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第4章「蠢く敵の影」

ちょっとした、あんなやり取りもあったけど、私達は今日は大いに
楽しんだので、そろそろ帰ろうと言う話になった。
ゴートンや、二四は、明日からまた厳しい修行だから、あんまり、
遅くまでは逆に明日辛くなっちゃうよね。
でも、ゴートンの様子を見れば、今日は少しは気晴らしに
なった感じがするし、悪くなかったと思う。
私達は最後に、今後の事が良い方向に向かうように、少し人里離れた、
神社に願掛けしてから帰ろうとしていた。
その神社に行ってから、二四達の拠点に帰っても、夜の9時くらいには帰れるかしら?
二四の車の運転は安全かつ的確で、早い。私達は安心して、最後の目的地に向かった。

「凄い!綺麗!空気も澄んでるね!」
「本当だね!よくこんな場所知ってたね!四四ちゃん!」

私とゴートンは一緒になって、目的地の神社に着いて、あれこれと写真を撮っていた。
私もゴートンもブログなどしているので、良い話のネタが
出来たとちょっとはしゃいでしまっていた。今思うと恥ずかしい。
二四と四四ちゃんは、もう大人のカップルと言う感じで、
凄く落ち着いていて、私には眩しく感じるほどだわ。
なのに、私とゴートンときたら・・・まだまだ子供ね・・・

「実は、六冊目に帰りにここに寄ったら良いと、言われたんです。」
「そうなんですか?四四?」
「はい。ここの神社は私達、本喰人には、良い気の流れがある神社らしくて、
ここで売ってる暦の本も体に良いから、買って喰べた方がいいとおっしゃってました。」
「そうなんだね!6冊目がそこまで言うなら、間違いないね!」
「後は、実は、十二からも、こっそり頼まれてたんです。
いつか寄る機会があったら、その暦の本を買ってきて欲しいって。」
「まぁ!十二ってば、ちゃっかりしてるんだから!」

私は、十二の隙の無い行動に呆れた。そういう小狡い計算を
時々、十二はするんだよねぇ・・・本当にちゃっかりしてる。
それも、商売をしているからなのかな?

「そうなら、早くに販売所に行った方がいいね。遅くなると閉まってしまうかもしれない。
今の時間で、すでにぎりぎりそうだしね。」
「だね!じゃー僕が先に走って、様子見て来るよ!」

ゴートンは、まだまだ元気あります!と言った感じで、走って、
先に販売所に向かった。
こういう時のゴートンって気が利くから、悪くないのよね。
だからって、まだ恋人になりたいとかじゃないけど。

「今日は、ゴートン君も、少しは元気になれたみたいだし、
良かったかもしれませんね。」
「はい、トワちゃんや四四のおかげで、少しは元気になったと思います。
私も心配はしてたんですが、変に心配してるのを気づくと、
ゴートンがかえって気にして、負担になると思ったんで・・・」

二四は、素直に自分の気持ちを四四ちゃんに話していた。
そうだよね・・・気心知れた仲だからこそ、逆に出来ないことも
あったりするよね・・・
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