第5章「見え隠れする本質」
「と、いう訳で、1度自分の拠点に帰りたいのですが、いいですか?師匠?」
「そうだな。自分の拠点が心配なのはわかる。そういう事情なら、
今は修行している身とは言え、駄目とは言えん。
前回の8冊目の眷属のような事もあったしな。自分の拠点の安全を、
今一度確認して来るがいい。」
「有難うございます。師匠。」
「それに、今の十二は、逆に外に出た方がいいと、拙者は思う。
内に閉じ籠ってばかりでは、気が滅入るだろ?」
「そうですね。俺も、それがあったので、拠点に帰りたかったのもあります。」
「そうか。なら、拙者は尚更、止めはしないぞ。」
「助かります。師匠。」
「しかし、余りにも帰って来ない場合は、絶対に連絡はしろ?
拙者も、そろそろ二四やゴートンの修行は、しなくてもいいかもしれぬと考えているからな。」
「え?そうだったんですか?」
俺は、師匠に自分の拠点に帰る承諾を得ながら、師匠と話をし、
師匠から、修行をそろそろ終わりにするかもしれない話を聞いた。
「そうだ。この断食の修行をし、1、2か月、また別の修行をした後に、
二四とゴートンに、拙者が手合わせして、様子を見るつもりだ。
だが、あの2冊達は、お前が言うように、素質が良かった。
だから、拙者が考えていたよりも、早く成長出来たと思うぞ。」
「良かったです。師匠が、そう言ってくれるのなら、間違いない。」
俺は師匠の言葉を聞いて、少し嬉しい気持ちになった。
二四達を師匠に会わせたのは、無駄ではなかったと、半分は証明されたものだ。
後は、最後の師匠との手合わせで、あいつらが、どれだけの結果を
見せれるかにかかっている。
二四もゴートンも、それだけ頑張ったわけだな。
あいつらの成長が、嬉しいと思えるなんて、俺は、すっかりあいつらが
気に入っていたんだな。
「あら?十二は1回、自分の拠点に帰るの?」
俺と師匠が話している途中で、セアが、話に割り込んだ。
「ああ、ちょっと自分の拠点を放置しすぎたからな。様子を見に帰ろうと思う。でも何でだ?」
「いやね、もし東京に行くなら、ちょっと頼まれ事して貰えないかなぁーと思って。」
「うん?なんか、東京に用事があるのか?」
「うん。ちょっと六ちゃんの服をオーダーメイドしたから、
取りに行って欲しいかなーなんて?」
「へ?」
俺は、セアのお願いごとに、キョトンとしてしまった。
師匠の服をオーダーメイド???
「こら!セア殿!十二は遊びに帰るのではないのだぞ!!」
師匠は急に顔を真っ赤にしてセアに向かって怒り出す。
セアは、ニヤニヤした顔で、師匠を見て、甘えた声を出した。
「だってぇー六ちゃんがスーツ欲しいって言ったんでしょ?
いざって時の場所に柔道着じゃ、駄目か?って言うから!」
「そ、そうではあるが・・・だからと言って、十二に、
使いをさせることもなかろう!」
「いいえー!十二はただのお使いじゃないわよー六ちゃん♪」
「なんと?!」
「せっかくだから、十二も、いいスーツを作ったらいいわ♪
それと二四とゴートンのも頼んであるの♪
あ、代金は気にしなくていいからね♪お母様の提案だから♪
今後、お母様の所に呼んだ時に、全員がみすぼらしい恰好は
困るからって言ってたからさ♪」
俺は、セアの話に、ますます口をポカーンと開けて聞く羽目になった。
ま・・・こんなことが、またにはあっても、いいか・・・?
「そうだな。自分の拠点が心配なのはわかる。そういう事情なら、
今は修行している身とは言え、駄目とは言えん。
前回の8冊目の眷属のような事もあったしな。自分の拠点の安全を、
今一度確認して来るがいい。」
「有難うございます。師匠。」
「それに、今の十二は、逆に外に出た方がいいと、拙者は思う。
内に閉じ籠ってばかりでは、気が滅入るだろ?」
「そうですね。俺も、それがあったので、拠点に帰りたかったのもあります。」
「そうか。なら、拙者は尚更、止めはしないぞ。」
「助かります。師匠。」
「しかし、余りにも帰って来ない場合は、絶対に連絡はしろ?
拙者も、そろそろ二四やゴートンの修行は、しなくてもいいかもしれぬと考えているからな。」
「え?そうだったんですか?」
俺は、師匠に自分の拠点に帰る承諾を得ながら、師匠と話をし、
師匠から、修行をそろそろ終わりにするかもしれない話を聞いた。
「そうだ。この断食の修行をし、1、2か月、また別の修行をした後に、
二四とゴートンに、拙者が手合わせして、様子を見るつもりだ。
だが、あの2冊達は、お前が言うように、素質が良かった。
だから、拙者が考えていたよりも、早く成長出来たと思うぞ。」
「良かったです。師匠が、そう言ってくれるのなら、間違いない。」
俺は師匠の言葉を聞いて、少し嬉しい気持ちになった。
二四達を師匠に会わせたのは、無駄ではなかったと、半分は証明されたものだ。
後は、最後の師匠との手合わせで、あいつらが、どれだけの結果を
見せれるかにかかっている。
二四もゴートンも、それだけ頑張ったわけだな。
あいつらの成長が、嬉しいと思えるなんて、俺は、すっかりあいつらが
気に入っていたんだな。
「あら?十二は1回、自分の拠点に帰るの?」
俺と師匠が話している途中で、セアが、話に割り込んだ。
「ああ、ちょっと自分の拠点を放置しすぎたからな。様子を見に帰ろうと思う。でも何でだ?」
「いやね、もし東京に行くなら、ちょっと頼まれ事して貰えないかなぁーと思って。」
「うん?なんか、東京に用事があるのか?」
「うん。ちょっと六ちゃんの服をオーダーメイドしたから、
取りに行って欲しいかなーなんて?」
「へ?」
俺は、セアのお願いごとに、キョトンとしてしまった。
師匠の服をオーダーメイド???
「こら!セア殿!十二は遊びに帰るのではないのだぞ!!」
師匠は急に顔を真っ赤にしてセアに向かって怒り出す。
セアは、ニヤニヤした顔で、師匠を見て、甘えた声を出した。
「だってぇー六ちゃんがスーツ欲しいって言ったんでしょ?
いざって時の場所に柔道着じゃ、駄目か?って言うから!」
「そ、そうではあるが・・・だからと言って、十二に、
使いをさせることもなかろう!」
「いいえー!十二はただのお使いじゃないわよー六ちゃん♪」
「なんと?!」
「せっかくだから、十二も、いいスーツを作ったらいいわ♪
それと二四とゴートンのも頼んであるの♪
あ、代金は気にしなくていいからね♪お母様の提案だから♪
今後、お母様の所に呼んだ時に、全員がみすぼらしい恰好は
困るからって言ってたからさ♪」
俺は、セアの話に、ますます口をポカーンと開けて聞く羽目になった。
ま・・・こんなことが、またにはあっても、いいか・・・?