第1章「下巻の奴等」
「下巻クラスの奴は、ほとんど、消えたよ。僕と24冊目と、
後は生き残ってたとしても、2,3冊だろうね。」
さっきまで、あんなに陽気にトワにナンパしていたかと思えば、
50冊目の男は俺にこんな話をし出してきた。
どういうつもりなのか、俺は疑いながら聞いてはいたが、
下巻の奴等の動向が知れたのは無駄ではない。
この50冊目が嘘をついていなければだが。
「その話・・・本当なんでしょうね?」
トワは、50冊目の話など、全く信用していないようだ。
俺達は立ち話も疲れるので、ソファーに座って話していた。
「ほ、本当だって!君や12冊目に嘘ついたって、僕には
何の得にもならないじゃん!ね?12冊目?」
さっきの態度とはうって変わって、俺にもこんな感じになった、50冊目に、
俺もこいつの信用度が、ガクッと下がった。胡散臭すぎて、逆に滑稽だ。
「仮に、その話が本当だとして、何で俺に話す?どういうつもりだ?」
俺は、こいつと長話をしても無駄な様な気がしたので、要件を
さっさと聞き出そうとした。俺の質問に50冊目の男は真剣な顔になる。
「上巻クラスの2冊目が、中巻クラスの18冊目を手先に使って、
今、日本に来てる。
18冊目は、日本に居る本喰人を全部、喰う気らしい。
場合よっては、2冊目に献上しようとしてるらしいけどね・・・
僕とか12冊目とかをね・・・」
「なんだって?」
俺は50冊目から、意外な情報を教えられ、眉を顰めた。
俺の今の所、最大のライバルにして、必ず戦う事になるだろうと
予測していた18冊目が、もうすでに日本にいるらしい。
しかも、悪い噂が絶えない、2冊目の下についたようだ。
「あの馬鹿の18は2についたのか、最悪だな。」
「でしょーでしょー?しかもさ、僕と12冊目を捕まえて、
献上しようとしてるとかさ、馬鹿でしょ?」
「そこは、お前に同意してはやるが、まさか・・・お前・・・」
「そう!僕がこんな話をするのは、12冊目と手を組みたいからさ!」
深刻そうな顔をして、この話を始めたかと思えば、50冊目は、
ミュージカルで演技してるかのように、最後はソファーから
立ち上がって、俺に笑顔でそんな事を言い出した。
こいつ・・・マジでアホなのか?俺は呆れて口が開いてしまった。
トワと言うと、50冊目の行動に大爆笑している。
「あ!笑ってくれたね!君はこういうの好きなの?!」
「笑ったねって・・・お前・・・あれは・・・」
馬鹿にされてるんだぞ?と言いそうになって俺は辞めた。
本人がそれで意中の子を喜ばせられたんだと思っているのなら、
俺にそれを邪魔する権利はない。
知らない方が幸せな事ってあるもんな。うん。
「それにしても、お前は本気なのか?俺と手を組むって?」
俺は爆笑するトワにも呆れつつ、50冊目を再度見た。
50冊目は、俺をじっと見つめ返して言う。
「本気も本気の大本気さ!じゃなきゃ、まず強敵の24冊目に
勝てないもん!」
「はぁ?」
「僕さ、18冊目の手先になった24冊目に、今、狙われてるんだよね。」
俺は、50冊目のその言葉に更に唖然とさせられる羽目になった。
後は生き残ってたとしても、2,3冊だろうね。」
さっきまで、あんなに陽気にトワにナンパしていたかと思えば、
50冊目の男は俺にこんな話をし出してきた。
どういうつもりなのか、俺は疑いながら聞いてはいたが、
下巻の奴等の動向が知れたのは無駄ではない。
この50冊目が嘘をついていなければだが。
「その話・・・本当なんでしょうね?」
トワは、50冊目の話など、全く信用していないようだ。
俺達は立ち話も疲れるので、ソファーに座って話していた。
「ほ、本当だって!君や12冊目に嘘ついたって、僕には
何の得にもならないじゃん!ね?12冊目?」
さっきの態度とはうって変わって、俺にもこんな感じになった、50冊目に、
俺もこいつの信用度が、ガクッと下がった。胡散臭すぎて、逆に滑稽だ。
「仮に、その話が本当だとして、何で俺に話す?どういうつもりだ?」
俺は、こいつと長話をしても無駄な様な気がしたので、要件を
さっさと聞き出そうとした。俺の質問に50冊目の男は真剣な顔になる。
「上巻クラスの2冊目が、中巻クラスの18冊目を手先に使って、
今、日本に来てる。
18冊目は、日本に居る本喰人を全部、喰う気らしい。
場合よっては、2冊目に献上しようとしてるらしいけどね・・・
僕とか12冊目とかをね・・・」
「なんだって?」
俺は50冊目から、意外な情報を教えられ、眉を顰めた。
俺の今の所、最大のライバルにして、必ず戦う事になるだろうと
予測していた18冊目が、もうすでに日本にいるらしい。
しかも、悪い噂が絶えない、2冊目の下についたようだ。
「あの馬鹿の18は2についたのか、最悪だな。」
「でしょーでしょー?しかもさ、僕と12冊目を捕まえて、
献上しようとしてるとかさ、馬鹿でしょ?」
「そこは、お前に同意してはやるが、まさか・・・お前・・・」
「そう!僕がこんな話をするのは、12冊目と手を組みたいからさ!」
深刻そうな顔をして、この話を始めたかと思えば、50冊目は、
ミュージカルで演技してるかのように、最後はソファーから
立ち上がって、俺に笑顔でそんな事を言い出した。
こいつ・・・マジでアホなのか?俺は呆れて口が開いてしまった。
トワと言うと、50冊目の行動に大爆笑している。
「あ!笑ってくれたね!君はこういうの好きなの?!」
「笑ったねって・・・お前・・・あれは・・・」
馬鹿にされてるんだぞ?と言いそうになって俺は辞めた。
本人がそれで意中の子を喜ばせられたんだと思っているのなら、
俺にそれを邪魔する権利はない。
知らない方が幸せな事ってあるもんな。うん。
「それにしても、お前は本気なのか?俺と手を組むって?」
俺は爆笑するトワにも呆れつつ、50冊目を再度見た。
50冊目は、俺をじっと見つめ返して言う。
「本気も本気の大本気さ!じゃなきゃ、まず強敵の24冊目に
勝てないもん!」
「はぁ?」
「僕さ、18冊目の手先になった24冊目に、今、狙われてるんだよね。」
俺は、50冊目のその言葉に更に唖然とさせられる羽目になった。