第54話 ぬいぐるみ
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(おまけ)
翌朝。
「あれ、たまみさんまだ寝てるのか…。」
いつからだったか、たまみさんは寝坊防止の為に私とある約束をしていた。
彼女は寝るときに部屋の名札を裏返し、起きたらそれを元に戻すのだ。
もし名札が裏返ったままであれば、それはたまみさんがまだ寝ているということになる。
私は毎朝名札を見るのが習慣になっていたが、今朝はまだ裏返ったままだ。
障子越しに声をかけてみる。
「たまみさん、起きてますか?」
…返事がない。
そっと障子を開けてみた。
まだ布団の中にたまみさんが寝ている。
私は仕方なく…そう、仕方なく、部屋に入ってそっと障子を閉めた。
「たまみさん、朝ですよ。」
すやすやと眠る可愛い寝顔。
その肩を揺さぶって起こそうとしたとき。
伸ばした手が止まった。
横向きに眠るたまみさんの腕の中で、私のぬいぐるみが二体、抱きしめられている。
しかも、少しはだけた胸元にぎゅっと挟まれるように。
…な、なんと羨ましい…。
私と場所を替われ…!
まさか自分のぬいぐるみにまでやきもちを焼くことになるなんて…。
「たまみさん、起きてください。」
私は苦笑して頭をかき、まだ寝惚けている彼女の頬に口づけた。
翌朝。
「あれ、たまみさんまだ寝てるのか…。」
いつからだったか、たまみさんは寝坊防止の為に私とある約束をしていた。
彼女は寝るときに部屋の名札を裏返し、起きたらそれを元に戻すのだ。
もし名札が裏返ったままであれば、それはたまみさんがまだ寝ているということになる。
私は毎朝名札を見るのが習慣になっていたが、今朝はまだ裏返ったままだ。
障子越しに声をかけてみる。
「たまみさん、起きてますか?」
…返事がない。
そっと障子を開けてみた。
まだ布団の中にたまみさんが寝ている。
私は仕方なく…そう、仕方なく、部屋に入ってそっと障子を閉めた。
「たまみさん、朝ですよ。」
すやすやと眠る可愛い寝顔。
その肩を揺さぶって起こそうとしたとき。
伸ばした手が止まった。
横向きに眠るたまみさんの腕の中で、私のぬいぐるみが二体、抱きしめられている。
しかも、少しはだけた胸元にぎゅっと挟まれるように。
…な、なんと羨ましい…。
私と場所を替われ…!
まさか自分のぬいぐるみにまでやきもちを焼くことになるなんて…。
「たまみさん、起きてください。」
私は苦笑して頭をかき、まだ寝惚けている彼女の頬に口づけた。