第4章「蠢く敵の影」
8冊目の眷属の子は、蜘蛛が出す白い糸みたいなのを出して、
ゴートンと二四の動きを止めようとした。
けど、2冊はその白い糸みたいなものを、綺麗に避けて、二四が
その白い糸を瞬時に燃やした。
「そんな能力で、僕達を拘束出来ると思ってるなら、諦めた方が
いいよ?8冊目の眷属ちゃん?」
「みたいですね。こんな初歩の初歩的な能力で、捕獲出来るとは私も思ってません。
これはあくまでも、小手調べです。」
「本が本なら、その眷属も眷属だな・・・」
ゴートンの挑発を挑発で返す、8冊目の眷属の子に、二四は、更にイラっときたみたい。
それはそうよね。初対面から、すで馬鹿にしてるし。
「そうかい!じゃあ、僕達も本気で反撃するからな!」
「構いません。適正な情報が欲しいので、本気でお願いします。」
「ごーちゃん!こいつは、私がやる!サポート頼む!2冊で相手することない!」
「うん!わかった!にっちゃん!」
二四は、敵の思い通りにならないように、行動を開始した。
二四の判断は的確だわ。確かに2冊で最初は相手にすべきじゃないかも。
わざわざ、敵に情報をあげるようなものだもの。
「貴女に恨みはありませんが、ここで消えて貰います。」
「どうぞ、遠慮なく戦って下さい。私は8冊目の眷属ではありますが、
8冊目からしたら、ただの紙束ですから・・・」
「8冊目め・・・なんて最低な奴なんだ・・・」
ゴートンは8冊目の眷属の子の言葉を聞いて、苦い顔をした。
四四ちゃんも言ってたけど、私と同じ立場の子とは思えないわ。
親にあたる存在が違うと、こんなにも辛い立場になったのね・・・
私が、2冊目や、8冊目の眷属として生まれていたら、今は
どうなっていたのかしら・・・
そう思うと、私は寒気が止まらなかった。四四ちゃんの言うように、
十二はやっぱり、優しい本だったんだと、心から思った。
「自分の事を紙束だなんて、言わされるなんて・・・私だったら、耐えれないよ・・・」
「トワちゃん・・・」
私は我慢出来なくて、つい言葉に出してしまった。
四四ちゃんは、心配そうな顔で私を見てくれた。いけない、私ったら。
今は、四四ちゃんだって、戦いに集中しなきゃいけないのに。
「ごめん!四四ちゃん!私は大丈夫だから!」
「わかったわ・・・でも、トワちゃん、気にしちゃ駄目だからね。」
「うん。」
私は、四四ちゃんに迷惑をかけないように、すぐに言った。
四四ちゃんは私の言葉を聞いて、再度気を引き締め直して、
8冊目の眷属の子への警戒を開始した。
「事情はそれぞれだが、こちらも捕獲されるわけにはいかない。
逆に、こちらが貴女を捕獲して、向こうの内情を話して貰いましょうか?」
「どうぞ。出来るものなら、してみて下さい。」
8冊目の眷属の子は、自分の事なのに、まるで他人事のような言い方だ。
自分の考えとか、気持ちさえ、持たないようにさせられてるのかな・・・?
悲しい存在すぎるよ・・・そんなの・・・
ゴートンと二四の動きを止めようとした。
けど、2冊はその白い糸みたいなものを、綺麗に避けて、二四が
その白い糸を瞬時に燃やした。
「そんな能力で、僕達を拘束出来ると思ってるなら、諦めた方が
いいよ?8冊目の眷属ちゃん?」
「みたいですね。こんな初歩の初歩的な能力で、捕獲出来るとは私も思ってません。
これはあくまでも、小手調べです。」
「本が本なら、その眷属も眷属だな・・・」
ゴートンの挑発を挑発で返す、8冊目の眷属の子に、二四は、更にイラっときたみたい。
それはそうよね。初対面から、すで馬鹿にしてるし。
「そうかい!じゃあ、僕達も本気で反撃するからな!」
「構いません。適正な情報が欲しいので、本気でお願いします。」
「ごーちゃん!こいつは、私がやる!サポート頼む!2冊で相手することない!」
「うん!わかった!にっちゃん!」
二四は、敵の思い通りにならないように、行動を開始した。
二四の判断は的確だわ。確かに2冊で最初は相手にすべきじゃないかも。
わざわざ、敵に情報をあげるようなものだもの。
「貴女に恨みはありませんが、ここで消えて貰います。」
「どうぞ、遠慮なく戦って下さい。私は8冊目の眷属ではありますが、
8冊目からしたら、ただの紙束ですから・・・」
「8冊目め・・・なんて最低な奴なんだ・・・」
ゴートンは8冊目の眷属の子の言葉を聞いて、苦い顔をした。
四四ちゃんも言ってたけど、私と同じ立場の子とは思えないわ。
親にあたる存在が違うと、こんなにも辛い立場になったのね・・・
私が、2冊目や、8冊目の眷属として生まれていたら、今は
どうなっていたのかしら・・・
そう思うと、私は寒気が止まらなかった。四四ちゃんの言うように、
十二はやっぱり、優しい本だったんだと、心から思った。
「自分の事を紙束だなんて、言わされるなんて・・・私だったら、耐えれないよ・・・」
「トワちゃん・・・」
私は我慢出来なくて、つい言葉に出してしまった。
四四ちゃんは、心配そうな顔で私を見てくれた。いけない、私ったら。
今は、四四ちゃんだって、戦いに集中しなきゃいけないのに。
「ごめん!四四ちゃん!私は大丈夫だから!」
「わかったわ・・・でも、トワちゃん、気にしちゃ駄目だからね。」
「うん。」
私は、四四ちゃんに迷惑をかけないように、すぐに言った。
四四ちゃんは私の言葉を聞いて、再度気を引き締め直して、
8冊目の眷属の子への警戒を開始した。
「事情はそれぞれだが、こちらも捕獲されるわけにはいかない。
逆に、こちらが貴女を捕獲して、向こうの内情を話して貰いましょうか?」
「どうぞ。出来るものなら、してみて下さい。」
8冊目の眷属の子は、自分の事なのに、まるで他人事のような言い方だ。
自分の考えとか、気持ちさえ、持たないようにさせられてるのかな・・・?
悲しい存在すぎるよ・・・そんなの・・・