第4章「蠢く敵の影」
「ワン。どうするのですか?我々では、24冊目と50冊目の捕獲は難しそうですが。」
「うん、難しいだろうね。8冊目の奴の情報は古すぎだったからね。
今回は無理だと思うよ・・・と言いたいとこだけど・・・
わかってるだろう?僕達は、8冊目の道具。このまま、帰っても殺されるだけさ。
役に立たない眷属は、ただのゴミだからね、あいつからしたら。」
「ですね・・・」
8冊目の眷属のワンとトゥリーは物騒な会話をしている。
その会話を聞いて、僕はイライラしてしまう。
自分の眷属達を、こんなにも酷い扱いをしてる8冊目は、
本当にどれだけ最悪な奴なんだろうか。それに、それより上で
ある2冊目の眷属に至っては、僕には想像も出来ない。
8冊目よりも性格が最低最悪だと言うくらいだしな・・・
今の、ワンやトゥリーより酷い扱いを受けてそうだ。
「8冊目の奴・・・僕らに何もしないで見殺しにする気か・・・」
ワンが悔しそうに、トゥリーに言った、その時に、異変は起きた。
ワンは急に激しく震え出して、血の涙を流しながら、白目を向いている。
まるで、何かのホラー映画の様な光景に、僕と二四もビビった。
「ワン・・・乗っ取られたんですね・・・」
トゥリーは、ワンがそんな状態になっても、冷静に見ていた。
乗っ取られた?どういうことだ?
「私の眷属の癖に、ペチャクチャとうるさいねぇ・・・
情報が云々とかじゃないだろうに・・・な?お前もそう思うだろ?」
「はい・・・8冊目。」
「え?8冊目?」
トゥリーは、白目を向いて、血の涙を今だに流してるワンに向かい、
深々と頭を下げて、言った。
そんな・・・乗っ取られたってそう言う事なのか?!
「やぁー君達が今の24冊目と50冊目か!強いんだね!
いや、12冊目と関わったことで強くなったと言うべきかな?
やっぱり、12冊目は危険な本だねぇ・・・2冊目様が
警戒するのもわかるってもんだよ。
1年もしないで、君達みたいな下巻クラスをここまでにしちゃうんだからさ。」
口調こそ流暢だが、ワンの今の状態とでは、まるで嚙み合ってない光景だった。
っつか、マジでホラー映画みたいで怖いんだけど・・・
あの顔なのに、声は物凄く明るいとか・・・
「2冊目様に、君達を献上するつもりで、捕獲するのが目的だったんだけど、
今のこいつらじゃ無理だね。だから、別の事を試させて貰うよ。
ああ、遠慮なく、戦ってね?殺しても構わないし。
こっちも、本気で殺しに行くから!」
8冊目に乗っ取られたワンは、言葉が終わると同時に、攻撃を開始した。
その強さは、さっきの比ではなかった。とても、同じ本とは
思えない程に、強力な能力も使ってくる。
「8冊目・・・こんな戦いをしやがって、自分の眷属が死んでも構わないから、
無理に使ったら死んでしまうような能力さえ、平気で使ってきてるな。」
「あのワン達を使い捨ての駒にする気か・・・」
「だろうね。あのやり方は、まるで2の奴みたいで、虫唾が走るよ。」
二四と僕は、何とか8冊目に乗っ取られたワンからの攻撃に、応戦しながら、
勝機を探した。このまま、防御に徹しても駄目だ。何かチャンスを見つけ出さないと!
「うん、難しいだろうね。8冊目の奴の情報は古すぎだったからね。
今回は無理だと思うよ・・・と言いたいとこだけど・・・
わかってるだろう?僕達は、8冊目の道具。このまま、帰っても殺されるだけさ。
役に立たない眷属は、ただのゴミだからね、あいつからしたら。」
「ですね・・・」
8冊目の眷属のワンとトゥリーは物騒な会話をしている。
その会話を聞いて、僕はイライラしてしまう。
自分の眷属達を、こんなにも酷い扱いをしてる8冊目は、
本当にどれだけ最悪な奴なんだろうか。それに、それより上で
ある2冊目の眷属に至っては、僕には想像も出来ない。
8冊目よりも性格が最低最悪だと言うくらいだしな・・・
今の、ワンやトゥリーより酷い扱いを受けてそうだ。
「8冊目の奴・・・僕らに何もしないで見殺しにする気か・・・」
ワンが悔しそうに、トゥリーに言った、その時に、異変は起きた。
ワンは急に激しく震え出して、血の涙を流しながら、白目を向いている。
まるで、何かのホラー映画の様な光景に、僕と二四もビビった。
「ワン・・・乗っ取られたんですね・・・」
トゥリーは、ワンがそんな状態になっても、冷静に見ていた。
乗っ取られた?どういうことだ?
「私の眷属の癖に、ペチャクチャとうるさいねぇ・・・
情報が云々とかじゃないだろうに・・・な?お前もそう思うだろ?」
「はい・・・8冊目。」
「え?8冊目?」
トゥリーは、白目を向いて、血の涙を今だに流してるワンに向かい、
深々と頭を下げて、言った。
そんな・・・乗っ取られたってそう言う事なのか?!
「やぁー君達が今の24冊目と50冊目か!強いんだね!
いや、12冊目と関わったことで強くなったと言うべきかな?
やっぱり、12冊目は危険な本だねぇ・・・2冊目様が
警戒するのもわかるってもんだよ。
1年もしないで、君達みたいな下巻クラスをここまでにしちゃうんだからさ。」
口調こそ流暢だが、ワンの今の状態とでは、まるで嚙み合ってない光景だった。
っつか、マジでホラー映画みたいで怖いんだけど・・・
あの顔なのに、声は物凄く明るいとか・・・
「2冊目様に、君達を献上するつもりで、捕獲するのが目的だったんだけど、
今のこいつらじゃ無理だね。だから、別の事を試させて貰うよ。
ああ、遠慮なく、戦ってね?殺しても構わないし。
こっちも、本気で殺しに行くから!」
8冊目に乗っ取られたワンは、言葉が終わると同時に、攻撃を開始した。
その強さは、さっきの比ではなかった。とても、同じ本とは
思えない程に、強力な能力も使ってくる。
「8冊目・・・こんな戦いをしやがって、自分の眷属が死んでも構わないから、
無理に使ったら死んでしまうような能力さえ、平気で使ってきてるな。」
「あのワン達を使い捨ての駒にする気か・・・」
「だろうね。あのやり方は、まるで2の奴みたいで、虫唾が走るよ。」
二四と僕は、何とか8冊目に乗っ取られたワンからの攻撃に、応戦しながら、
勝機を探した。このまま、防御に徹しても駄目だ。何かチャンスを見つけ出さないと!