第1章「下巻の奴等」
俺は、いつもの様に買い取りの仕事をして、それなりの収穫に満足して、拠点に帰ってきた。
すると、トワが1人で唸っていた。
「どうしたんだ?トワ?」
俺はトワにそう声を掛けると、トワは、きゃ!と短い悲鳴を上げて、
俺に驚き、その後で急に怒ってきた。
「もう!十二は!いきなり、声を掛けて来ないで!」
「そうは言われても、お前が何か唸ってたから、心配で声掛けたんだろうが・・・」
「そ、その気持ちは嬉しいけど!でも、びっくりしたんだもん!」
トワは、少し顔を赤くして、俺に抗議してくる。
俺は、困った顔をしつつも、トワに再度聞いた。
「で、結局、どうしたんだ?何か困ったことがあったのか?」
「うん。それがね・・・あの後で、50冊目から返事が来たんだけどね・・・」
「何?返事が来たのか?」
「うん。でも、おかしい感じがするんだよね。とりあえず、十二に見せるね!」
「おう。すぐに見せてくれ!」
俺はトワから、50冊目からきたDMの返事を見せて貰う。
「DMアリガトウ。コレカラモオウエンヨロシクオネガイシマス。
はぁ?これだけか?」
俺は、何か良い情報のやり取りが出来るかもしれないと期待していただけに、
このDMに失望が大きかった。
トワも困った顔をしたままで、俺に話しかける。
「そうなんだよ。これだけなんだよね・・・でもさ、あのチャラ本が、もし私からのDM
だってわかってくれてるなら、こんな返事じゃないと思うんだよね。
それに、あいつの性格からしてさ、返事までしてくるなら、
こんな素っ気ない返事しないと思うんだよね。
あいつのブログとかも確認したりもしたんだけど、
こんなDMの文面みたいなの使ってる感じなかったし、
うざいくらい、絵文字とか沢山使ってる文面が多いのにさ。」
「そ、そうなのか・・・」
俺はトワの説明を聞いても、いまいち良くはわからなかったが、
とりあえずは、50冊目らしくない返事だと言う事だった。
「可能性があるとするなら、50冊目のアカウントは、
誰かに乗っ取られてるのかもしれないってことか?」
「うん・・・ありえるかもしれない。配信も、あの日以降は
一切してないみたい、今までは毎日してるみたいだったのに。」
「そうか・・・逆に不安な要素が増えただけだな・・・」
俺は今日の事で、ますます嫌な予感が強くなった。
これは、場合によっては、地方に拠点を移した方がいいかもしれない。
とりあえずは、東京以外にも、地方に数か所は土地は持っている。
いざと言う時の為に、用意だけはしてあるのだ。
俺は基本は戦いたくなかった。戦い合って、共喰いし合うなど、
俺からしたら最低の行動だと思っている。
別に俺達、本喰人は基本、食べ物に困ることはない。
喧嘩になったって、人間の様に戦争になるような事だって、ないはずなのだ。
なのに、上巻クラスの奴が、本当の理由は知らないが、
争いを始めたことで、無駄な死者が出ているだけなのだ。
「本当に迷惑な話しだ。」
俺はこの戦いを始めた上巻クラスの張本人だけは憎んでいた。
すると、トワが1人で唸っていた。
「どうしたんだ?トワ?」
俺はトワにそう声を掛けると、トワは、きゃ!と短い悲鳴を上げて、
俺に驚き、その後で急に怒ってきた。
「もう!十二は!いきなり、声を掛けて来ないで!」
「そうは言われても、お前が何か唸ってたから、心配で声掛けたんだろうが・・・」
「そ、その気持ちは嬉しいけど!でも、びっくりしたんだもん!」
トワは、少し顔を赤くして、俺に抗議してくる。
俺は、困った顔をしつつも、トワに再度聞いた。
「で、結局、どうしたんだ?何か困ったことがあったのか?」
「うん。それがね・・・あの後で、50冊目から返事が来たんだけどね・・・」
「何?返事が来たのか?」
「うん。でも、おかしい感じがするんだよね。とりあえず、十二に見せるね!」
「おう。すぐに見せてくれ!」
俺はトワから、50冊目からきたDMの返事を見せて貰う。
「DMアリガトウ。コレカラモオウエンヨロシクオネガイシマス。
はぁ?これだけか?」
俺は、何か良い情報のやり取りが出来るかもしれないと期待していただけに、
このDMに失望が大きかった。
トワも困った顔をしたままで、俺に話しかける。
「そうなんだよ。これだけなんだよね・・・でもさ、あのチャラ本が、もし私からのDM
だってわかってくれてるなら、こんな返事じゃないと思うんだよね。
それに、あいつの性格からしてさ、返事までしてくるなら、
こんな素っ気ない返事しないと思うんだよね。
あいつのブログとかも確認したりもしたんだけど、
こんなDMの文面みたいなの使ってる感じなかったし、
うざいくらい、絵文字とか沢山使ってる文面が多いのにさ。」
「そ、そうなのか・・・」
俺はトワの説明を聞いても、いまいち良くはわからなかったが、
とりあえずは、50冊目らしくない返事だと言う事だった。
「可能性があるとするなら、50冊目のアカウントは、
誰かに乗っ取られてるのかもしれないってことか?」
「うん・・・ありえるかもしれない。配信も、あの日以降は
一切してないみたい、今までは毎日してるみたいだったのに。」
「そうか・・・逆に不安な要素が増えただけだな・・・」
俺は今日の事で、ますます嫌な予感が強くなった。
これは、場合によっては、地方に拠点を移した方がいいかもしれない。
とりあえずは、東京以外にも、地方に数か所は土地は持っている。
いざと言う時の為に、用意だけはしてあるのだ。
俺は基本は戦いたくなかった。戦い合って、共喰いし合うなど、
俺からしたら最低の行動だと思っている。
別に俺達、本喰人は基本、食べ物に困ることはない。
喧嘩になったって、人間の様に戦争になるような事だって、ないはずなのだ。
なのに、上巻クラスの奴が、本当の理由は知らないが、
争いを始めたことで、無駄な死者が出ているだけなのだ。
「本当に迷惑な話しだ。」
俺はこの戦いを始めた上巻クラスの張本人だけは憎んでいた。