第4章「蠢く敵の影」
※ゴートン視点に変更
僕はトワちゃんと四四ちゃんを無事に十二先輩の元に帰還させることが
出来たことを確認して、すぐに、にっちゃんの方に戻る。
いざと言う時の能力が、早速役に立って、僕は嬉しかった。
「にしても、あの8冊目の眷属の子の強さは異常だよな・・・
にっちゃんが、あの能力を使わなきゃいけないって、
眷属であの強さなら、当人の8冊目や2冊目の強さは・・・」
僕はそれを冷静に考えて、一気に恐怖心を感じた。
修行中も、殺す気で来い!と散々言われたのが、今になって
ここまで実感するとは思わなかった。
十二先輩も、六師匠の言う事も、決して大袈裟に言ってたのではないんだ。
それくらいの覚悟がいつもなければ、戦える相手でないと、ちゃんと教えてくれていたのに。
「僕は僕なりに、考えてきたつもりだったけど、それでも、まだまだ甘かったんだ。
あの時に、僕がすぐに8冊目の眷属の子と戦い、二四に、
トワちゃん達と逃げるように言えば、もっと順調だったかもしれないのに・・・
僕は、何の為に今まで修行してきたんだよ・・・くそ・・・」
僕はまた悔しい気持ちになった。僕も十二先輩のように、冷静沈着で、
状況がしっかり把握出来る本になれればいいのに。
二四には、それがかなり出来ているのに、僕はまだまだだ。
「二四の言ってたよね。喰べる本のジャンルにも、気を遣うべきだって。
今度・・・次があった時は、十二先輩に十二先輩の好きなジャンルの本を聞いて、
僕もそれを食べようかな・・・」
僕はそんなことを考えながらも、二四の元に急いだ。
二四は、8冊目の眷属の子を、まだあの白い蛇で拘束していた。
「にっちゃん!」
「ごーちゃん?!そんな、トワちゃんと四四は?!」
突然、戻って来た僕に、二四は驚く。そうだった、あの能力の事は、
二四にはまだ言ってなかったんだ。
「事情は後で詳しく話すけど、とりあえずは、十二先輩のとこに帰ったよ!
今の状況も伝えて貰うように頼んだ!」
「そうか・・・ゴートン。やるな。」
「だろ?」
僕は、二四と不敵に笑い合った。僕達は本気で戦い合う気持ちになって、
8冊目の眷属の子を再度睨んだ。
「これは意外でした。てっきり、50冊目は戦意を無くして、
すぐにあの本達と逃げると思っていたのに。
強い能力もあったみたいですね・・・少し私が知っていた情報が
古かったみたいですね。」
8冊目の眷属の子は、自分が不利な立場にいるはずなのに、怖い程に冷静だった。
何でこんなに冷静なんだろうか・・・僕は嫌な予感がした。
「二四・・・嫌な予感がする。こいつ、冷静すぎるよ。」
「うん・・・ゴートン。私も、そう思う。いくら、自分が、
道具とか言っても、ここまで冷静なのも、異常だ。」
「きっと、こいつだけじゃない。仲間がいるはずだよ・・・」
僕が二四にそう言った時に、どこからか声が聞こえた。
「正解ー★50冊目は、大分、成長したみたいだねぇー?
8冊目の奴は、本当に適当なことしか僕達に教えないから、
マジで最悪だよーあいつはさ。」
その声の主は、二四の背後に居た。二四が捕まえている、8冊目の眷属の子よりも、
幼い見た目の男の子だった。
だが、容姿や服装は、同じに近い。その姿で、すぐに仲間だとわかった。
やっぱり、まだ何冊か仲間がいたか!
僕はトワちゃんと四四ちゃんを無事に十二先輩の元に帰還させることが
出来たことを確認して、すぐに、にっちゃんの方に戻る。
いざと言う時の能力が、早速役に立って、僕は嬉しかった。
「にしても、あの8冊目の眷属の子の強さは異常だよな・・・
にっちゃんが、あの能力を使わなきゃいけないって、
眷属であの強さなら、当人の8冊目や2冊目の強さは・・・」
僕はそれを冷静に考えて、一気に恐怖心を感じた。
修行中も、殺す気で来い!と散々言われたのが、今になって
ここまで実感するとは思わなかった。
十二先輩も、六師匠の言う事も、決して大袈裟に言ってたのではないんだ。
それくらいの覚悟がいつもなければ、戦える相手でないと、ちゃんと教えてくれていたのに。
「僕は僕なりに、考えてきたつもりだったけど、それでも、まだまだ甘かったんだ。
あの時に、僕がすぐに8冊目の眷属の子と戦い、二四に、
トワちゃん達と逃げるように言えば、もっと順調だったかもしれないのに・・・
僕は、何の為に今まで修行してきたんだよ・・・くそ・・・」
僕はまた悔しい気持ちになった。僕も十二先輩のように、冷静沈着で、
状況がしっかり把握出来る本になれればいいのに。
二四には、それがかなり出来ているのに、僕はまだまだだ。
「二四の言ってたよね。喰べる本のジャンルにも、気を遣うべきだって。
今度・・・次があった時は、十二先輩に十二先輩の好きなジャンルの本を聞いて、
僕もそれを食べようかな・・・」
僕はそんなことを考えながらも、二四の元に急いだ。
二四は、8冊目の眷属の子を、まだあの白い蛇で拘束していた。
「にっちゃん!」
「ごーちゃん?!そんな、トワちゃんと四四は?!」
突然、戻って来た僕に、二四は驚く。そうだった、あの能力の事は、
二四にはまだ言ってなかったんだ。
「事情は後で詳しく話すけど、とりあえずは、十二先輩のとこに帰ったよ!
今の状況も伝えて貰うように頼んだ!」
「そうか・・・ゴートン。やるな。」
「だろ?」
僕は、二四と不敵に笑い合った。僕達は本気で戦い合う気持ちになって、
8冊目の眷属の子を再度睨んだ。
「これは意外でした。てっきり、50冊目は戦意を無くして、
すぐにあの本達と逃げると思っていたのに。
強い能力もあったみたいですね・・・少し私が知っていた情報が
古かったみたいですね。」
8冊目の眷属の子は、自分が不利な立場にいるはずなのに、怖い程に冷静だった。
何でこんなに冷静なんだろうか・・・僕は嫌な予感がした。
「二四・・・嫌な予感がする。こいつ、冷静すぎるよ。」
「うん・・・ゴートン。私も、そう思う。いくら、自分が、
道具とか言っても、ここまで冷静なのも、異常だ。」
「きっと、こいつだけじゃない。仲間がいるはずだよ・・・」
僕が二四にそう言った時に、どこからか声が聞こえた。
「正解ー★50冊目は、大分、成長したみたいだねぇー?
8冊目の奴は、本当に適当なことしか僕達に教えないから、
マジで最悪だよーあいつはさ。」
その声の主は、二四の背後に居た。二四が捕まえている、8冊目の眷属の子よりも、
幼い見た目の男の子だった。
だが、容姿や服装は、同じに近い。その姿で、すぐに仲間だとわかった。
やっぱり、まだ何冊か仲間がいたか!