第1章「イクメン見習い」
リヴァイアサンと会話を終え、その際に、リヴァイアサンは海に暮らしている、
他の幻獣への連絡は、自分がやろうと言ってくれた。
これで、探し出す仲間も大分減る。
フェニックスは感謝の言葉を告げて、リヴァイアサンの居る洞窟を去った。
「さて、次は、グリフィンに会いに行きましょうかね。」
フェニックスがそう言うと、ラリイが起きて、フェニックスを見て喜ぶ。
目の前に親がいることが嬉しいのだろう。
フェニックスもラリイが嬉しそうにするので、つい自分も顔を緩めてしまう。
「ああーラリイ♥起きたんですか?♥今、貴方は私と一緒に人間界にいるんですよ?♥
貴方のもう一つの故郷と言えるでしょう♥ラリイ、嬉しいですか?♥」
「あうぅ♪ふぇんに!ふぇんにぃい!あうあう♪」
「うふふ、喜んでるみたいですね♪」
ラリイはフェニックスの顔を見て、ますます無邪気に喜ぶ。
フェニックスはそんなラリイをあやしながら、グリフィンに会いに行く。
グリフィンは、リヴァイアサンのいる国から、少し離れた別の国の
森の中に古代鳥人族達と一緒に暮らしている。
「フェニックス様、ラリイ様。ようこそ。エイシェントバードズの里へ。
長のグリフィンに聞いて、お迎えに上がりました。」
「はい、出迎え有難うございます。」
フェニックスは森の中に入ってすぐに、グリフィンの使いの者に、
出迎えを受けて、手厚く歓迎される。
あの幻獣フェニックスを見れることに、里は大騒ぎだ。
「あれが、幻獣界の三大重臣のフェニックス様・・・」
「お美しい方だ・・・」
「腕に抱えられているのが、ラリイ様?」
などなどと、古代鳥人達は、ひそひそと噂している。
フェニックスは、そのひそひその噂話に、薄っすらと笑う。
「こら!お前達!フェニックス様にちゃんと挨拶しろ!!」
フェニックスの案内役をしてくれている、古代鳥人族の男は、
同じ仲間に怒鳴り、フェニックスへの無礼を怒る。
他の者達は慌てて、フェニックスの側に駆け寄り、頭を下げる。
「偉大なるお方、フェニックス様ようこそ!」
「何も無い里ですが、どうぞゆっくりしていって下さい!」
「ラリイ様も、ようこそおいで下さいました!」
と、一気にフェニックスの周りの古代鳥人族達が挨拶をし始める。
フェニックスには、それがまた可笑しかった。
「はい、皆様も出迎え有難うございます。」
「すいません。フェニックス様。他の者は、フェニックス様を見れた事に
興奮してしまったようで、無礼の程、どうぞお許し下さい。」
「いえいえ、私は気にしないので大丈夫ですよ。」
「フェニックス様の慈悲に感謝致します。もうすぐで、長の家に着きますので。」
フェニックスの案内をしている男は、そう言いながら、グリフィンの元へ、
再度、失礼のないようにフェニックスを案内した。
「フェニックス様!お久しぶりでございます。」
「グリフィンも、お久しぶりです。」
グリフィンは、フェニックスと対面すると、嬉しそうにして、挨拶を交わした。
フェニックスも、同じように答える。
「イーグル。フェニックス様に失礼は無かっただろうな?」
「すいません、長。里の者が、フェニックス様を見れたことに興奮して・・・少々。
ですが、フェニックス様は寛大なお心で、お許しして下さいました。」
「なんと!全く、里の者には困ったものだ。フェニックス様、どうかお許し下され。
何せ、あの者達は里から出られないので、外からの訪問者にいつも興味深々で、
ましてや、あのフェニックス様ともなれば尚更・・・」
「うふふ。グリフィン。気にしなくていいですよ。私は何も気分を害してはいません。
むしろ、里の者達は、私やラリイを暖かく迎えてくれて、感謝してます。」
「おお、そう言って頂けると助かります!」
グリフィンは、フェニックスの言葉に安堵したようだ。
フェニックスは、そんなグリフィンに笑みを浮かべつつ、
