十に指摘されてな、
四四に警戒されてもしょうがないとは思ってはいたんだ。
俺自身では、別にそこまでは感じてないんだけど、
四四が、そこまで怯える程だ。
今の俺は、禍々しいものがあるんだろ?むしろ、隠さずに、
はっきり言ってくれた方が、俺は助かるよ。」
「十二・・・」
「四四、安心しろ。十二は今は自分の様々な変化に対応出来ていないだけだ。
だから、暴走して、拙者や四四を傷つけるようなことはない。
拠点に戻る前に、拙者が気の鎮め方などを教えてから、帰すから、
そうすれば、二四達も安心するだろう。」
「はい。わかりました。六の師匠。」
俺と師匠の言葉を聞いて、四四は、やっと落ち着きを取り戻してくれたようだ。
四四は警戒心が強いけど、その分、ちゃんと理解してくれれば、
すぐに冷静さを取り戻せるから、そこが強みでもあるよな。
これがゴードンだったら、ちょっと心配になるな。
「よし、十二。お前が抱えている、15冊目と16冊目を、四四に渡してやってくれ。」
「わかりました。四四。師匠から聞いてると思うが、
こいつらと対話出来ないか、試してみてくれ。」
「はい!試してみます。」
四四は俺から本の姿になっている、15冊目と16冊目を、
大事に受け取ると、まずは風呂敷みたいな布を地面に広げて、
そこに2冊を綺麗に並べた。
それから、自分も地面にしゃがみ込み、まずは15冊目に手をかざして、何やら呟いていた。
四四の手から、淡い光が出て、俺達は、一瞬だけ驚きはしたが、
すぐに静かになって、また四四の行動を見守った。
「六に聞いてはいましたが、こうして目の前で見させて貰うと、
44冊目の能力は、珍しいですね。」
「やっぱり、珍しいものなのか?」
俺は十の言葉に反応し、返事をした。十は真剣な顔で俺の言葉に頷き、こう言う。
「貴重な能力と言う点では、5冊目の次と言えるかもしれない。」
「おお、四四の能力はそれほどまでの能力と言えそうなのか・・・」
俺は、また四四の方向に顔を向け、目を閉じ、対話が出来るか、
集中している四四を見た。
そこに、師匠が四四を連れて、洞窟内に戻って来たのだが、
四四は俺を見るなり、少し怯えた顔になった。そして、身構える。
警戒されているのが、俺にもすぐわかる。仕方ないよな。
四四は、危険を察知したりするのが、二四達よりも優れているからな、四四の能力で。
今の俺から、過去の俺の嫌な部分の気配を感じから、
咄嗟に警戒したのだろう。
俺からすれば、ショックな態度ではあるが・・・まぁ責めれないよな。
「十、十二。四四を連れて来たぞ。」
「お疲れ様です、六。」
「有難うございます、師匠。四四も、わざわざ、すまないな。」
「え、あ、いえ。」
四四は、俺に声を掛けられ、おどおどしてしまっている。
俺は普通に接してるつもりだが、四四からしたら、別人に声をかけられたような顔だ。
俺と四四が、少しギクシャクしかけた時に、師匠は、それを察してようで、
四四に、俺が、どうしてこんな状態になったのかを、軽く説明してくれた。
それと同時に、10冊目の紹介もする。
数分後、四四は、申し訳なさそうな顔になり、俺に謝ってくる。
「ご、ごめんなさい。十二。貴方なのは、私はちゃんとわかっているのに、
だけど、どうしても我慢できない恐怖を感じて、つい身構えてしまいました。
本当に、すいません。傷つきましたよね・・・」
「いやいや、謝らないでくれ、四四。俺も、十に指摘されてな、
四四に警戒されてもしょうがないとは思ってはいたんだ。
俺自身では、別にそこまでは感じてないんだけど、
四四が、そこまで怯える程だ。
今の俺は、禍々しいものがあるんだろ?むしろ、隠さずに、
はっきり言ってくれた方が、俺は助かるよ。」
「十二・・・」
「四四、安心しろ。十二は今は自分の様々な変化に対応出来ていないだけだ。
だから、暴走して、拙者や四四を傷つけるようなことはない。
拠点に戻る前に、拙者が気の鎮め方などを教えてから、帰すから、
そうすれば、二四達も安心するだろう。」
「はい。わかりました。六の師匠。」
俺と師匠の言葉を聞いて、四四は、やっと落ち着きを取り戻してくれたようだ。
四四は警戒心が強いけど、その分、ちゃんと理解してくれれば、
すぐに冷静さを取り戻せるから、そこが強みでもあるよな。
これがゴードンだったら、ちょっと心配になるな。
「よし、十二。お前が抱えている、15冊目と16冊目を、四四に渡してやってくれ。」
「わかりました。四四。師匠から聞いてると思うが、
こいつらと対話出来ないか、試してみてくれ。」
「はい!試してみます。」
四四は俺から本の姿になっている、15冊目と16冊目を、
大事に受け取ると、まずは風呂敷みたいな布を地面に広げて、
そこに2冊を綺麗に並べた。
それから、自分も地面にしゃがみ込み、まずは15冊目に手をかざして、何やら呟いていた。
四四の手から、淡い光が出て、俺達は、一瞬だけ驚きはしたが、
すぐに静かになって、また四四の行動を見守った。
「六に聞いてはいましたが、こうして目の前で見させて貰うと、
44冊目の能力は、珍しいですね。」
「やっぱり、珍しいものなのか?」
俺は十の言葉に反応し、返事をした。十は真剣な顔で俺の言葉に頷き、こう言う。
「貴重な能力と言う点では、5冊目の次と言えるかもしれない。」
「おお、四四の能力はそれほどまでの能力と言えそうなのか・・・」
俺は、また四四の方向に顔を向け、目を閉じ、対話が出来るか、
集中している四四を見た。