プロローグ
本を喰う人、本喰人(ほんくいびと)、もしくはブック・イーター。
その名の通りに、本が主食であり、俺達の種族は本しか食べない。
だから、はっきり言えば、人間とも違う。
かと言って、悪魔の様に、人間の魂を抜き取るだのしないし、
天使の様に、人間に奇跡を起こすなんてこともない。
俺達、本喰人は基本的に、人間が作り出す、「特殊な本」にしか興味がない。
そして、その「特殊な本」を巡って、今は最悪な事に戦いが始まっている。
上巻クラスの奴らが、誰が一番の本喰人であるか、競いあっているのだ。
全く、俺みたいな中巻クラスの本喰人からすれば、迷惑この上ない。
俺は大人しく、最近話題の本をこの日本で食べれる生活を
送ることが出来れば、それで良かったのに、そうもいかなくなってしまった。
自分の存在を消されない為には、ある程度の力を宿している、
「特殊な本」を喰べるしかない。
もちろん、とてつもない力を宿してる「特殊な本」もあるが、
そういうモノは、副作用の恐れもあるので、おいそれと、
手を出すと痛い目を見ることもあるので、慎重にならなければならない。
俺は程よい力を宿している「特殊な本」を探し、古本屋巡りや、
引っ越しや、取り壊しをしそうな屋敷などを探していた。
とにかく、「特殊な本」の匂いがしそうな場所には、すぐに向かった。
そこである人間の女と出会う。自分の家にある本を買い取って欲しいと。
俺は、この女から、「特殊な本」の匂いがしたので、古本屋を営んでる男の振りをして、
その女の家に査定しに行くと言う名目で、行くことにした。
その女はわけがあって、今は1人で、家に住んでいるのだが、
近々、家を引き払い、どこかに引っ越すのだと言う。
その為に、祖父が残した大量の本をどうにかしたいとのことだった。
俺の読みでは、たぶん、その女の祖父が残した本の中に、
俺が求めている、ある程度の力の「特殊な本」が眠っているのだろうと確信した。
日本には、俺を含めて、まだ2,3冊の本喰人しかいないはず
だから、早く俺が見つけて、食べれば、とられることはないだろう。
何より、そいつらより俺の方が、クラスも上の、中巻クラス、
12冊目の男だからな。
その名の通りに、本が主食であり、俺達の種族は本しか食べない。
だから、はっきり言えば、人間とも違う。
かと言って、悪魔の様に、人間の魂を抜き取るだのしないし、
天使の様に、人間に奇跡を起こすなんてこともない。
俺達、本喰人は基本的に、人間が作り出す、「特殊な本」にしか興味がない。
そして、その「特殊な本」を巡って、今は最悪な事に戦いが始まっている。
上巻クラスの奴らが、誰が一番の本喰人であるか、競いあっているのだ。
全く、俺みたいな中巻クラスの本喰人からすれば、迷惑この上ない。
俺は大人しく、最近話題の本をこの日本で食べれる生活を
送ることが出来れば、それで良かったのに、そうもいかなくなってしまった。
自分の存在を消されない為には、ある程度の力を宿している、
「特殊な本」を喰べるしかない。
もちろん、とてつもない力を宿してる「特殊な本」もあるが、
そういうモノは、副作用の恐れもあるので、おいそれと、
手を出すと痛い目を見ることもあるので、慎重にならなければならない。
俺は程よい力を宿している「特殊な本」を探し、古本屋巡りや、
引っ越しや、取り壊しをしそうな屋敷などを探していた。
とにかく、「特殊な本」の匂いがしそうな場所には、すぐに向かった。
そこである人間の女と出会う。自分の家にある本を買い取って欲しいと。
俺は、この女から、「特殊な本」の匂いがしたので、古本屋を営んでる男の振りをして、
その女の家に査定しに行くと言う名目で、行くことにした。
その女はわけがあって、今は1人で、家に住んでいるのだが、
近々、家を引き払い、どこかに引っ越すのだと言う。
その為に、祖父が残した大量の本をどうにかしたいとのことだった。
俺の読みでは、たぶん、その女の祖父が残した本の中に、
俺が求めている、ある程度の力の「特殊な本」が眠っているのだろうと確信した。
日本には、俺を含めて、まだ2,3冊の本喰人しかいないはず
だから、早く俺が見つけて、食べれば、とられることはないだろう。
何より、そいつらより俺の方が、クラスも上の、中巻クラス、
12冊目の男だからな。
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