第60話 お仕置き
お名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「うわ~本当にカエルがいっぱい…!」
雨上がりということもあり、沢山の小さなカエルが道にぴょんぴょんと出てきていた。
気を付けないと踏みつけてしまいそうな数に、ちょっと焦ってしまう。
思ったよりも忍術学園から距離のある田んぼだったけれど、来てよかったのかもしれない。
「同じところにいても仕方ないんで、手分けして探しましょう。俺はこっちの方を探します。」
「じゃあ僕はこっちー。」
「じゃあ私はこっちで。たまみさんはあの辺をお願いします。」
「わかった。みんな深追いしすぎてはぐれたりしないようにね!」
「「「はーい!」」」
こうして皆で捕獲用の網と入れ物を手にしながら手分けして探すことになった。
足元のカエルに気を付けながら、しゃがみこんでじっと目を凝らす。
…どれも綺麗な緑色のカエルばかり。
白い頬っぺたをぷくっと膨らませて可愛いなと思った。
…柔らかそうなほっぺ。
思わず土井先生のほっぺを思い出した。
クスクスと笑いが込み上げてくる。
カエルを見て土井先生を思い出しましたなんて言えないなぁなどと一人で笑ってしまう。
「おい、お前、人の田んぼで何をしている!?」
突然背後から声をかけられた。
驚いて見ると、目つきの鋭い若い男性が二人立っていた。
「あ、すみません…!ちょっとカエルを探していて…勝手に敷地に入ってしまいすみませんでした。」
急いで立ち上がり頭を下げると、男性は二人で顔を見合わせた。
「カエルって、もしかして色の違うカエルのことか?」
「あ、そうです!知ってますか?」
「それならさっきそこの小屋の前にいたが…ほら、あそこだ。」
一人の男性が指を指した先に、作業場として使われていそうな小さな小屋があった。
「まだその辺にいるんじゃないか。ついて来な。」
「あ、ありがとうございます!」
見かけによらず親切な方達のようで、小屋まで案内してくれた。
男性は小屋の戸をあけて中に荷物を置くと、「あっ」と声をあげた。
「どこから入ったのか、そこの壁に張りついてやがる。ほら、そこだ。」
「えっ、どこですか!?」
私は小屋の戸口まで行き中を覗きこんだ。
どんっ!
急に背中を強く押されて、私は小屋の中に倒れ込んだ。
「痛っ!?」
何をするのかと見上げると、男性達は私を見てニヤリと笑った。
「一人でカエルを探すなんざ変わった娘だが、可愛い顔をしてるじゃないか。大人しくしてりゃ命までは取らないからじっとしてな。」
「…えっ?」
「今日は俺が外で見張りしとくから。終わったら呼んでくれ。」
「へへ、悪いな。」
小屋の扉がガチャンと閉められた。
…しまった!
事態がよく飲み込めずぽかんとしてしまったが、これは、もしかして…!
「だ、騙したんですね…!?」
「今頃気がついても遅い。この辺は田んぼが続いてるから、声を出しても届かねぇよ。」
下卑た笑いを浮かべる男に寒気を感じて後ずさるも、小屋は狭くあっという間に追い詰められた。
ど、どうしよう…!
こうなったら…攻撃は最大の防御。
思いきって近くにあったホウキをつかみ、柄の部分で男を突こうとした。
「えいっ!」
ところが、男は逆にホウキをつかんで引っ張り、私は前につんのめった。
「わっ!」
そのまま男に腕をつかまれる。
「抵抗すると怪我するぞ。」
男は縄を拾い、抵抗する私を床に組敷いて手首を柱に縛り付けた。
ほどけない…!
私は足をばたつかせて男を蹴ろうと抵抗した。
「暴れるんじゃねえよ…!」
男は私の上に馬乗りになって襟元をぐいっと引っ張った。
「…!」
恐怖で声がでない。
涙で視界が滲みかける。
助けて土井先生っ…!!
そのとき。
ドカッ!
