第3章「歩き出す時に」
「ああ・・・とうとう・・・ラリイが・・・とうとう・・・」
フェニックスは、感動のあまり声がうまく出なかった。
あの後、フェニックスはベッドの上でラリイと穏やかに遊んでいたが、
ラリイがフェニックスの体に掴まり、なんと立ったのだ!
フェニックスからすれば、最高のタイミングあるのは間違いない。
フェニックスは歓喜の涙を流しながら、ラリイを抱きしめる。
「あーラリイ♥貴方と言う子は!!♥これから、忙しくなる私の為に、
こんないいタイミングで、立ち上がるなんて♥ラリイ!♥
愛してます♥愛してますよ♥♥♥」
親友からの助けに、息子の初の立ち上がりに、フェニックスの精神が、
喜びで、少し?おかしくなっても仕方がなかった。まさに狂喜乱舞な状態。
フェニックスはラリイを抱っこし、自分の部屋で、踊りとも、
何とも言えない動きで、ラリイと戯れていた。
ラリイも、フェニックスの変な動きに、喜んでいる。
「こうなると、ラリイがよちよち歩きするのも、すぐですね♥
そうしたら、ラリイが怪我をしないように気を付けないと♥
ラリイが・・・よちよち歩きで私の後を・・・♥
ああ、想像しただけで、幸せすぎます♥♥♥」
フェニックスは、ラリイが一生懸命になって、自分の後を
ついてくる姿を想像して、大興奮していた。
そこへ、メイドの1匹が、不安そうな声で、フェニックスの
寝室のドアを叩き、声を掛けてくる。
「あのう・・・フェニックス様・・・。幻獣城から、使い者が来て、
城に戻ってくるようにと言伝が・・・」
「わかりました。すぐに行きます。」
フェニックスは、この幸せな状態が終わってしまうことを残念に思いながらも、
ラリイを抱っこして、寝室を出た。
そして、メイドにいつものようにラリイを託す。
「ラリイは、無事に目を覚ました。どうやら、力を蓄える為に、
一時的に深い眠りについていただけのようですから、何にも心配ありません。」
「そうでしたか!ラリイ様が無事で良かったです!」
ラリイを託されたメイドは、心底安心した顔で、フェニックスに嬉しそうに言う。
何か自分達がしでかしたのではないかと、さぞかし心配していたのだろう。
「後、ラリイがさっき、つかまり立ちをしたので、今後は、それも注意して見て下さい。」
「畏まりました。フェニックス様。」
「では、私は城に行ってきます。」
フェニックスは、再度ラリイをチラっと見る。
ラリイは、笑顔でフェニックスを見送る。
「ラリイは感じ取ってくれていたんですかね・・・
リヴァイアサンとフレンの関係を、内心、羨ましがっていた、
私の気持ちを・・・」
フェニックスは、そんな気もしていた。今の自分には、もう
親友のラリイはいない。
けれど、転生したとしても、今回のようなことがあるなら、
やっぱり、親友は側に居てくれているのだと、実感出来る。
まるで今にもラリイの声が聞こえてきそうだ。
「フェニには、俺がいるだろう?」と。あの笑顔で。
「さて、感傷に浸るのはこれくらいにしましょうか。
前世のラリイが見せてくれた、あの光景。
そしてオルトロス。きっと、今回のことに関係しているはず。
それをバハムート達に、うまく伝えなければ・・・」
フェニックスは、どう説明しようか、悩みながらも、
バハムート達の元に急いで戻る。
「フェニックスが来たか、後はオーディンだけだな。」
フェニックスが政務室に戻ると、バハムートが笑顔でそう言う。
リヴァイアサンとラムウは、何やら話し込んでいる。
「すいません。遅くなりました。」
「いや、大丈夫だ。俺達だって今来たようなもんだしな。」
「後は、オーディンだけですか?」
「そうだ。」
バハムートとフェニックスが、そう会話した、すぐにオーディンが、
慌てて飛び込んできた。
「すいません!どうしても、持っていきたい物がありまして、
それの準備をしてたら、遅くなりました!」
オーディンはある本を片手に持ってる状態でこう言う。
「構わん。皆、揃ったのなら、話をしよう。」
オーディンの言葉に、今度はラムウが答えた。
フェニックス達はラムウの方に顔を向け、ラムウの言葉を待つ。
