第5章「見え隠れする本質」
「はぁはぁ!!!」
俺は、あの夢から目覚めて、激しく息を切らしていた。
「な、なんだったんだ・・・あの夢は・・・」
俺は激しく動揺していた。2の奴なんかと、俺は親し気にし、
あいつの事を親友とさえ言っていた。
しかも、かなり昔の過去の話そうだった。
でも、俺には全然、記憶にない。他にその頃の事を、必死に、
思い出そうにも何も思い出せなかった。
「初版本世代とか言ってたな・・・と言う事は・・・
俺は・・・もしかして・・・」
俺は身体が震えていることに気付く。今まで、俺は自分自身の事を
深く考えたことがなかった。
3冊目のとこに行く前の記憶が、ほぼ無かったのだ。
でも、今までは、そんなことを深く気にすることもなかった。
俺は、自分の過去に、信じられないくらい興味が無かったことを
今更ながらに、違和感を覚えた。
「俺は、どうして、自分の過去に、今の今まで、興味がなかったんだ?
3冊目にも、聞いた記憶がない。俺はどうして、3冊目の元に来たのか・・・
当たり前のように居たけど、何故、3冊目の元に居たんだ?
あの夢の話が本当なら、俺は2の奴の仲間で、1冊目と3冊目とは、
敵対していたってことじゃないか・・・
なのに、小さい頃の俺は、2の奴の側でなく、3冊目の元に居た・・・」
俺は、必死になって考えを纏めようとした。
要するに、俺は、あの夢の後で、何かがあって、生まれ変わった、
12冊目と言う事だろう。
下巻クラスの本喰人が、よく生まれ変わるのは、俺も知っていた。
どうしても、下巻クラスの本喰人は、立場が弱いので、上、中巻クラスに
狙われることが多い。部下みたいに扱われるか、共喰いされるか。
そして、いなくなった下巻クラスの本喰人は、色々な形で生まれ変わる。
何処とも特定出来ない場所で赤ん坊として生まれることもあれば、
特殊小冊子が、いきなり昇格して、なることもある。
後は、二四みたいに、13冊目の身体の一部を所有して、
いつかは、その13冊目に昇格するようなパターンも。
俺が知らないだけで、他にもあるかもしれない。
しかし思えば、俺と二四、ゴートンに四四との関係は、意外にも珍しいかもしれないな。
俺は、下巻クラスである、二四達を部下みたいに思ってないし、
ましてや共喰いしたいなんて、思いも、勿論ない。今は大事な仲間だ。
だが、全ての本喰人が、そうして仲良く出来るわけではない。
俺は、再度、自分の事を考える。
「俺は生まれ変わった、12冊目なのは間違いなさそうだな。
でも、その経緯は全く知らないままだ。
師匠との修行が無事に終わった後は、俺は3冊目のとこに行って、
自分自身の事を知る必要があるかもしれないな。」
俺は、これは絶対にしなければいけない事だと自覚した。
それから、夢で知った、過去の俺と2と他の本喰人とで
計画していた話とやらが凄く気になる。
過去の俺達は、一体、何を計画していたと言うのだ?
ろくでもないことに決まってる・・・あの感じなら。
俺は、あの夢から目覚めて、激しく息を切らしていた。
「な、なんだったんだ・・・あの夢は・・・」
俺は激しく動揺していた。2の奴なんかと、俺は親し気にし、
あいつの事を親友とさえ言っていた。
しかも、かなり昔の過去の話そうだった。
でも、俺には全然、記憶にない。他にその頃の事を、必死に、
思い出そうにも何も思い出せなかった。
「初版本世代とか言ってたな・・・と言う事は・・・
俺は・・・もしかして・・・」
俺は身体が震えていることに気付く。今まで、俺は自分自身の事を
深く考えたことがなかった。
3冊目のとこに行く前の記憶が、ほぼ無かったのだ。
でも、今までは、そんなことを深く気にすることもなかった。
俺は、自分の過去に、信じられないくらい興味が無かったことを
今更ながらに、違和感を覚えた。
「俺は、どうして、自分の過去に、今の今まで、興味がなかったんだ?
3冊目にも、聞いた記憶がない。俺はどうして、3冊目の元に来たのか・・・
当たり前のように居たけど、何故、3冊目の元に居たんだ?
あの夢の話が本当なら、俺は2の奴の仲間で、1冊目と3冊目とは、
敵対していたってことじゃないか・・・
なのに、小さい頃の俺は、2の奴の側でなく、3冊目の元に居た・・・」
俺は、必死になって考えを纏めようとした。
要するに、俺は、あの夢の後で、何かがあって、生まれ変わった、
12冊目と言う事だろう。
下巻クラスの本喰人が、よく生まれ変わるのは、俺も知っていた。
どうしても、下巻クラスの本喰人は、立場が弱いので、上、中巻クラスに
狙われることが多い。部下みたいに扱われるか、共喰いされるか。
そして、いなくなった下巻クラスの本喰人は、色々な形で生まれ変わる。
何処とも特定出来ない場所で赤ん坊として生まれることもあれば、
特殊小冊子が、いきなり昇格して、なることもある。
後は、二四みたいに、13冊目の身体の一部を所有して、
いつかは、その13冊目に昇格するようなパターンも。
俺が知らないだけで、他にもあるかもしれない。
しかし思えば、俺と二四、ゴートンに四四との関係は、意外にも珍しいかもしれないな。
俺は、下巻クラスである、二四達を部下みたいに思ってないし、
ましてや共喰いしたいなんて、思いも、勿論ない。今は大事な仲間だ。
だが、全ての本喰人が、そうして仲良く出来るわけではない。
俺は、再度、自分の事を考える。
「俺は生まれ変わった、12冊目なのは間違いなさそうだな。
でも、その経緯は全く知らないままだ。
師匠との修行が無事に終わった後は、俺は3冊目のとこに行って、
自分自身の事を知る必要があるかもしれないな。」
俺は、これは絶対にしなければいけない事だと自覚した。
それから、夢で知った、過去の俺と2と他の本喰人とで
計画していた話とやらが凄く気になる。
過去の俺達は、一体、何を計画していたと言うのだ?
ろくでもないことに決まってる・・・あの感じなら。