第6章「後悔の先にあるもの」
俺は、ハッと気づいたら、目を覚ましていた。夢の中の記憶は、
今回はしっかりと残っていた。
「まるで・・・見るべくして見た夢だったなぁ・・・」
俺は、そう呟かずにはいられなかった。
過去の俺が、意図して見せてる気分にさえ、俺はなった。
「あの3冊目と会話してた、最初の本は誰だったんだろうな・・・
3冊目に対する態度からして、もしかしたら、眷属かもしれないか?」
思えば、3冊目の眷属って、どんな本だったかなぁ・・・
俺は思い出そうとしたが、何故か思い出せなかった。
3冊目にも眷属が居たのは、居たはずなんだけどな・・・
「とにかく、今の俺は、やっぱり2の奴と、もう一度、過去の様に、
親友とかになるのは無理だな。
絶対に許してなるもんか。何にも関係がない、36冊目をあんな目に遭わせた本を、
俺は絶対に許しやしない。」
俺は、今回の夢を見て、決意を新たにした。
2の奴を殺してやりたい程に憎いのは憎い。けど、それで2の奴を殺したら、
最低な2の奴と同じ行為をしているようなものだ。
だから、俺は、2の奴が計画している事は、何が何でも、止めてやろうと思った。
それが俺の2に対して出来る、最大の復讐だろう。
「にしても、なんか寝れる気分じゃ、なくなってしまったな・・・
ちょっと、本でも読むか・・・」
俺は、ベッドから起き上がり、部屋の電気をつけて、最近、読めなかった本を読み始めた。
そこに、誰かが部屋のドアをノックする。
「ん?誰だ?」
「あの・・・十二、こんな遅くに、すいません・・・
ちょっとお話があるんですが・・・いいですか?」
「え?四四か?珍しいな?いいぞ、入って来て。」
「有難うございます。お邪魔しますね。」
四四は、硬い表情のままで、俺の部屋に入ってきた。
「適当な場所に座ってくれ。俺は、このまま、ここに座るから。」
「はい。本当にすいません。こんな時間に・・・」
「いや、気にするな。トワ達に聞かれたくない話なんだろう?」
「流石、十二ですね。わかりますか?」
「ああ、こんな時間だったら、トワ達が俺のとこに来るなんて、
滅多にないからな。
話の邪魔をされたくないなら、この時間帯が一番いいだろう。」
「ふふ。十二は、いつも先を見てますね。」
「そうでもないさ。こんな俺でさえ、上巻クラスから比べれば、
全然弱いんだからな。」
俺は、少し笑う四四を見て、俺も少しだけ微笑んだ。
「にしても、どんな話なんだ?こんな時間を選ぶくらいの話って?」
「実は、4冊目と私の事について話をしようかと思って。」
「?!」
俺は、四四の言葉に一瞬だけ絶句してしまった。
四四が、4冊目と関りがあったのか・・・
やっぱり、あの時の意味深な感じは、そういう事だったわけか。
「十二に、最初に話しておこうと思ったんです。その後で、六の師匠にもお話しようかと・・・
いきなり、皆の前で話すのは勇気が出なくて・・・」
「そうか。でも、安心してくれ。俺は四四から聞いた話を、
四四の許可なく、誰かに話すことはないから。」
俺が、優しく四四に言うと、四四は安心したような顔で俺を見た。
俺が思っているよりも、四四は俺の事を信頼してくれていたのかな?
それはそれで、嬉しい事だが。
今回はしっかりと残っていた。
「まるで・・・見るべくして見た夢だったなぁ・・・」
俺は、そう呟かずにはいられなかった。
過去の俺が、意図して見せてる気分にさえ、俺はなった。
「あの3冊目と会話してた、最初の本は誰だったんだろうな・・・
3冊目に対する態度からして、もしかしたら、眷属かもしれないか?」
思えば、3冊目の眷属って、どんな本だったかなぁ・・・
俺は思い出そうとしたが、何故か思い出せなかった。
3冊目にも眷属が居たのは、居たはずなんだけどな・・・
「とにかく、今の俺は、やっぱり2の奴と、もう一度、過去の様に、
親友とかになるのは無理だな。
絶対に許してなるもんか。何にも関係がない、36冊目をあんな目に遭わせた本を、
俺は絶対に許しやしない。」
俺は、今回の夢を見て、決意を新たにした。
2の奴を殺してやりたい程に憎いのは憎い。けど、それで2の奴を殺したら、
最低な2の奴と同じ行為をしているようなものだ。
だから、俺は、2の奴が計画している事は、何が何でも、止めてやろうと思った。
それが俺の2に対して出来る、最大の復讐だろう。
「にしても、なんか寝れる気分じゃ、なくなってしまったな・・・
ちょっと、本でも読むか・・・」
俺は、ベッドから起き上がり、部屋の電気をつけて、最近、読めなかった本を読み始めた。
そこに、誰かが部屋のドアをノックする。
「ん?誰だ?」
「あの・・・十二、こんな遅くに、すいません・・・
ちょっとお話があるんですが・・・いいですか?」
「え?四四か?珍しいな?いいぞ、入って来て。」
「有難うございます。お邪魔しますね。」
四四は、硬い表情のままで、俺の部屋に入ってきた。
「適当な場所に座ってくれ。俺は、このまま、ここに座るから。」
「はい。本当にすいません。こんな時間に・・・」
「いや、気にするな。トワ達に聞かれたくない話なんだろう?」
「流石、十二ですね。わかりますか?」
「ああ、こんな時間だったら、トワ達が俺のとこに来るなんて、
滅多にないからな。
話の邪魔をされたくないなら、この時間帯が一番いいだろう。」
「ふふ。十二は、いつも先を見てますね。」
「そうでもないさ。こんな俺でさえ、上巻クラスから比べれば、
全然弱いんだからな。」
俺は、少し笑う四四を見て、俺も少しだけ微笑んだ。
「にしても、どんな話なんだ?こんな時間を選ぶくらいの話って?」
「実は、4冊目と私の事について話をしようかと思って。」
「?!」
俺は、四四の言葉に一瞬だけ絶句してしまった。
四四が、4冊目と関りがあったのか・・・
やっぱり、あの時の意味深な感じは、そういう事だったわけか。
「十二に、最初に話しておこうと思ったんです。その後で、六の師匠にもお話しようかと・・・
いきなり、皆の前で話すのは勇気が出なくて・・・」
「そうか。でも、安心してくれ。俺は四四から聞いた話を、
四四の許可なく、誰かに話すことはないから。」
俺が、優しく四四に言うと、四四は安心したような顔で俺を見た。
俺が思っているよりも、四四は俺の事を信頼してくれていたのかな?
それはそれで、嬉しい事だが。