第63話 七夕
お名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日は七夕。
一年は組のみんなは教室で思い思いの願いを短冊に書こうと筆を持ってはしゃいでいた。
走り回る生徒に土井先生と山田先生が苦笑する。
「お前たち遊ぶんじゃない。短冊はもう書けたのか?」
「土井先生、願い事はひとつじゃないといけないんですか~?」
「うーん、そうだなぁ…しんべヱはそんなにたくさん願い事があるのか?」
「えへへ、食べたいものがたくさんあるんです…。」
しんべヱくんらしいなぁ。
するときりちゃんが筆をくるくる回しながらしんべヱくんに言った。
「『旨いもんがいっぱい食べたい』って書けばいいんじゃないか?」
「あ、それいいね~そうしよう!きり丸は何て書いたの?」
「俺はやっぱり『銭がたまりますように』だな!乱太郎は?」
「私は『一流の忍者になれますように』って書いたよ。」
みんな其々個性が出てるなぁ。
「たまみさんも書きますか?」
土井先生が私にも短冊と筆を渡してくれた。
「ありがとうございます。私は何にしようかな…。」
迷っていると、しんべヱくんがつぶらな瞳で私の横に来た。
「たまみさんはやっぱり、『土井先生のお嫁さんになれますように』とかですか?」
!?
私と土井先生が赤くなって固まる。
「なっ、なっ、何を言ってるのかなしんべヱくんっ!?私は…ほら、『みんなが元気に過ごせますように』って!!」
慌てて筆を動かし、出来た短冊を「ね!」としんべヱくんに見せる。
「えー、じゃあ土井先生は何て書くんですかぁ?」
土井先生はオホンと咳払いしてしんべヱくんをジロリと見た。
「『一年は組が全員テストで合格点をとりますように』だ。」
すると、は組のみんなから一斉にブーイングがあがった。
「土井先生、そんな叶わない願い事を書くよりもっと現実的な夢を書く方がいいと思います!」
「庄左ヱ門…あえて満点ではなく合格点と言ったのだが…それでも叶わないのか…!?」
土井先生ががっくりと項垂れて胃を押さえる。
慌てて乱太郎くんが土井先生に駆け寄り背中をさすった。
「や、山田先生は何て書いたんですか?」
乱太郎くんが話題を変えようと聞くと、山田先生はふっと笑った。
「『補習をしなくてよくなりますように』だ。」
「そんな夢みたいなこと書いたら短冊が勿体ないですよ。」
「「お前たちにやる気はないのかっ!?」」
きりちゃんの一言に大声でつっこむ山田先生と土井先生。
「もういい、私は中庭で笹を用意するから書けた者から飾りに来なさい。」
土井先生と山田先生が教室から出たので、私も変な追求をされないよう付いて行くことにした。
中庭には大きな笹が置いてあった。
土井先生がそれを立てて地面に刺し、倒れないように周りを固定した。
「大きいですねぇ。」
「さっき裏山からとってきたんです。…あ、飾ってから立てた方がよかったですね。上の方に飾るなら私がやりますよ?」
土井先生がハシゴに片手を乗せて言った。
「んー、じゃあお願いします。」
私は先程書いた短冊を渡した。
土井先生がハシゴを登って自分の短冊と私の短冊を飾ってくれた。
横で山田先生も自分の短冊を飾っている。
すると、すぐに一年は組のみんなが短冊や飾りを持ってやって来た。
其々好きな場所に飾ったり、土井先生に飾ってもらったりしている。
「土井先生、これをてっぺんの方に飾ってくれますか?」
庄左ヱ門くんが土井先生に短冊を差し出した。
「よし、てっぺんだな。」
土井先生は受けとると笹の一番上にくくりつけた。
「……土井先生?」
あれ。
土井先生がその短冊を見て固まったまま降りてこなくなった。
「土井先生、大丈夫ですか?」
何かあったのかと声をかけると、土井先生はハッと我に返ったように急いでハシゴから降りた。
「い、いや、大丈夫です。」
「?」
曖昧な笑顔にどうしたのだろうと思っていると、土井先生は庄左ヱ門くんの頭にぽんと手を乗せた。
庄左ヱ門くんはじっと土井先生を見つめている。
「…?」
何かあったのか聞こうとすると、喜三太くん達が「さーさーのーはーさーらさらー」と歌いだした。
「たまみさんも歌いましょー。」
喜三太くんが私の袖を引っ張った。
私は頷いてしゃがみ、笹が風に揺れる音を聞きながら、願い事が叶いますようにと願ってみんなと歌った。
一年は組のみんなは教室で思い思いの願いを短冊に書こうと筆を持ってはしゃいでいた。
走り回る生徒に土井先生と山田先生が苦笑する。
「お前たち遊ぶんじゃない。短冊はもう書けたのか?」
「土井先生、願い事はひとつじゃないといけないんですか~?」
「うーん、そうだなぁ…しんべヱはそんなにたくさん願い事があるのか?」
「えへへ、食べたいものがたくさんあるんです…。」
しんべヱくんらしいなぁ。
するときりちゃんが筆をくるくる回しながらしんべヱくんに言った。
「『旨いもんがいっぱい食べたい』って書けばいいんじゃないか?」
「あ、それいいね~そうしよう!きり丸は何て書いたの?」
「俺はやっぱり『銭がたまりますように』だな!乱太郎は?」
「私は『一流の忍者になれますように』って書いたよ。」
みんな其々個性が出てるなぁ。
「たまみさんも書きますか?」
土井先生が私にも短冊と筆を渡してくれた。
「ありがとうございます。私は何にしようかな…。」
迷っていると、しんべヱくんがつぶらな瞳で私の横に来た。
「たまみさんはやっぱり、『土井先生のお嫁さんになれますように』とかですか?」
!?