男が急に横に吹き飛んだ。
「大丈夫か?!」
声のする方を見ると、そこには…
「土井先生!!」
助けてと願った瞬間現れたその姿に、幻ではないかと思ってしまった。
土井先生は横に倒れている男を縄で縛り、壊れている小屋の戸から外に放り投げた。
外にはもう一人の男が同じように転がっている。
「ど、土井先生…!」
安心して、安堵の涙がこぼれそうになる。
しかし、土井先生は大声で怒鳴った。
「知らない男についていくんじゃない!」
「!」
驚いた。
初めて怒鳴られた。
土井先生は怒り冷めやらぬ様子で、まだ手首を柱に縛り付けられて床に倒れたままの私を見下ろした。
「やっぱり気になって来てみたら、きみが一人でこいつらについていくのが見えて…!どうしてそんなに警戒心がないんだ!」
土井先生の目は真剣に怒っていた。
「ご…ごめんなさい…。」
私は自分の軽率さを反省して目を伏せた。
確かに、甘言に乗せられて見知らぬ人についていくなど子どもに注意しているようなことだった。
もし土井先生が来ていなかったら…。
私はしゅんとして目を伏せた。
「まったく…世話のかかる…!」
土井先生が私の縄を切ろうと苦無を取り出した。
雨上がりということもあり、沢山の小さなカエルが道にぴょんぴょんと出てきていた。
気を付けないと踏みつけてしまいそうな数に、ちょっと焦ってしまう。
思ったよりも忍術学園から距離のある田んぼだったけれど、来てよかったのかもしれない。
「同じところにいても仕方ないんで、手分けして探しましょう。俺はこっちの方を探します。」
「じゃあ僕はこっちー。」
「じゃあ私はこっちで。たまみさんはあの辺をお願いします。」
「わかった。みんな深追いしすぎてはぐれたりしないようにね!」
「「「はーい!」」」
こうして皆で捕獲用の網と入れ物を手にしながら手分けして探すことになった。
足元のカエルに気を付けながら、しゃがみこんでじっと目を凝らす。
…どれも綺麗な緑色のカエルばかり。
白い頬っぺたをぷくっと膨らませて可愛いなと思った。
…柔らかそうなほっぺ。
思わず土井先生のほっぺを思い出した。
クスクスと笑いが込み上げてくる。
カエルを見て土井先生を思い出しましたなんて言えないなぁなどと一人で笑ってしまう。
「おい、お前、人の田んぼで何をしている!?」
突然背後から声をかけられた。
驚いて見ると、目つきの鋭い若い男性が二人立っていた。
「あ、すみません…!ちょっとカエルを探していて…勝手に敷地に入ってしまいすみませんでした。」
急いで立ち上がり頭を下げると、男性は二人で顔を見合わせた。
「カエルって、もしかして色の違うカエルのことか?」
「あ、そうです!知ってますか?」
「それならさっきそこの小屋の前にいたが…ほら、あそこだ。」
一人の男性が指を指した先に、作業場として使われていそうな小さな小屋があった。
「まだその辺にいるんじゃないか。ついて来な。」
「あ、ありがとうございます!」
見かけによらず親切な方達のようで、小屋まで案内してくれた。
男性は小屋の戸をあけて中に荷物を置くと、「あっ」と声をあげた。
「どこから入ったのか、そこの壁に張りついてやがる。ほら、そこだ。」
「えっ、どこですか!?」
私は小屋の戸口まで行き中を覗きこんだ。
どんっ!
急に背中を強く押されて、私は小屋の中に倒れ込んだ。
「痛っ!?」
何をするのかと見上げると、男性達は私を見てニヤリと笑った。
「一人でカエルを探すなんざ変わった娘だが、可愛い顔をしてるじゃないか。大人しくしてりゃ命までは取らないからじっとしてな。」
「…えっ?」
「今日は俺が外で見張りしとくから。終わったら呼んでくれ。」
「へへ、悪いな。」
小屋の扉がガチャンと閉められた。
…しまった!
事態がよく飲み込めずぽかんとしてしまったが、これは、もしかして…!
「だ、騙したんですね…!?」
「今頃気がついても遅い。この辺は田んぼが続いてるから、声を出しても届かねぇよ。」
下卑た笑いを浮かべる男に寒気を感じて後ずさるも、小屋は狭くあっという間に追い詰められた。
ど、どうしよう…!
こうなったら…攻撃は最大の防御。
思いきって近くにあったホウキをつかみ、柄の部分で男を突こうとした。
「えいっ!」
ところが、男は逆にホウキをつかんで引っ張り、私は前につんのめった。
「わっ!」
そのまま男に腕をつかまれる。
「抵抗すると怪我するぞ。」
男は縄を拾い、抵抗する私を床に組敷いて手首を柱に縛り付けた。
ほどけない…!
私は足をばたつかせて男を蹴ろうと抵抗した。
「暴れるんじゃねえよ…!」
男は私の上に馬乗りになって襟元をぐいっと引っ張った。
「…!」
恐怖で声がでない。
涙で視界が滲みかける。
助けて土井先生っ…!!
そのとき。
ドカッ!
男が急に横に吹き飛んだ。
「大丈夫か?!」
声のする方を見ると、そこには…
「土井先生!!」
助けてと願った瞬間現れたその姿に、幻ではないかと思ってしまった。
土井先生は横に倒れている男を縄で縛り、壊れている小屋の戸から外に放り投げた。
外にはもう一人の男が同じように転がっている。
「ど、土井先生…!」
安心して、安堵の涙がこぼれそうになる。
しかし、土井先生は大声で怒鳴った。
「知らない男についていくんじゃない!」
「!」
驚いた。
初めて怒鳴られた。
土井先生は怒り冷めやらぬ様子で、まだ手首を柱に縛り付けられて床に倒れたままの私を見下ろした。
「やっぱり気になって来てみたら、きみが一人でこいつらについていくのが見えて…!どうしてそんなに警戒心がないんだ!」
土井先生の目は真剣に怒っていた。
「ご…ごめんなさい…。」
私は自分の軽率さを反省して目を伏せた。
確かに、甘言に乗せられて見知らぬ人についていくなど子どもに注意しているようなことだった。
もし土井先生が来ていなかったら…。
私はしゅんとして目を伏せた。
「まったく…世話のかかる…!」
土井先生が私の縄を切ろうと苦無を取り出した。