第4章「蠢く敵の影」
「よりにもよって、新しい敵かよ・・・最悪だね。二四。」
「本当だな、ゴートン。あいつら・・・何冊いるんだ・・・?」
僕達が嫌な顔をして、新しい8冊目の眷属の男を見ていると、
8冊目の眷属の少年が答えてきた。
「安心しなよ★僕達は、3冊しかいないよ♪いくら、上巻クラスの
本喰人でも、無限に眷属を持てるわけじゃないからねぇ。
最低、5冊くらいが限度らしいよ?まぁ、中には、稀にもっと眷属が
いる本喰人もいなくはないらしいけどね・・・」
8冊目の眷属の少年は、呼吸を整えながら、僕達を見て、
更に新しく現れた、仲間に口を尖らせて言う。
「遅いよ!トゥリーは!何してたのさ!」
「私は、12冊目に報告をしに行っただけだ。」
「報告だけで、こんな遅くなるとかある?ま、いいけどさ。
ところで、12冊目の返事は?」
「駄目だった。12冊目の返事は「大の大のでお断りだ!
俺は、殺されることになっても、2の奴の下につく気はない」と
言うものだった。」
「だろうねぇー12冊目が2冊目のことをかなり嫌ってるのは、有名らしいからね。」
僕達は、8冊目の眷属達の会話を聞いて、開いた口が塞がらなかった。
十二先輩のとこにも、8冊目は眷属を送り込んでいたのか!
「8冊目は、十二先輩にも、眷属を使いに出してたみたいだね。」
「だね。ゴートン。2の奴なんかの仲間になるわけないのにな。」
「本当、本当。馬鹿みたいだよね?」
彼らの会話を聞いて、僕は二四と、頷き合った。十二先輩の2冊目嫌いは本気だ。
僕達の前ですら、名前も出すのも嫌だと言った態度なのだから。
宿敵だった、18冊目がいなくなったのもあるから、余計に、
2冊目を嫌うんだろうけどね。僕が思うに。
「でしょ?僕も、そう思うよ。無駄な事だってさ。
でも、8冊目は、2冊目の言う事なら何でも聞く奴だからさ。
しょうがないんだよね。僕達は逆らえない存在だから。」
「お気の毒様だな・・・」
8冊目の眷属の少年は、どうぞ同情してやって下さいよ!みたいな態度で、
大袈裟な手振りつきで、僕と二四に言ってくる。
僕は短く、お気の毒様とだけ言ってやった。
二四は、呆れた顔をしながらも、8冊目の眷属達を引き続き睨む。
「ワン。トゥーはどうしたんです?」
「ああ、トゥーは、そこで、50冊目の能力で拘束されて、寝そべってるよ。」
「本当ですね。まだ殺されたわけじゃなかったか。」
「すいません・・・この状態で戦えなそうです。」
8冊目の眷属達は、互いに呼び名があるのか、その名前で呼び合ってた。
ワンと呼ばれてるからには、やっぱりあの8冊目の眷属の少年が、
1番目の眷属なのか?
僕は、再度、8冊目の眷属達を確認した。
ワンが少年、トゥーが女で、トゥリーが最後に現れた男か。
とりあえず、僕達の前には、8冊目の眷属が勢ぞろいしたわけだ。
3冊が揃うと、まるで兄弟の様だった。
同じような容姿に同じ服。適当に、眷属の外見を整えたのか?
むしろ逆に、こだわりがあって、揃えるようにしたのか、
僕には8冊目のセンスがいまいちわからなかった。
でも、8冊目が、彼らに愛情があるわけないか・・・
「本当だな、ゴートン。あいつら・・・何冊いるんだ・・・?」
僕達が嫌な顔をして、新しい8冊目の眷属の男を見ていると、
8冊目の眷属の少年が答えてきた。
「安心しなよ★僕達は、3冊しかいないよ♪いくら、上巻クラスの
本喰人でも、無限に眷属を持てるわけじゃないからねぇ。
最低、5冊くらいが限度らしいよ?まぁ、中には、稀にもっと眷属が
いる本喰人もいなくはないらしいけどね・・・」
8冊目の眷属の少年は、呼吸を整えながら、僕達を見て、
更に新しく現れた、仲間に口を尖らせて言う。
「遅いよ!トゥリーは!何してたのさ!」
「私は、12冊目に報告をしに行っただけだ。」
「報告だけで、こんな遅くなるとかある?ま、いいけどさ。
ところで、12冊目の返事は?」
「駄目だった。12冊目の返事は「大の大のでお断りだ!
俺は、殺されることになっても、2の奴の下につく気はない」と
言うものだった。」
「だろうねぇー12冊目が2冊目のことをかなり嫌ってるのは、有名らしいからね。」
僕達は、8冊目の眷属達の会話を聞いて、開いた口が塞がらなかった。
十二先輩のとこにも、8冊目は眷属を送り込んでいたのか!
「8冊目は、十二先輩にも、眷属を使いに出してたみたいだね。」
「だね。ゴートン。2の奴なんかの仲間になるわけないのにな。」
「本当、本当。馬鹿みたいだよね?」
彼らの会話を聞いて、僕は二四と、頷き合った。十二先輩の2冊目嫌いは本気だ。
僕達の前ですら、名前も出すのも嫌だと言った態度なのだから。
宿敵だった、18冊目がいなくなったのもあるから、余計に、
2冊目を嫌うんだろうけどね。僕が思うに。
「でしょ?僕も、そう思うよ。無駄な事だってさ。
でも、8冊目は、2冊目の言う事なら何でも聞く奴だからさ。
しょうがないんだよね。僕達は逆らえない存在だから。」
「お気の毒様だな・・・」
8冊目の眷属の少年は、どうぞ同情してやって下さいよ!みたいな態度で、
大袈裟な手振りつきで、僕と二四に言ってくる。
僕は短く、お気の毒様とだけ言ってやった。
二四は、呆れた顔をしながらも、8冊目の眷属達を引き続き睨む。
「ワン。トゥーはどうしたんです?」
「ああ、トゥーは、そこで、50冊目の能力で拘束されて、寝そべってるよ。」
「本当ですね。まだ殺されたわけじゃなかったか。」
「すいません・・・この状態で戦えなそうです。」
8冊目の眷属達は、互いに呼び名があるのか、その名前で呼び合ってた。
ワンと呼ばれてるからには、やっぱりあの8冊目の眷属の少年が、
1番目の眷属なのか?
僕は、再度、8冊目の眷属達を確認した。
ワンが少年、トゥーが女で、トゥリーが最後に現れた男か。
とりあえず、僕達の前には、8冊目の眷属が勢ぞろいしたわけだ。
3冊が揃うと、まるで兄弟の様だった。
同じような容姿に同じ服。適当に、眷属の外見を整えたのか?
むしろ逆に、こだわりがあって、揃えるようにしたのか、
僕には8冊目のセンスがいまいちわからなかった。
でも、8冊目が、彼らに愛情があるわけないか・・・