私と土井先生が赤くなって固まる。
「なっ、なっ、何を言ってるのかなしんべヱくんっ!?私は…ほら、『みんなが元気に過ごせますように』って!!」
慌てて筆を動かし、出来た短冊を「ね!」としんべヱくんに見せる。
「えー、じゃあ土井先生は何て書くんですかぁ?」
土井先生はオホンと咳払いしてしんべヱくんをジロリと見た。
「『一年は組が全員テストで合格点をとりますように』だ。」
すると、は組のみんなから一斉にブーイングがあがった。
「土井先生、そんな叶わない願い事を書くよりもっと現実的な夢を書く方がいいと思います!」
「庄左ヱ門…あえて満点ではなく合格点と言ったのだが…それでも叶わないのか…!?」
土井先生ががっくりと項垂れて胃を押さえる。
慌てて乱太郎くんが土井先生に駆け寄り背中をさすった。
「や、山田先生は何て書いたんですか?」
乱太郎くんが話題を変えようと聞くと、山田先生はふっと笑った。
「『補習をしなくてよくなりますように』だ。」
「そんな夢みたいなこと書いたら短冊が勿体ないですよ。」
「「お前たちにやる気はないのかっ!?」」
きりちゃんの一言に大声でつっこむ山田先生と土井先生。
「もういい、私は中庭で笹を用意するから書けた者から飾りに来なさい。」
土井先生と山田先生が教室から出たので、私も変な追求をされないよう付いて行くことにした。
中庭には大きな笹が置いてあった。
土井先生がそれを立てて地面に刺し、倒れないように周りを固定した。
「大きいですねぇ。」
「さっき裏山からとってきたんです。…あ、飾ってから立てた方がよかったですね。上の方に飾るなら私がやりますよ?」
土井先生がハシゴに片手を乗せて言った。
「んー、じゃあお願いします。」
私は先程書いた短冊を渡した。
土井先生がハシゴを登って自分の短冊と私の短冊を飾ってくれた。
横で山田先生も自分の短冊を飾っている。
すると、すぐに一年は組のみんなが短冊や飾りを持ってやって来た。
其々好きな場所に飾ったり、土井先生に飾ってもらったりしている。
「土井先生、これをてっぺんの方に飾ってくれますか?」
庄左ヱ門くんが土井先生に短冊を差し出した。
「よし、てっぺんだな。」
土井先生は受けとると笹の一番上にくくりつけた。
「……土井先生?」
あれ。
土井先生がその短冊を見て固まったまま降りてこなくなった。
「土井先生、大丈夫ですか?」
何かあったのかと声をかけると、土井先生はハッと我に返ったように急いでハシゴから降りた。
「い、いや、大丈夫です。」
「?」
曖昧な笑顔にどうしたのだろうと思っていると、土井先生は庄左ヱ門くんの頭にぽんと手を乗せた。
庄左ヱ門くんはじっと土井先生を見つめている。
「…?」
何かあったのか聞こうとすると、喜三太くん達が「さーさーのーはーさーらさらー」と歌いだした。
「たまみさんも歌いましょー。」
喜三太くんが私の袖を引っ張った。
私は頷いてしゃがみ、笹が風に揺れる音を聞きながら、願い事が叶いますようにと願ってみんなと歌った。