第5章「見え隠れする本質」
「えっと・・・で、次にだな・・・」
俺は、少し気まずい感じになりながらも、トワに話を続けた。
トワはまだ顔を赤くはしていたが、何も言わずに俺の話を聞く。
「これが最後の鍵になるが、これは、ある場所にある倉庫の鍵だ。
この鍵を使う時は俺が指示する。その時に使うんだ。
それで・・・この鍵を使う時は、トワ、覚悟してくれ・・・」
「覚悟するって?!」
「多分、俺は死ぬかもしれない時だからだ。」
「え?!」
トワは俺の言葉に顔が蒼白になる。恐怖で身体を震わせているほどだった。
「ど、どうして?!どうして、そうなっちゃうの?!!」
トワは涙目になりながら、俺に必死に聞いてくる。
おいおい、まだ説明も終わってないのに、こんなに動揺して
どうするんだよ・・・トワ・・・
「落ち着け、トワ。今で、そんなんじゃ、お前・・・いざと言う時に死ぬぞ。」
「だって・・・」
「いいか?しっかり聞くんだ。その鍵はお前を守る為に、
俺が最善を尽くして用意したものがある倉庫なんだ。
それは、絶対に何があっても常に持ってるんだ。そして、
誰にもその鍵の存在は教えるな。いいな?
ゴートン達にも、四四にも、絶対にだ!わかったか!!」
俺は最後は少し怒鳴るようにトワに言う。トワは、俺の怒鳴り声に、
ビクッとして、更に泣き出す。
俺だって、こんなことをトワにはしたくないが、しょうがない。
誰よりも助けたい存在だからこそ、俺は厳しく言うのだ。
「十二・・・怖いよぉ・・・うぅうう・・・」
「トワ・・・ごめんな。でも、怖がらないでくれ。
俺は、それだけ、お前が大事になってしまったんだよ・・・
最初は、適当に育てたら、自立させて、他の本喰人のとこに巣立ててしまおうと
思ってたのにな・・・」
俺は、苦笑いするしかなかった。トワは、そんな俺をじーっと見て、泣くのを辞めた。
少しは、俺の気持ちがわかってくれたか?
「ごめんなさい。十二が、そこまで私のことを大事に思っていてくれたなんて・・・
凄く嬉しい・・・わかった。この鍵の事は、絶対に誰にも言わない。
ゴートン達にも、四四ちゃんにも。」
トワは最後に渡した鍵をしっかりと握り、俺を力強く見る。
「そうだ、トワ。絶対に守るんだ。これは、俺が何かあった時に、
お前にしてやれる最後の事だからな?」
「うん・・・」
トワは覚悟を決めた顔で俺に頷いた。俺はそんなトワを見て、
心配事が1つ減った気分になった。
これで、トワもまた1つ成長したかもしれないな。
ま、俺だって、出来ることなら、トワにその最後の鍵を使わせたくないけどな。
その鍵は、最終も最終の時の為の切り札だから。
そこに行くまでに、俺が2の奴達とケリがつけば一番いい。
俺には、また新しい仲間が必要なのかもしれない・・・
初版本世代の事を知っていて、尚且つ、2の奴の計画を阻止しようとしてる本喰人が。
俺は、少し気まずい感じになりながらも、トワに話を続けた。
トワはまだ顔を赤くはしていたが、何も言わずに俺の話を聞く。
「これが最後の鍵になるが、これは、ある場所にある倉庫の鍵だ。
この鍵を使う時は俺が指示する。その時に使うんだ。
それで・・・この鍵を使う時は、トワ、覚悟してくれ・・・」
「覚悟するって?!」
「多分、俺は死ぬかもしれない時だからだ。」
「え?!」
トワは俺の言葉に顔が蒼白になる。恐怖で身体を震わせているほどだった。
「ど、どうして?!どうして、そうなっちゃうの?!!」
トワは涙目になりながら、俺に必死に聞いてくる。
おいおい、まだ説明も終わってないのに、こんなに動揺して
どうするんだよ・・・トワ・・・
「落ち着け、トワ。今で、そんなんじゃ、お前・・・いざと言う時に死ぬぞ。」
「だって・・・」
「いいか?しっかり聞くんだ。その鍵はお前を守る為に、
俺が最善を尽くして用意したものがある倉庫なんだ。
それは、絶対に何があっても常に持ってるんだ。そして、
誰にもその鍵の存在は教えるな。いいな?
ゴートン達にも、四四にも、絶対にだ!わかったか!!」
俺は最後は少し怒鳴るようにトワに言う。トワは、俺の怒鳴り声に、
ビクッとして、更に泣き出す。
俺だって、こんなことをトワにはしたくないが、しょうがない。
誰よりも助けたい存在だからこそ、俺は厳しく言うのだ。
「十二・・・怖いよぉ・・・うぅうう・・・」
「トワ・・・ごめんな。でも、怖がらないでくれ。
俺は、それだけ、お前が大事になってしまったんだよ・・・
最初は、適当に育てたら、自立させて、他の本喰人のとこに巣立ててしまおうと
思ってたのにな・・・」
俺は、苦笑いするしかなかった。トワは、そんな俺をじーっと見て、泣くのを辞めた。
少しは、俺の気持ちがわかってくれたか?
「ごめんなさい。十二が、そこまで私のことを大事に思っていてくれたなんて・・・
凄く嬉しい・・・わかった。この鍵の事は、絶対に誰にも言わない。
ゴートン達にも、四四ちゃんにも。」
トワは最後に渡した鍵をしっかりと握り、俺を力強く見る。
「そうだ、トワ。絶対に守るんだ。これは、俺が何かあった時に、
お前にしてやれる最後の事だからな?」
「うん・・・」
トワは覚悟を決めた顔で俺に頷いた。俺はそんなトワを見て、
心配事が1つ減った気分になった。
これで、トワもまた1つ成長したかもしれないな。
ま、俺だって、出来ることなら、トワにその最後の鍵を使わせたくないけどな。
その鍵は、最終も最終の時の為の切り札だから。
そこに行くまでに、俺が2の奴達とケリがつけば一番いい。
俺には、また新しい仲間が必要なのかもしれない・・・
初版本世代の事を知っていて、尚且つ、2の奴の計画を阻止しようとしてる本喰人が。