第6章「後悔の先にあるもの」
「3冊目。12冊目の様子はどうだ?」
「1冊目、来てくれたんですか。」
「たまたま、3冊目と、他の本達の様子を軽く見るつもりだったんだけどな。
まさか、2冊目が今日に限って、こんな事をしてくるとはな。
今日は、やっと1人立ちしていく本達の門出の日だったのに・・・災難だったな。」
「ええ。そうですね。19冊目と20冊目は、彼らも悪い所はありますが、
2冊目の陰謀の巻き添えでもありますからね。
36冊目は・・・本当に残念です。12冊目にとっては、大事な存在であり、
過去の12冊目の様にならない為の、布石でもあったのに・・・」
「それがあったからこそ、2冊目は、18冊目を使って、
早急に36冊目をあんな形で殺させたんだろうな。
憎しみ合う形になったとしても、2冊目は、12冊目との関係を
断ち切りたくなったんじゃないかと私は思う。」
「1冊目もそう思いますか・・・」
3冊目は、途中から来た、1冊目と、そんな会話をし始めた。
俺は、この会話を聞いて、はっきりと思い出した。
18の奴にボコボコにされて、36冊目を殺された後の出来事だと。
俺は、あの時にこの会話を、朧気ながらに聞いていたのだ。
だからこそ、心の奥底で、2の奴が大嫌いになったに違いない。
俺からすれば、2の奴と、どういう過去があったにせよ、
それで、36冊目をあんな風に殺していい理由にはならないはずだ。
恨みか何かあるのなら、俺に直接すれば、良かったのに。
俺は、2の奴も憎いが、過去の自分自身も憎くなりそうだった。
「今の12冊目には可哀想だが、仕方がない。自分の過去の事など、
何も記憶にはないだろうが、これも因果応報と言うやつだろう。
それだけの事を、過去に散々してきたのもあるからな。」
「12冊目・・・可哀想ですが、今はそう思って貰うしかないないですね・・・
いつか、時がきて、あの事を話せるようになるまでは・・・」
1冊目と3冊目は、俺の方を見て、悲し気な雰囲気になる。
どうやら、この時の俺に同情はしてくれているみたいだな。
「12冊目は、今日のこの出来事をどこまで覚えているでしょうか?」
3冊目と最初に喋っていた誰かは、1冊目と3冊目に、そう質問する。
「さぁ?どこまで覚えていられるだろうな・・・
なにせ、36冊目を、あんな形で失ったからな。しばらくは、
それがトラウマになって、下手すれば、食事も出来なくなるかもしれない。」
「私もそれが心配です。この場所は・・・今後の12冊目には、
暫く辛い場所になるでしょうから・・・
キュアートに相談しようかと思います。」
「9冊目か・・・それがいいかもしれないな。
9冊目も、面倒見がいい本だから、安心出来るだろう。」
1冊目と3冊目は、そんな感じに意見を交わしていた。
俺は、1冊目の姿を見ようとしたが、無理だった。
これは夢とは言え、過去の記憶だから、見てないのは
見ることが出来ないようだ。
「1冊目、来てくれたんですか。」
「たまたま、3冊目と、他の本達の様子を軽く見るつもりだったんだけどな。
まさか、2冊目が今日に限って、こんな事をしてくるとはな。
今日は、やっと1人立ちしていく本達の門出の日だったのに・・・災難だったな。」
「ええ。そうですね。19冊目と20冊目は、彼らも悪い所はありますが、
2冊目の陰謀の巻き添えでもありますからね。
36冊目は・・・本当に残念です。12冊目にとっては、大事な存在であり、
過去の12冊目の様にならない為の、布石でもあったのに・・・」
「それがあったからこそ、2冊目は、18冊目を使って、
早急に36冊目をあんな形で殺させたんだろうな。
憎しみ合う形になったとしても、2冊目は、12冊目との関係を
断ち切りたくなったんじゃないかと私は思う。」
「1冊目もそう思いますか・・・」
3冊目は、途中から来た、1冊目と、そんな会話をし始めた。
俺は、この会話を聞いて、はっきりと思い出した。
18の奴にボコボコにされて、36冊目を殺された後の出来事だと。
俺は、あの時にこの会話を、朧気ながらに聞いていたのだ。
だからこそ、心の奥底で、2の奴が大嫌いになったに違いない。
俺からすれば、2の奴と、どういう過去があったにせよ、
それで、36冊目をあんな風に殺していい理由にはならないはずだ。
恨みか何かあるのなら、俺に直接すれば、良かったのに。
俺は、2の奴も憎いが、過去の自分自身も憎くなりそうだった。
「今の12冊目には可哀想だが、仕方がない。自分の過去の事など、
何も記憶にはないだろうが、これも因果応報と言うやつだろう。
それだけの事を、過去に散々してきたのもあるからな。」
「12冊目・・・可哀想ですが、今はそう思って貰うしかないないですね・・・
いつか、時がきて、あの事を話せるようになるまでは・・・」
1冊目と3冊目は、俺の方を見て、悲し気な雰囲気になる。
どうやら、この時の俺に同情はしてくれているみたいだな。
「12冊目は、今日のこの出来事をどこまで覚えているでしょうか?」
3冊目と最初に喋っていた誰かは、1冊目と3冊目に、そう質問する。
「さぁ?どこまで覚えていられるだろうな・・・
なにせ、36冊目を、あんな形で失ったからな。しばらくは、
それがトラウマになって、下手すれば、食事も出来なくなるかもしれない。」
「私もそれが心配です。この場所は・・・今後の12冊目には、
暫く辛い場所になるでしょうから・・・
キュアートに相談しようかと思います。」
「9冊目か・・・それがいいかもしれないな。
9冊目も、面倒見がいい本だから、安心出来るだろう。」
1冊目と3冊目は、そんな感じに意見を交わしていた。
俺は、1冊目の姿を見ようとしたが、無理だった。
これは夢とは言え、過去の記憶だから、見てないのは
見ることが出来ないようだ。