あの話をグリフィンにすぐに話すことにした。
ラリイは、一時、グリフィンの家に居た、世話係の女の古代鳥人族に
預け、話し合いに集中する為に、一旦、別の部屋に移動して貰った。
「そうですか。わしも、その話は賛成です。確かに、最近は魔物が多くなったと
感じてはおりましたが、そういう事だったのですな。」
グリフィンはフェニックスの話を聞いて、色々と思う事が
あるらしく、納得していた。
「この森の付近でも、最近多いのですか?魔物が。」
「はい。最近は、この辺には、いなかったはずの種類の魔物も、
見かけるようになりました。その為、人間達が苦労している話も
耳に入ってきております。たぶん、このまま、何もしなければ、
もっと人間界は悪化するでしょう。」
「そうですか・・・」
グリフィンの話を聞き、フェニックスは、事が思ったよりも
深刻化しそうな事に不安を感じた。
人間達が早く過ちに気づき、対策に乗り出してくれればいいが、
と、フェニックスは願うしかない。
「にしても、ラリイ様は本当にお可愛らしいですな。」
グリフィンは、急にラリイの話題を出して、フェニックスを見ていた。
フェニックスも、難しくしていた顔が、急に明るくなる。
「ええ!皆に親馬鹿と言われてしまいますが、本当にいい子で!
私の誇りです。将来は、私を手伝って、幻獣界を支えてくれる
存在になってくれればと思ってます!」
「ははは、そうなりましょうとも!フェニックス様のご子息なら!」
グリフィンは、フェニックスが喜びそうな言葉を嫌味もなく言う。
こうした会話が出来るから、フェニックスはグリフィンの事が、
好きであった。
グリフィンもフェニックスの事を慕っている。だから、同じ幻獣であっても、
グリフィンはフェニックスには敬語を使う。
グリフィンは、幼い頃にフェニックスに命を助けられたことがあるのだ。
なので、それを恩に感じているらしく、今も慕っている。
フェニックス達は、その後も色々と情報交換を行っていた。
他の幻獣への連絡は、自分がやろうと言ってくれた。
これで、探し出す仲間も大分減る。
フェニックスは感謝の言葉を告げて、リヴァイアサンの居る洞窟を去った。
「さて、次は、グリフィンに会いに行きましょうかね。」
フェニックスがそう言うと、ラリイが起きて、フェニックスを見て喜ぶ。
目の前に親がいることが嬉しいのだろう。
フェニックスもラリイが嬉しそうにするので、つい自分も顔を緩めてしまう。
「ああーラリイ♥起きたんですか?♥今、貴方は私と一緒に人間界にいるんですよ?♥
貴方のもう一つの故郷と言えるでしょう♥ラリイ、嬉しいですか?♥」
「あうぅ♪ふぇんに!ふぇんにぃい!あうあう♪」
「うふふ、喜んでるみたいですね♪」
ラリイはフェニックスの顔を見て、ますます無邪気に喜ぶ。
フェニックスはそんなラリイをあやしながら、グリフィンに会いに行く。
グリフィンは、リヴァイアサンのいる国から、少し離れた別の国の
森の中に古代鳥人族達と一緒に暮らしている。
「フェニックス様、ラリイ様。ようこそ。エイシェントバードズの里へ。
長のグリフィンに聞いて、お迎えに上がりました。」
「はい、出迎え有難うございます。」
フェニックスは森の中に入ってすぐに、グリフィンの使いの者に、
出迎えを受けて、手厚く歓迎される。
あの幻獣フェニックスを見れることに、里は大騒ぎだ。
「あれが、幻獣界の三大重臣のフェニックス様・・・」
「お美しい方だ・・・」
「腕に抱えられているのが、ラリイ様?」
などなどと、古代鳥人達は、ひそひそと噂している。
フェニックスは、そのひそひその噂話に、薄っすらと笑う。
「こら!お前達!フェニックス様にちゃんと挨拶しろ!!」
フェニックスの案内役をしてくれている、古代鳥人族の男は、
同じ仲間に怒鳴り、フェニックスへの無礼を怒る。
他の者達は慌てて、フェニックスの側に駆け寄り、頭を下げる。
