第4章「蠢く敵の影」
僕と二四は、トゥリーとトゥーから、8冊目達側の情報を聞き出すことが出来た。
これはかなり有力な情報になりそうで、僕は嬉しかった。
二四もかなり満足気な顔をしている。
僕は、ボロボロになってしまった、元ワンの本を大事に抱きかかえる。
後で、四四ちゃんに頼んで大事に供養して貰おう・・・。
それを見た、トゥーが穏やかに僕を見て微笑む。
「今日、出会ったばかりなのに、まるで親友のようですね。
ワンが羨ましいくらいです。」
「え?そうかな?」
「ゴートンは、基本は優しい本だからな。無理もない。」
「無理もないって、どういうことだよー二四!」
「そのまんまの意味さ。でも、そんなゴートンの能力があったからこそ、
今回は助かったんだ。おかげで今の私達がいるわけだし。」
二四は、勝手に自分で納得して、僕を見て静かに笑う。
その姿が、いかにも大人の余裕と言う感じで、僕は少しイラっとしてしまった。
僕も早く二四みたいに成長出来たらいいのになぁ・・・。
「50冊目。こんなお願いをするのは、虫のいい話だとわかっていますが、
私とトゥーも、8冊目の呪縛から解放して頂けないでしょうか?」
僕達は、ほとんどの会話が終わった辺りで、トゥリーがそんな願いを言い出した。
トゥーも同意らしく、トゥリーの言葉に頷いている。
「けど、それは、死ぬことも意味するんだよ?何も、今慌てて、
しなくても・・・」
「いえ。早い方がいいです。あの8冊目の事ですから、
何をするかわかったものではない。
今後こそ、容赦なく、私達を自爆させるかもしれない。
そしたら、50冊目と24冊目に最後の最後まで迷惑をかけてしまう。
私達は、そんなことは、もう望んでないんです。」
「私達は、もうあの8冊目から早く解放されたいのです。
恩義ある貴方達の為にも・・・お願いです!
50冊目・・・私と、トゥリーも救って下さい!」
2冊は真剣な顔で僕の目の前で深々と頭を下げて頼み込んでくる。
僕は思わず、二四を見てしまう。
「ゴートン。これはゴートンにしか、出来ない選択だよ。」
二四は、厳しいながらも、僕を諭して、そう言った。
確かに二四の言う通り、これは僕が出さなきゃいけない答えだ。
今、この2冊達を終焉に導けるのは僕だけ。
僕の選択1つで、トゥリー達が心配しているような事態にだって成りかねないのだ。
僕は、十二先輩達にも、迷惑をかけるわけにはいかないと思い、
トゥリー達の願いを聞き入れることにした。
そして、数十分後に、ある本の声が聞こえる。
「おーーーい!大丈夫か!!!二四!ゴートン!!!」
「あ、十二先輩・・・」
「十二先輩・・・やっと来てくれたね・・・」
僕は、トゥリー達にも、ワンに使ったのと同じ能力を使い、
8冊目から解放し終わったところで、十二先輩と再会した。
僕は大事に、本の姿に戻ったワン達を抱えていると、
僕の身体は、いきなり淡く輝いた。
「え?僕・・・どうしちゃったの?!」
「ごーちゃん?!ごーちゃんも成長した!!」
「ええ?!本当?!にっちゃん?!」
「うん!私と同じくらいの見た目になったよ!!」
僕は、嬉しそうに言う、にっちゃんの顔を見て、間違いないんだと思った。
十二先輩も凄い顔をして僕を見ているくらいだ。
それから、大事に抱えていたワン達が僕の腕から消えていた。
後に、四四ちゃんに言われた事だけど、ワン達は、
僕の身体の一部になってくれたらしい。
ワン達からの感謝の気持ちが、そうしてくれたのだろうと、十二先輩も言っていた。
僕は思いかげずに、二四と同じように成長出来たみたい。
今回はこれで、めでたしめでたしって・・・とこかな?