「古代神兵器は、その巨大な力、故に、神々の大戦争に勝った、
神達側から、恐れられ封印されたと言う。
その封印が、時代とともに、弱まった所為で、現代に出てきたのだろう。
そうでなければ、魔族が探し出すなど無理なはずだからな。」
ラムウは、まず古代神兵器の説明をする。
遥か過去にされた封印のおかげで、今までは存在を隠せていたが、
それが弱まった所為で、魔族達に感知されてしまったのだろうと言う。
「古代神兵器は、純粋に「力」の存在だ。無属性と言って良い。
ならば、その「力」だけを、こちらで探し出せば良い。」
「「力」だけを探す?どういうことだ?」
バハムートは、いまいちラムウの言う事が理解出来ないと言った顔だ。
だが、ラムウは、とりあえず、話を進める。
「魔界に純粋な「力」だけの存在など、そうはおるまい。
その純粋な「力」だけを強く発している場所があれば、そこに、
古代神兵器はいると、わしは考えるが、皆はどうじゃ?」
ラムウは、バハムート達にも意見を求めた。
それにオーディンが、誰よりも早く答える。
「ラムウ殿の考えで、良いかと俺は思います。封印が弱まった、
古代神兵器なら、力が漏れ出していてもおかしくありません。
その漏れ出した力を探し出すって事ですよね?」
「そうだな。簡単に言えば、オーディンの言う通りだ。」
「なるほどな。そういうことなのか。」
バハムートは、納得したかのような顔で頷く。
しかし、フェニックスだけは、心配であった。
本当にバハムートは理解しているのだろうかと。
「そこで、わしは、その「力」を感知する、使い魔を数体作った。
この使い魔達を一斉に魔界に放ち、見つけたら、場所を指し示すようにしてある。
この使い魔達を放つ為に、リヴァイアサン。お前に、魔界に行って貰いたいが、大丈夫か?」
ラムウは、リヴァイアサンの顔を見て、手伝って欲しいことは、
これであると、言う。
リヴァイアサンはそれを快く承諾した。
その話が無事に済んだ後で、今度はオーディンが、
持ってきた本をを開いて、話を進めだした。
フェニックスは、感動のあまり声がうまく出なかった。
あの後、フェニックスはベッドの上でラリイと穏やかに遊んでいたが、
ラリイがフェニックスの体に掴まり、なんと立ったのだ!
フェニックスからすれば、最高のタイミングあるのは間違いない。
フェニックスは歓喜の涙を流しながら、ラリイを抱きしめる。
「あーラリイ♥貴方と言う子は!!♥これから、忙しくなる私の為に、
こんないいタイミングで、立ち上がるなんて♥ラリイ!♥
愛してます♥愛してますよ♥♥♥」
親友からの助けに、息子の初の立ち上がりに、フェニックスの精神が、
喜びで、少し?おかしくなっても仕方がなかった。まさに狂喜乱舞な状態。
フェニックスはラリイを抱っこし、自分の部屋で、踊りとも、
何とも言えない動きで、ラリイと戯れていた。
ラリイも、フェニックスの変な動きに、喜んでいる。
「こうなると、ラリイがよちよち歩きするのも、すぐですね♥
そうしたら、ラリイが怪我をしないように気を付けないと♥
ラリイが・・・よちよち歩きで私の後を・・・♥
ああ、想像しただけで、幸せすぎます♥♥♥」
フェニックスは、ラリイが一生懸命になって、自分の後を
ついてくる姿を想像して、大興奮していた。
そこへ、メイドの1匹が、不安そうな声で、フェニックスの
寝室のドアを叩き、声を掛けてくる。
「あのう・・・フェニックス様・・・。幻獣城から、使い者が来て、
城に戻ってくるようにと言伝が・・・」
「わかりました。すぐに行きます。」
フェニックスは、この幸せな状態が終わってしまうことを残念に思いながらも、
ラリイを抱っこして、寝室を出た。
そして、メイドにいつものようにラリイを託す。
「ラリイは、無事に目を覚ました。どうやら、力を蓄える為に、
一時的に深い眠りについていただけのようですから、何にも心配ありません。」
「そうでしたか!ラリイ様が無事で良かったです!」
ラリイを託されたメイドは、心底安心した顔で、フェニックスに嬉しそうに言う。
