第6章「後悔の先にあるもの」
「十二!起きてよ!今日からまた修行するんでしょ!!この寝坊助!!」
「痛っ?!!!」
俺は朝っぱらからトワに頬っぺたを、ビンタされて起きることになった。
昨日、10冊目と遅くまで話し込んでいたとは言え、
俺は、朝10時過ぎまで、ぐっすりと寝てしまったようだ。
「いつもなら、すぐに起きるのに・・・昨日は、十二は、どこで何をしていたんだが・・・」
トワは、俺を激しく叩き起こしてから、不審そうな目で俺を見下ろしている。
なんだこの状況は?まるで、浮気でもバレた彼氏か、夫みたいな雰囲気を感じるんだが・・・
さては、トワは俺がいかがわしい店がたくさんある場所に
行ったことに気付いて不機嫌になってるな。
でも、それはしょうがないのだ。サキの店がその辺の近くなのだから、
俺が好きでその場所に行ってるわけではない。
「昨日は、知り合いの店に本を引き取りに行っただけだ。
と、言うか・・・トワは朝から不機嫌そうだな・・・」
「べ、別に、トワは普通だもん!十二こそ、最近、ちょっと変だと思えば、
昨日はあんな時間になっても帰って来ないし、朝に起こしにくれば、
顔色が悪くなって、うなされてるし・・・色々心配して、私、
疲れちゃったよ・・・
で、十二の身体から、何か香水の匂いまでするしさ・・・」
トワは、そう言いながら、また俺を軽く睨んでいる。
香水の匂い?俺は、自分の身体から香水の匂いがしていたのか?
俺は、少し自分の身体の匂いを嗅ぐと、確かに少しばかり匂いがあることに気付いた。
「ああ、もしかして、サキの香水の匂いか?」
「サキ?!!誰よ!それ!!!」
俺が、ついサキの名前を出すと、トワは顔を真っ赤にして怒った。
ヤバい。寝起きだから、俺もついサキの名前を出してしまった。
が、時はすでに遅かった。
「馬鹿!馬鹿!十二の馬鹿!昨日、どんだけ、トワが心配してたと思ってるの?!
ここ最近、十二が変だから、凄く心配してたのに!!!」
「おい!待て!誤解だ!俺の話をちゃんと聞け!ごふ!!!」
俺は、ちゃんとトワに説明しようとしたが、その直後に顔に枕を叩きつけられた。
勘弁してくれよ・・・寝起きにこんなことは・・・
「十二先輩ーおはようっすー♪って、どうしたんっすか?!」
そんな俺とトワの騒ぎを知ってか知らずが、ゴートンが、部屋のドアが開いていた、
俺の部屋に入って来て、俺にとってはいいタイミングで現れる。
そして、トワの行動に驚く。
「ちょ、ちょっと!トワちゃん?何で、十二先輩に枕投げつけてるの?」
「うるさい!ゴートンは、黙ってって!!!」
「ゴートン!頼む!ちょっとトワを俺の部屋から追い出してくれ!
事情は後で説明する!」
「え?!!!」
ゴートンは、更に驚きながらも、困った顔をして、俺達を見比べる。
「そんな事しなくていいから!ゴートンは邪魔しないで!!」
「ゴートン!俺の言う事聞いたら、後でご褒美やるぞ?どうだ?」
俺は、咄嗟の事だったので、ついゴートンに、そんなことを言ってしまった。
ゴートンは、ごくりと唾を呑み込むと、トワに短く、ごめん!と
言って、トワを連れ出して、行ってくれた。
た、助かった・・・俺は急ぎ、自分の部屋のドアに鍵を掛け、
静寂な朝を取り戻した。
「痛っ?!!!」
俺は朝っぱらからトワに頬っぺたを、ビンタされて起きることになった。
昨日、10冊目と遅くまで話し込んでいたとは言え、
俺は、朝10時過ぎまで、ぐっすりと寝てしまったようだ。
「いつもなら、すぐに起きるのに・・・昨日は、十二は、どこで何をしていたんだが・・・」
トワは、俺を激しく叩き起こしてから、不審そうな目で俺を見下ろしている。
なんだこの状況は?まるで、浮気でもバレた彼氏か、夫みたいな雰囲気を感じるんだが・・・
さては、トワは俺がいかがわしい店がたくさんある場所に
行ったことに気付いて不機嫌になってるな。
でも、それはしょうがないのだ。サキの店がその辺の近くなのだから、
俺が好きでその場所に行ってるわけではない。
「昨日は、知り合いの店に本を引き取りに行っただけだ。
と、言うか・・・トワは朝から不機嫌そうだな・・・」
「べ、別に、トワは普通だもん!十二こそ、最近、ちょっと変だと思えば、
昨日はあんな時間になっても帰って来ないし、朝に起こしにくれば、
顔色が悪くなって、うなされてるし・・・色々心配して、私、
疲れちゃったよ・・・
で、十二の身体から、何か香水の匂いまでするしさ・・・」
トワは、そう言いながら、また俺を軽く睨んでいる。
香水の匂い?俺は、自分の身体から香水の匂いがしていたのか?
俺は、少し自分の身体の匂いを嗅ぐと、確かに少しばかり匂いがあることに気付いた。
「ああ、もしかして、サキの香水の匂いか?」
「サキ?!!誰よ!それ!!!」
俺が、ついサキの名前を出すと、トワは顔を真っ赤にして怒った。
ヤバい。寝起きだから、俺もついサキの名前を出してしまった。
が、時はすでに遅かった。
「馬鹿!馬鹿!十二の馬鹿!昨日、どんだけ、トワが心配してたと思ってるの?!
ここ最近、十二が変だから、凄く心配してたのに!!!」
「おい!待て!誤解だ!俺の話をちゃんと聞け!ごふ!!!」
俺は、ちゃんとトワに説明しようとしたが、その直後に顔に枕を叩きつけられた。
勘弁してくれよ・・・寝起きにこんなことは・・・
「十二先輩ーおはようっすー♪って、どうしたんっすか?!」
そんな俺とトワの騒ぎを知ってか知らずが、ゴートンが、部屋のドアが開いていた、
俺の部屋に入って来て、俺にとってはいいタイミングで現れる。
そして、トワの行動に驚く。
「ちょ、ちょっと!トワちゃん?何で、十二先輩に枕投げつけてるの?」
「うるさい!ゴートンは、黙ってって!!!」
「ゴートン!頼む!ちょっとトワを俺の部屋から追い出してくれ!
事情は後で説明する!」
「え?!!!」
ゴートンは、更に驚きながらも、困った顔をして、俺達を見比べる。
「そんな事しなくていいから!ゴートンは邪魔しないで!!」
「ゴートン!俺の言う事聞いたら、後でご褒美やるぞ?どうだ?」
俺は、咄嗟の事だったので、ついゴートンに、そんなことを言ってしまった。
ゴートンは、ごくりと唾を呑み込むと、トワに短く、ごめん!と
言って、トワを連れ出して、行ってくれた。
た、助かった・・・俺は急ぎ、自分の部屋のドアに鍵を掛け、
静寂な朝を取り戻した。