巻物ミッション①「◯◯しないと出られない部屋」(長編第1章)
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私は伍の札を手に取り読み上げた。
「『えっちぃことをする』」
「……………。」
「……………。」
は?
えっ、ちょっ…どういうことだ?
もう一度札を見た。
やはり同じことしか書かれていない。
おい。
いやいや。
いやいやいやいや。
これはないだろう。
どうしたものかとたまみさんを伺い見てみた。
彼女は頬を染め唇に指をあて、何やら考えている様子。
「あの……せんせ…」
「はい」
「私、土井先生なら…」
「…えっ」
「……………。」
……えええ!?
恥ずかしそうに目を伏せ俯くたまみさん。
その言葉仕草に激しく鼓動が脈打った。
私なら…って!?
私なら、そういうことをしても問題ないという意味…なのか!?
あまりにも突然の展開。
何かの罠か!?
落ち着けと自分に言い聞かせながら、頭のなかで必死にぐるぐると考えた。
「や、たまみさん!その、無理しなくても、もう一回ここから出られる方法、探してみましょうか…!」
「…土井先生は、…私じゃ、嫌ですか?」
たまみさんが潤んだ瞳で上目遣いに聞いてくる。
んなっ!
嫌なわけない!
何度君を抱くことを想像したことか…!
だが!
しかし!
今…この状況で!?
あからさまに狼狽える私に、たまみさんが寂しげに瞳を揺らした。
私は慌てて手を振った。
「い、嫌とかじゃなくて、ですね!ほら、こんなところで、そんな急に…ねぇ!」
「私は…構いませんが…」
たまみさんが泣きそうな顔で目を伏せた。
いかん…!
これ以上、女性の口から言わせるようなことをしてはだめだ。
しかし、ほんとにいいのか?
いや、彼女がいいと言ってるんだからもう……!
「…止まりませんよ?」
私が小さく呟いた声は低くかすれていて、たまみさんには届かなかった。
彼女が覚悟を決めたような目で私を見上げる。
「じゃあ、私からしますね。」
「えっ?」
たまみさんがおもむろに私の横に立つ。
そして次の展開。
私のお尻をスルリと撫でた。
「!」
私が驚いて口をひらこうとすると。
二人は白い光に包まれて職員室に戻っていた。
「……え」
「よかったぁ!これで戻れなかったらどうしようかと思いました…!」
「は、はは…は、…………そう、ですね。」
私はどっと疲れを感じて、その場にしゃがみこんだ。
なんだ、その程度のことでいいのか。
あまりの驚きに勘違いというか思い込んでしまった…。
しかしこれならむしろ私がすればよかっ…いやまて何を考えている。
無事に戻ることができよかったような…機会を逸して残念なような気持ちになった。
「…土井先生?」
「ハッ!いえ、なんでもありませ…」
「勝手に触っちゃって怒ってます?」
「まさか!そんなわけ…」
「…あの、もし不公平なら…私も、触っていいですよ…?」
「へ?!」
「土井先生になら…私…何をされても……」
「……!!」
私の顔を覗き込むようにしゃがんだ彼女の肩を、トンと押して後ろに押し倒した。
畳に頭を打たないよう片手で支えながら上に覆いかぶさる。
「…本気にしますよ。」
たまみさんは恥じらうように目を伏せ頷いた。
あーーー、これはもう…!!
ここが忍術学園だということも忘れ、唇が触れそうになった、そのとき。
「土井先生、会議の時間だ…ぞ……」
山田先生が職員室の障子を開け固まった。
私もたまみさんを組み敷いたまま固まる。
「来ないと思って呼びに来てみたら…半助、会議にも出ず一体なにをして…」
「ち!違うんです!!いま、巻物が…!」
「ええい、訳のわからん言い訳をするんじゃなぁーい!そこになおれっ!!」
そうして私は巻物の不可解な気まぐれにより結局山田先生にこっぴどくお説教されることになったのだった…。
「『えっちぃことをする』」
「……………。」
「……………。」
は?
えっ、ちょっ…どういうことだ?
もう一度札を見た。
やはり同じことしか書かれていない。
おい。
いやいや。
いやいやいやいや。
これはないだろう。
どうしたものかとたまみさんを伺い見てみた。
彼女は頬を染め唇に指をあて、何やら考えている様子。
「あの……せんせ…」
「はい」
「私、土井先生なら…」
「…えっ」
「……………。」
……えええ!?
恥ずかしそうに目を伏せ俯くたまみさん。
その言葉仕草に激しく鼓動が脈打った。
私なら…って!?
私なら、そういうことをしても問題ないという意味…なのか!?
あまりにも突然の展開。
何かの罠か!?
落ち着けと自分に言い聞かせながら、頭のなかで必死にぐるぐると考えた。
「や、たまみさん!その、無理しなくても、もう一回ここから出られる方法、探してみましょうか…!」
「…土井先生は、…私じゃ、嫌ですか?」
たまみさんが潤んだ瞳で上目遣いに聞いてくる。
んなっ!
嫌なわけない!
何度君を抱くことを想像したことか…!
だが!
しかし!
今…この状況で!?
あからさまに狼狽える私に、たまみさんが寂しげに瞳を揺らした。
私は慌てて手を振った。
「い、嫌とかじゃなくて、ですね!ほら、こんなところで、そんな急に…ねぇ!」
「私は…構いませんが…」
たまみさんが泣きそうな顔で目を伏せた。
いかん…!
これ以上、女性の口から言わせるようなことをしてはだめだ。
しかし、ほんとにいいのか?
いや、彼女がいいと言ってるんだからもう……!
「…止まりませんよ?」
私が小さく呟いた声は低くかすれていて、たまみさんには届かなかった。
彼女が覚悟を決めたような目で私を見上げる。
「じゃあ、私からしますね。」
「えっ?」
たまみさんがおもむろに私の横に立つ。
そして次の展開。
私のお尻をスルリと撫でた。
「!」
私が驚いて口をひらこうとすると。
二人は白い光に包まれて職員室に戻っていた。
「……え」
「よかったぁ!これで戻れなかったらどうしようかと思いました…!」
「は、はは…は、…………そう、ですね。」
私はどっと疲れを感じて、その場にしゃがみこんだ。
なんだ、その程度のことでいいのか。
あまりの驚きに勘違いというか思い込んでしまった…。
しかしこれならむしろ私がすればよかっ…いやまて何を考えている。
無事に戻ることができよかったような…機会を逸して残念なような気持ちになった。
「…土井先生?」
「ハッ!いえ、なんでもありませ…」
「勝手に触っちゃって怒ってます?」
「まさか!そんなわけ…」
「…あの、もし不公平なら…私も、触っていいですよ…?」
「へ?!」
「土井先生になら…私…何をされても……」
「……!!」
私の顔を覗き込むようにしゃがんだ彼女の肩を、トンと押して後ろに押し倒した。
畳に頭を打たないよう片手で支えながら上に覆いかぶさる。
「…本気にしますよ。」
たまみさんは恥じらうように目を伏せ頷いた。
あーーー、これはもう…!!
ここが忍術学園だということも忘れ、唇が触れそうになった、そのとき。
「土井先生、会議の時間だ…ぞ……」
山田先生が職員室の障子を開け固まった。
私もたまみさんを組み敷いたまま固まる。
「来ないと思って呼びに来てみたら…半助、会議にも出ず一体なにをして…」
「ち!違うんです!!いま、巻物が…!」
「ええい、訳のわからん言い訳をするんじゃなぁーい!そこになおれっ!!」
そうして私は巻物の不可解な気まぐれにより結局山田先生にこっぴどくお説教されることになったのだった…。