何か自分達がしでかしたのではないかと、さぞかし心配していたのだろう。
「後、ラリイがさっき、つかまり立ちをしたので、今後は、それも注意して見て下さい。」
「畏まりました。フェニックス様。」
「では、私は城に行ってきます。」
フェニックスは、再度ラリイをチラっと見る。
ラリイは、笑顔でフェニックスを見送る。
「ラリイは感じ取ってくれていたんですかね・・・
リヴァイアサンとフレンの関係を、内心、羨ましがっていた、
私の気持ちを・・・」
フェニックスは、そんな気もしていた。今の自分には、もう
親友のラリイはいない。
けれど、転生したとしても、今回のようなことがあるなら、
やっぱり、親友は側に居てくれているのだと、実感出来る。
まるで今にもラリイの声が聞こえてきそうだ。
「フェニには、俺がいるだろう?」と。あの笑顔で。
「さて、感傷に浸るのはこれくらいにしましょうか。
前世のラリイが見せてくれた、あの光景。
そしてオルトロス。きっと、今回のことに関係しているはず。
それをバハムート達に、うまく伝えなければ・・・」
フェニックスは、どう説明しようか、悩みながらも、
バハムート達の元に急いで戻る。
「フェニックスが来たか、後はオーディンだけだな。」
フェニックスが政務室に戻ると、バハムートが笑顔でそう言う。
リヴァイアサンとラムウは、何やら話し込んでいる。
「すいません。遅くなりました。」
「いや、大丈夫だ。俺達だって今来たようなもんだしな。」
「後は、オーディンだけですか?」
「そうだ。」
バハムートとフェニックスが、そう会話した、すぐにオーディンが、
慌てて飛び込んできた。
「すいません!どうしても、持っていきたい物がありまして、
それの準備をしてたら、遅くなりました!」
オーディンはある本を片手に持ってる状態でこう言う。
「構わん。皆、揃ったのなら、話をしよう。」
オーディンの言葉に、今度はラムウが答えた。
フェニックス達はラムウの方に顔を向け、ラムウの言葉を待つ。
「古代神兵器は、その巨大な力、故に、神々の大戦争に勝った、
神達側から、恐れられ封印されたと言う。
その封印が、時代とともに、弱まった所為で、現代に出てきたのだろう。
そうでなければ、魔族が探し出すなど無理なはずだからな。」
ラムウは、まず古代神兵器の説明をする。
遥か過去にされた封印のおかげで、今までは存在を隠せていたが、
それが弱まった所為で、魔族達に感知されてしまったのだろうと言う。
「古代神兵器は、純粋に「力」の存在だ。無属性と言って良い。
ならば、その「力」だけを、こちらで探し出せば良い。」
「「力」だけを探す?どういうことだ?」
バハムートは、いまいちラムウの言う事が理解出来ないと言った顔だ。
だが、ラムウは、とりあえず、話を進める。
「魔界に純粋な「力」だけの存在など、そうはおるまい。
その純粋な「力」だけを強く発している場所があれば、そこに、
古代神兵器はいると、わしは考えるが、皆はどうじゃ?」
ラムウは、バハムート達にも意見を求めた。
それにオーディンが、誰よりも早く答える。
「ラムウ殿の考えで、良いかと俺は思います。封印が弱まった、
古代神兵器なら、力が漏れ出していてもおかしくありません。
その漏れ出した力を探し出すって事ですよね?」
「そうだな。簡単に言えば、オーディンの言う通りだ。」
「なるほどな。そういうことなのか。」
バハムートは、納得したかのような顔で頷く。
しかし、フェニックスだけは、心配であった。
本当にバハムートは理解しているのだろうかと。
「そこで、わしは、その「力」を感知する、使い魔を数体作った。
この使い魔達を一斉に魔界に放ち、見つけたら、場所を指し示すようにしてある。
この使い魔達を放つ為に、リヴァイアサン。お前に、魔界に行って貰いたいが、大丈夫か?」
ラムウは、リヴァイアサンの顔を見て、手伝って欲しいことは、
これであると、言う。
リヴァイアサンはそれを快く承諾した。
その話が無事に済んだ後で、今度はオーディンが、
持ってきた本をを開いて、話を進めだした。