これはかなり有力な情報になりそうで、僕は嬉しかった。
二四もかなり満足気な顔をしている。
僕は、ボロボロになってしまった、元ワンの本を大事に抱きかかえる。
後で、四四ちゃんに頼んで大事に供養して貰おう・・・。
それを見た、トゥーが穏やかに僕を見て微笑む。
「今日、出会ったばかりなのに、まるで親友のようですね。
ワンが羨ましいくらいです。」
「え?そうかな?」
「ゴートンは、基本は優しい本だからな。無理もない。」
「無理もないって、どういうことだよー二四!」
「そのまんまの意味さ。でも、そんなゴートンの能力があったからこそ、
今回は助かったんだ。おかげで今の私達がいるわけだし。」
二四は、勝手に自分で納得して、僕を見て静かに笑う。
その姿が、いかにも大人の余裕と言う感じで、僕は少しイラっとしてしまった。
僕も早く二四みたいに成長出来たらいいのになぁ・・・。
「50冊目。こんなお願いをするのは、虫のいい話だとわかっていますが、
私とトゥーも、8冊目の呪縛から解放して頂けないでしょうか?」
僕達は、ほとんどの会話が終わった辺りで、トゥリーがそんな願いを言い出した。
トゥーも同意らしく、トゥリーの言葉に頷いている。
「けど、それは、死ぬことも意味するんだよ?何も、今慌てて、
しなくても・・・」
「いえ。早い方がいいです。あの8冊目の事ですから、
何をするかわかったものではない。
今後こそ、容赦なく、私達を自爆させるかもしれない。
そしたら、50冊目と24冊目に最後の最後まで迷惑をかけてしまう。
私達は、そんなことは、もう望んでないんです。」
「私達は、もうあの8冊目から早く解放されたいのです。
恩義ある貴方達の為にも・・・お願いです!
50冊目・・・私と、トゥリーも救って下さい!」
2冊は真剣な顔で僕の目の前で深々と頭を下げて頼み込んでくる。
僕は思わず、二四を見てしまう。
「ゴートン。これはゴートンにしか、出来ない選択だよ。」
二四は、厳しいながらも、僕を諭して、そう言った。
確かに二四の言う通り、これは僕が出さなきゃいけない答えだ。
今、この2冊達を終焉に導けるのは僕だけ。
僕の選択1つで、トゥリー達が心配しているような事態にだって成りかねないのだ。
僕は、十二先輩達にも、迷惑をかけるわけにはいかないと思い、
トゥリー達の願いを聞き入れることにした。
そして、数十分後に、ある本の声が聞こえる。
「おーーーい!大丈夫か!!!二四!ゴートン!!!」
「あ、十二先輩・・・」
「十二先輩・・・やっと来てくれたね・・・」
僕は、トゥリー達にも、ワンに使ったのと同じ能力を使い、
8冊目から解放し終わったところで、十二先輩と再会した。
僕は大事に、本の姿に戻ったワン達を抱えていると、
僕の身体は、いきなり淡く輝いた。
「え?僕・・・どうしちゃったの?!」
「ごーちゃん?!ごーちゃんも成長した!!」
「ええ?!本当?!にっちゃん?!」
「うん!私と同じくらいの見た目になったよ!!」
僕は、嬉しそうに言う、にっちゃんの顔を見て、間違いないんだと思った。
十二先輩も凄い顔をして僕を見ているくらいだ。
それから、大事に抱えていたワン達が僕の腕から消えていた。
後に、四四ちゃんに言われた事だけど、ワン達は、
僕の身体の一部になってくれたらしい。
ワン達からの感謝の気持ちが、そうしてくれたのだろうと、十二先輩も言っていた。
僕は思いかげずに、二四と同じように成長出来たみたい。
今回はこれで、めでたしめでたしって・・・とこかな?