巻物ミッション①「◯◯しないと出られない部屋」(長編第1章)
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私は壱の札を手に取り読み上げた。
「『互いに相手の体の好きな場所を言う』…?!」
好きな場所?
体の…??
たまみさんをチラリと伺い見てみる。
パチリと視線がかち合い、気まずさから不自然に目をそらしてしまった。
「ど、土井先生、お先にどうぞ…」
「えっ、わ、私から!?」
相手の体の好きな場所…って。
こ、これは、どう答えるのが正解なんだ…!?
「えー………、そうですね…私はたまみさんの笑顔に癒されるので、その笑顔…とか?」
するとどこからともなくブッブーという音がした。
「んなっ!?」
「…それじゃ答えとしてダメってことでしょうか…。」
たまみさんの言葉にピンポーンという音が響いた。
「な、何だこれは…!人をおちょくってるのか!?」
「まぁまぁ土井先生…怒っても仕方ないですし、ここは従いましょう。」
「えぇ〜、そう言うならたまみさんから…」
「えぇっ?!や、でも…その……」
「?」
「っ……は、恥ずかしいから、やっぱり土井先生からどうぞ…!」
伏し目がちにもじもじするたまみさん。
…か、可愛いがすぎるのだが…!
え、ちょ、この表情が好きとかそれもダメなのだろうか。
あー、さっきのがダメだったから無理かぁ…。
笑顔…実際好きだし差当りのない回答だと思ったのだが…顔だって体の一部じゃないのか…!?
「…言わんでいいことまで言ってしまった…うまく答えたと思ったのに…」
「え?」
「いえ、なんでも…」
思わず溢れた文句に慌てて手を振って誤魔化す。
えー、落ち着け。
相手の体の好きな場所………。
そういえば、前に偶然一緒に風呂に入った事がったな…。
そのときに見たたまみさんの姿が脳裏を掠める。
白い肌に滑らかな曲線で……
…いやいや、待て、それは言えない。
言えるわけがない。
何とか無難な答えを出さなくては…!
暫く腕を組んで考える。
「……そんなに思い当たる場所がないってことでしょうか…」
「あ、いえ、そうではなくて…!!」
拗ねた顔の彼女も可愛いなとか思いつつ、私はハッと思いついて笑顔で答えた。
「たまみさんの手!可愛いですよね!小さくてふっくら柔らかくて、子どもの手みたいで。」
「…それって、褒めてるんですか?」
「もちろん!…さぁ、次はたまみさんの番ですよ。」
無難な答えを導き出せた自分に拍手しながら、彼女の答えに少し興味をひかれた。
たまみさんは迷うことなく、しかし恥ずかしそうに笑いながら言った。
「えっと、私は…土井先生の腕が素敵だなって。逞しくてスゴく力強くて、ドキドキします…。」
「そ、そうですか…。」
腕……か。
そういえばときどき腕に視線を感じるような…。
気のせいではなかったのか。
何だか互いに照れてしまい、長い沈黙に耐えきれず咳払いをしてみた。
すると、突然真っ白な光に包まれて、目をあけるといつもの職員室に戻っていた。
「あ、戻りましたね…!たまみさん、何ともありませんか?!」
「はい、大丈夫です。戻れてよかった…!」
そうして一安心して再び仕事に戻った…が。
横に並ぶとどうしても互いの目線を…手を意識してしまうようになり…気が散ってなかなか仕事が進まなくなってしまったのだった。
「『互いに相手の体の好きな場所を言う』…?!」
好きな場所?
体の…??
たまみさんをチラリと伺い見てみる。
パチリと視線がかち合い、気まずさから不自然に目をそらしてしまった。
「ど、土井先生、お先にどうぞ…」
「えっ、わ、私から!?」
相手の体の好きな場所…って。
こ、これは、どう答えるのが正解なんだ…!?
「えー………、そうですね…私はたまみさんの笑顔に癒されるので、その笑顔…とか?」
するとどこからともなくブッブーという音がした。
「んなっ!?」
「…それじゃ答えとしてダメってことでしょうか…。」
たまみさんの言葉にピンポーンという音が響いた。
「な、何だこれは…!人をおちょくってるのか!?」
「まぁまぁ土井先生…怒っても仕方ないですし、ここは従いましょう。」
「えぇ〜、そう言うならたまみさんから…」
「えぇっ?!や、でも…その……」
「?」
「っ……は、恥ずかしいから、やっぱり土井先生からどうぞ…!」
伏し目がちにもじもじするたまみさん。
…か、可愛いがすぎるのだが…!
え、ちょ、この表情が好きとかそれもダメなのだろうか。
あー、さっきのがダメだったから無理かぁ…。
笑顔…実際好きだし差当りのない回答だと思ったのだが…顔だって体の一部じゃないのか…!?
「…言わんでいいことまで言ってしまった…うまく答えたと思ったのに…」
「え?」
「いえ、なんでも…」
思わず溢れた文句に慌てて手を振って誤魔化す。
えー、落ち着け。
相手の体の好きな場所………。
そういえば、前に偶然一緒に風呂に入った事がったな…。
そのときに見たたまみさんの姿が脳裏を掠める。
白い肌に滑らかな曲線で……
…いやいや、待て、それは言えない。
言えるわけがない。
何とか無難な答えを出さなくては…!
暫く腕を組んで考える。
「……そんなに思い当たる場所がないってことでしょうか…」
「あ、いえ、そうではなくて…!!」
拗ねた顔の彼女も可愛いなとか思いつつ、私はハッと思いついて笑顔で答えた。
「たまみさんの手!可愛いですよね!小さくてふっくら柔らかくて、子どもの手みたいで。」
「…それって、褒めてるんですか?」
「もちろん!…さぁ、次はたまみさんの番ですよ。」
無難な答えを導き出せた自分に拍手しながら、彼女の答えに少し興味をひかれた。
たまみさんは迷うことなく、しかし恥ずかしそうに笑いながら言った。
「えっと、私は…土井先生の腕が素敵だなって。逞しくてスゴく力強くて、ドキドキします…。」
「そ、そうですか…。」
腕……か。
そういえばときどき腕に視線を感じるような…。
気のせいではなかったのか。
何だか互いに照れてしまい、長い沈黙に耐えきれず咳払いをしてみた。
すると、突然真っ白な光に包まれて、目をあけるといつもの職員室に戻っていた。
「あ、戻りましたね…!たまみさん、何ともありませんか?!」
「はい、大丈夫です。戻れてよかった…!」
そうして一安心して再び仕事に戻った…が。
横に並ぶとどうしても互いの目線を…手を意識してしまうようになり…気が散ってなかなか仕事が進まなくなってしまったのだった。