「偉大なるお方、フェニックス様ようこそ!」
「何も無い里ですが、どうぞゆっくりしていって下さい!」
「ラリイ様も、ようこそおいで下さいました!」
と、一気にフェニックスの周りの古代鳥人族達が挨拶をし始める。
フェニックスには、それがまた可笑しかった。
「はい、皆様も出迎え有難うございます。」
「すいません。フェニックス様。他の者は、フェニックス様を見れた事に
興奮してしまったようで、無礼の程、どうぞお許し下さい。」
「いえいえ、私は気にしないので大丈夫ですよ。」
「フェニックス様の慈悲に感謝致します。もうすぐで、長の家に着きますので。」
フェニックスの案内をしている男は、そう言いながら、グリフィンの元へ、
再度、失礼のないようにフェニックスを案内した。
「フェニックス様!お久しぶりでございます。」
「グリフィンも、お久しぶりです。」
グリフィンは、フェニックスと対面すると、嬉しそうにして、挨拶を交わした。
フェニックスも、同じように答える。
「イーグル。フェニックス様に失礼は無かっただろうな?」
「すいません、長。里の者が、フェニックス様を見れたことに興奮して・・・少々。
ですが、フェニックス様は寛大なお心で、お許しして下さいました。」
「なんと!全く、里の者には困ったものだ。フェニックス様、どうかお許し下され。
何せ、あの者達は里から出られないので、外からの訪問者にいつも興味深々で、
ましてや、あのフェニックス様ともなれば尚更・・・」
「うふふ。グリフィン。気にしなくていいですよ。私は何も気分を害してはいません。
むしろ、里の者達は、私やラリイを暖かく迎えてくれて、感謝してます。」
「おお、そう言って頂けると助かります!」
グリフィンは、フェニックスの言葉に安堵したようだ。
フェニックスは、そんなグリフィンに笑みを浮かべつつ、
あの話をグリフィンにすぐに話すことにした。
ラリイは、一時、グリフィンの家に居た、世話係の女の古代鳥人族に
預け、話し合いに集中する為に、一旦、別の部屋に移動して貰った。
「そうですか。わしも、その話は賛成です。確かに、最近は魔物が多くなったと
感じてはおりましたが、そういう事だったのですな。」
グリフィンはフェニックスの話を聞いて、色々と思う事が
あるらしく、納得していた。
「この森の付近でも、最近多いのですか?魔物が。」
「はい。最近は、この辺には、いなかったはずの種類の魔物も、
見かけるようになりました。その為、人間達が苦労している話も
耳に入ってきております。たぶん、このまま、何もしなければ、
もっと人間界は悪化するでしょう。」
「そうですか・・・」
グリフィンの話を聞き、フェニックスは、事が思ったよりも
深刻化しそうな事に不安を感じた。
人間達が早く過ちに気づき、対策に乗り出してくれればいいが、
と、フェニックスは願うしかない。
「にしても、ラリイ様は本当にお可愛らしいですな。」
グリフィンは、急にラリイの話題を出して、フェニックスを見ていた。
フェニックスも、難しくしていた顔が、急に明るくなる。
「ええ!皆に親馬鹿と言われてしまいますが、本当にいい子で!
私の誇りです。将来は、私を手伝って、幻獣界を支えてくれる
存在になってくれればと思ってます!」
「ははは、そうなりましょうとも!フェニックス様のご子息なら!」
グリフィンは、フェニックスが喜びそうな言葉を嫌味もなく言う。
こうした会話が出来るから、フェニックスはグリフィンの事が、
好きであった。
グリフィンもフェニックスの事を慕っている。だから、同じ幻獣であっても、
グリフィンはフェニックスには敬語を使う。
グリフィンは、幼い頃にフェニックスに命を助けられたことがあるのだ。
なので、それを恩に感じているらしく、今も慕っている。
フェニックス達は、その後も色々と情報交換を行っていた。