第5章「見え隠れする本質」
俺はトワの話には悩むことになった。正直、今のこの断食中に、
その手の話したくないな。
変に話がこじれると、トワと喧嘩になりそうで怖い。
いつもの喧嘩になったのなら、俺が最後は折れてやれるが、
今の俺がそれを出来るかは、正直不安だ。
「十二は、私が戦えるようになるのは、嫌?」
「うーん・・・嫌とかではないが・・・」
「なら、いつかは戦い方を教えてくれるんだよね?」
「まぁ、自分の身を守ることは出来ないとしょうがないからな。
でも、戦う術と言うか、俺の場合は、逃げる術になるそうだけどな。」
「逃げる術?」
「ああ、何も敵と戦うだけがすべてじゃないさ。必要上に戦わないのも立派な戦術だからな。」
「そういうものなの?」
トワは、不思議そうな顔で俺を見る。馬鹿正直に正面から戦えば、
良いってものでもないからな。戦いって言うのは。
それは、過去の歴史でも散々証明されている。
「とりあえず、今は俺は自分の修行もあるから、すぐにトワに
何か戦う術と言うか教えるのは無理だ。それはわかってくれるか?」
俺はトワと喧嘩にならないように、前もって釘を刺した。
トワは俺の言葉を聞いて、素直に頷いてくれた。
ああ、良かった。これで、ひとまずは喧嘩はしないで済みそうか?
俺も、イライラはしたくないからな・・・
「それじゃあさ、今の私で出来ることないかな?
十二に、今後教えて貰う前に出来ることって言うか?」
「そうだな・・・ちょっと待ってろ・・・」
俺は、メモに、トワに読んでおいて貰いたい本などを書いた。
後、出来るなら食べて欲しいジャンルの本も。
うぅ・・・ちょっとこういうのを書くだけでも、腹が減るな・・・
けど、トワの手前、カッコ悪い姿は見せられない。
「俺が読んでおいて貰いたい本とか、今後食べて貰いたいジャンルの本とか書いておいた。
無理に強制はしないが、出来ることならしてくれ。いいか?」
「うん!わかった♪私、頑張ってみる!!」
トワは嬉しそうに俺からメモを受け取った。
俺は、本当にトワには弱くなったな。キュアートが10冊も、
眷属を自分の子の様に可愛がる気持ちが、今の俺なら、少しは理解出来る。
素直に俺の話を聞くトワは、正直、可愛いからな。
もっと年月が経てば、俺もトワを娘の様に思うんだろうな。
でも、俺がそう思う前には、トワはゴートンとか、他の本喰人と、
いい仲になるかもしれないか?
そしたら、俺はどんな気持ちになるんだろうな・・・
お前の様な男に娘はやれん!みたいな、あんな父親の気分になるのか?
うーん・・・ちょっと、想像出来きないな。流石に今は。
「十二!有難う!このメモに書かれた、本に、私挑戦するね!」
「ああ、そうしろ。トワ。」
「あ・・・でさ、最後に何だけどさ・・・」
「うん?どうした?」
「もしもだよ?もしも、十二が、何かあった時って、私は、
キュアートお姉様に、「引渡」されちゃうの?」
トワは何かを探るように俺の顔を見る。
まぁ・・・過去にもキュアートに頼れって散々言ったしな。
俺は、最悪はキュアートに頼るのが一番最善だと思ってるが、
もしかして、トワは嫌なのか?
その手の話したくないな。
変に話がこじれると、トワと喧嘩になりそうで怖い。
いつもの喧嘩になったのなら、俺が最後は折れてやれるが、
今の俺がそれを出来るかは、正直不安だ。
「十二は、私が戦えるようになるのは、嫌?」
「うーん・・・嫌とかではないが・・・」
「なら、いつかは戦い方を教えてくれるんだよね?」
「まぁ、自分の身を守ることは出来ないとしょうがないからな。
でも、戦う術と言うか、俺の場合は、逃げる術になるそうだけどな。」
「逃げる術?」
「ああ、何も敵と戦うだけがすべてじゃないさ。必要上に戦わないのも立派な戦術だからな。」
「そういうものなの?」
トワは、不思議そうな顔で俺を見る。馬鹿正直に正面から戦えば、
良いってものでもないからな。戦いって言うのは。
それは、過去の歴史でも散々証明されている。
「とりあえず、今は俺は自分の修行もあるから、すぐにトワに
何か戦う術と言うか教えるのは無理だ。それはわかってくれるか?」
俺はトワと喧嘩にならないように、前もって釘を刺した。
トワは俺の言葉を聞いて、素直に頷いてくれた。
ああ、良かった。これで、ひとまずは喧嘩はしないで済みそうか?
俺も、イライラはしたくないからな・・・
「それじゃあさ、今の私で出来ることないかな?
十二に、今後教えて貰う前に出来ることって言うか?」
「そうだな・・・ちょっと待ってろ・・・」
俺は、メモに、トワに読んでおいて貰いたい本などを書いた。
後、出来るなら食べて欲しいジャンルの本も。
うぅ・・・ちょっとこういうのを書くだけでも、腹が減るな・・・
けど、トワの手前、カッコ悪い姿は見せられない。
「俺が読んでおいて貰いたい本とか、今後食べて貰いたいジャンルの本とか書いておいた。
無理に強制はしないが、出来ることならしてくれ。いいか?」
「うん!わかった♪私、頑張ってみる!!」
トワは嬉しそうに俺からメモを受け取った。
俺は、本当にトワには弱くなったな。キュアートが10冊も、
眷属を自分の子の様に可愛がる気持ちが、今の俺なら、少しは理解出来る。
素直に俺の話を聞くトワは、正直、可愛いからな。
もっと年月が経てば、俺もトワを娘の様に思うんだろうな。
でも、俺がそう思う前には、トワはゴートンとか、他の本喰人と、
いい仲になるかもしれないか?
そしたら、俺はどんな気持ちになるんだろうな・・・
お前の様な男に娘はやれん!みたいな、あんな父親の気分になるのか?
うーん・・・ちょっと、想像出来きないな。流石に今は。
「十二!有難う!このメモに書かれた、本に、私挑戦するね!」
「ああ、そうしろ。トワ。」
「あ・・・でさ、最後に何だけどさ・・・」
「うん?どうした?」
「もしもだよ?もしも、十二が、何かあった時って、私は、
キュアートお姉様に、「引渡」されちゃうの?」
トワは何かを探るように俺の顔を見る。
まぁ・・・過去にもキュアートに頼れって散々言ったしな。
俺は、最悪はキュアートに頼るのが一番最善だと思ってるが、
もしかして、トワは嫌なのか?