第6章「後悔の先にあるもの」
「2冊目・・・あいつ、12冊目を覚醒させようとしたのか!!」
「落ち着きなさい。」
「ですが!もし、そうなら最悪の事態になりかけたんですよ?!」
俺は、3冊目と、誰かが話している声で目が覚めた。
いや、正確には夢の中でと言うべきか。
俺は3冊目と誰が会話しているのか気になり、顔を少し横にしてみるが、
3冊目の身体の一部が見えただけで、相手が誰かはわからなかった。
「こんな酷い方法を仕掛けてくるとは、私も想像していませんでした。
あの本なら、もっといくらでも、他のやり方があったはず。なのに、あの方法を、
選ぶと言う事は、2冊目は、やっぱり過去の12冊目が好きだったのでしょうね。」
「そりゃ、そうでしょう。互いに悪事の限りを尽くした、大親友なんですから。
でも、その割には、残酷なことしますね。」
「2冊目は、どうにかして、過去の12冊目に戻って欲しかったのでしょうね。
だから、わざとあんな方法で覚醒させようとした。私はそう考えます。」
「ならば、2冊目の考えは合ってましたね。12冊目は、過去の頃のような凶暴さを目覚めさせ、
19冊目、20冊目をあっさり殺害し、最後には18冊目を、
残虐に殺そうとするところだったんですから。」
3冊目と話している相手は、忌々しそうに、俺の事を言っている。
そして、顔はわからないのに、俺を睨んでいる視線だけは、
ベッドに寝ている俺も感じた。
俺は、どうも身体をかなり痛めているらしく、身動きが上手に取れない状態だった。
「確かに、12冊目は、過去の様な狂暴さは見せました。けど、
それは、あんなに大好きだった36冊目を、18冊目に残酷に、
殺されたからこその、怒りだったのだと思いますよ。
それに、もう過去の12冊目の様な本に、今の12冊目はなれはしません。」
「どうしてですか?何で、そんな事が言えるのですか?」
「「彼女」と言う存在が、彼を本来の12冊目の「本質」に戻したからです。
過去の12冊目も、それを理解したからこそ、2冊目の計画を手伝うのを止め、
2冊目の行動を止めさせようとさえしたのですから。」
「そ、そんなことが?!!」
3冊目と話している相手は、3冊目の言葉にかなり驚き、
動揺しているような声だった。
と、言うか、俺も同じくらいに動揺している。
どういうことなのだ?俺は、もう過去の12冊目の様にならない?
だから、今は2の奴のことも、こんなに嫌いになったと言う事か?
それに、「彼女」と言う存在も気になるし、俺の本喰人としての、
「本質」とやらも気になる。
俺は、1冊目や3冊目達に、戦いで負けた後に、
すぐに死んだわけではなかったのか・・・
その「彼女」とやらの、存在に出会った事が、過去の俺の何かを、
著しく変えたみたいだな。
一体、どんな存在だったんだ・・・大親友だった2の奴の計画の手伝いまで止めて、
更には、2の計画を止めさせようとまでさせるなんて。
只者じゃないのは確かだな。
「落ち着きなさい。」
「ですが!もし、そうなら最悪の事態になりかけたんですよ?!」
俺は、3冊目と、誰かが話している声で目が覚めた。
いや、正確には夢の中でと言うべきか。
俺は3冊目と誰が会話しているのか気になり、顔を少し横にしてみるが、
3冊目の身体の一部が見えただけで、相手が誰かはわからなかった。
「こんな酷い方法を仕掛けてくるとは、私も想像していませんでした。
あの本なら、もっといくらでも、他のやり方があったはず。なのに、あの方法を、
選ぶと言う事は、2冊目は、やっぱり過去の12冊目が好きだったのでしょうね。」
「そりゃ、そうでしょう。互いに悪事の限りを尽くした、大親友なんですから。
でも、その割には、残酷なことしますね。」
「2冊目は、どうにかして、過去の12冊目に戻って欲しかったのでしょうね。
だから、わざとあんな方法で覚醒させようとした。私はそう考えます。」
「ならば、2冊目の考えは合ってましたね。12冊目は、過去の頃のような凶暴さを目覚めさせ、
19冊目、20冊目をあっさり殺害し、最後には18冊目を、
残虐に殺そうとするところだったんですから。」
3冊目と話している相手は、忌々しそうに、俺の事を言っている。
そして、顔はわからないのに、俺を睨んでいる視線だけは、
ベッドに寝ている俺も感じた。
俺は、どうも身体をかなり痛めているらしく、身動きが上手に取れない状態だった。
「確かに、12冊目は、過去の様な狂暴さは見せました。けど、
それは、あんなに大好きだった36冊目を、18冊目に残酷に、
殺されたからこその、怒りだったのだと思いますよ。
それに、もう過去の12冊目の様な本に、今の12冊目はなれはしません。」
「どうしてですか?何で、そんな事が言えるのですか?」
「「彼女」と言う存在が、彼を本来の12冊目の「本質」に戻したからです。
過去の12冊目も、それを理解したからこそ、2冊目の計画を手伝うのを止め、
2冊目の行動を止めさせようとさえしたのですから。」
「そ、そんなことが?!!」
3冊目と話している相手は、3冊目の言葉にかなり驚き、
動揺しているような声だった。
と、言うか、俺も同じくらいに動揺している。
どういうことなのだ?俺は、もう過去の12冊目の様にならない?
だから、今は2の奴のことも、こんなに嫌いになったと言う事か?
それに、「彼女」と言う存在も気になるし、俺の本喰人としての、
「本質」とやらも気になる。
俺は、1冊目や3冊目達に、戦いで負けた後に、
すぐに死んだわけではなかったのか・・・
その「彼女」とやらの、存在に出会った事が、過去の俺の何かを、
著しく変えたみたいだな。
一体、どんな存在だったんだ・・・大親友だった2の奴の計画の手伝いまで止めて、
更には、2の計画を止めさせようとまでさせるなんて。
只者じゃないのは確かだな。