第6章「後悔の先にあるもの」

「師匠、それから、十。15冊目と16冊目は、どうしたらいいですかね?」

俺は、師匠達に、15冊目と16冊目の今後の扱いを相談をする。
すぐに二四達の拠点に連れて行くのは、良くないだろうと俺は考えた。
それは師匠も同じようで、どうしたものかと、言った顔をしていた。

「その本の姿では、何もすぐに、我々に危害を加えるのは無理だとは思うが、
しかし、2冊目が何か細工をしてないとも言い切れんしな。」
「ですよね。自分も、多少なり危険な可能性があると思うのなら、
拠点にすぐに連れて行こうとするのは止めた方がいいかと。」
「じゃ、どうしてやったらいいと思う?このまま、ここに放置と言う訳にも・・・」
「四四に、頼んでみたらどうだ?」
「え?四四にですか?」

師匠が、思いついた案はこうだ。
俺と十が、この洞窟に留まっている間に、師匠が四四を呼びに戻り、
四四と一緒に、この洞窟に来て貰い、今の姿である、
15冊目と16冊目に対話を試みて貰ったら、どうかと言うのだ。

「それは名案かもしれませんね。44冊目の能力は、六からも聞いてますが、優秀なようですし、
もし44冊目の能力で、15冊目と16冊目の対話が可能になれば、
15冊目と16冊目の救いたがっている存在を助けてやれれば、
こちら側の仲間になってくれるかもしれません。」
「確かに、それには俺も大賛成だ。訳があって、こいつらと戦う事になったとは言え、
こんな姿にさせてしまった責任はあるからな。
出来るなら、罪滅ぼしではないが、俺はこいつらに協力してやりたいと思ってる。」

俺は師匠達に言うと、師匠達も俺の意見に賛成してくれた。
師匠の提案はすぐに、その場で賛成が決まり、師匠は急いで、
四四を呼びに、拠点に一旦帰った。
静かな洞窟には、俺と十と、本の姿の15冊目と16冊目が残った。
十は、黙ってはいるが、今の俺の姿に興味があるのか、
まじまじと遠慮なく俺を見てくる。
俺は、くすぐったい気持ちになって、俺から十に話しかけた。
変に気を使わずに、気軽の話かけてくれればいいのに。
逆にその態度が俺には気になってしょうがないんだが。

「十。頼むから、何か言いたいことがあるなら、言ってくれ。
ジロジロ見てくるのに、黙っていられるのは、
気分のいいものじゃないんだが・・・」
「あ、そうですね。申し訳ない。悪気があるわけじゃないんだ。
ただ、十二は、本当に変わったんだなと思って。」
「今の俺は、そんなに変わったのか?外見は、まだ自分の目では、
ちゃんと確認してなくて。
力の方は、15冊目と16冊目と戦えたから、変化には気付けたんだけどな。」
「自分から見た、十二は外見は少し上になった感じに見受けられるね。
髪の毛は長髪になってる。」
「へぇ?マジか?」

俺は十に言われて、自分の髪の毛を触ってみた。確かに、ちょっと・・・
いや、それなりのに、伸びてしまったみたいだな。
これは、帰りの途中に散髪でもしなきゃ駄目か?トワが今の俺を
見たら、無用に騒ぎそうな気がするな。
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