第52話 団子とやきもち
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俺は二人を連れてきたことを後悔した。
前からたまみさんを狙っている男性客は多かった。
創業祭の今日はたまみさんがお手伝いに来るだろうと予想して、そういう見覚えのあるお客さん達が結構来ていた。
それを見てみるみるうちに土井先生の機嫌が悪くなっていく。
しまいには、たまみさんに抱きついた男の人を追いかけて脅しをかけていた。
…土井先生の目が本気だ。
一瞬目があったけど、俺は見なかったことにした。
たまみさんの機嫌もどんどん悪くなっていく。
今日は若い女の人もたくさん来ていて、そのうちのかなりの人が土井先生をちらちらと見ていた。
土井先生は鈍いからその意味が分かってないのかもしれないけど、その視線にたまみさんがピリピリとしていくのを俺は肌で感じていた。
店の主人はそんな二人の関係なんて知らないものだから、二人がお客さん受けがいいのを見て商売人としてにんまりした。
団子を皿に盛った店主は、たまみさんには男性客に渡すよう、土井先生には女性客に渡すよう、わざと指示を出していく。
今後の集客アップのためにも、二人目当てに来るお客さんを増やそうとしているのだなと思った。
客足が減った一瞬。
たまみさんが俺に小声で言った。
「きり丸くん、もう土井先生にはここのアルバイトお願いしちゃだめよ。」
「…なんでですか。」
答えなんて分かってるけど、わざと聞いてみた。
「これ以上、土井先生が女の人にモテたら困るじゃない。」
たまみさんは不機嫌な顔で、頬を染めた女性の注文を聞いている土井先生を眺めて…もとい睨んでいた。
そんな心配しなくてもいいのになぁと思ったけど、たまみさんがぎゅっとお盆を握りしめているのが目に入って、俺は余計なことは言わず「わかりました。」と頷いた。
そしてまた客足が減ったとき。
土井先生が不機嫌そうに俺に言った。
「きり丸。もうたまみさんをここに連れてくるな。」
「…なんでですか。」
「まさか団子屋に、いやらしい男共がこんなに集まってくるとは思っていなかった。」
いやらしいって…。
ちょっと大袈裟ではと思ったけど、土井先生としては好意をもってたまみさんを見るだけでもそう映るのかな…。
「わかったな?」
土井先生がじろりと俺を睨んだ。
「はーい、わかりました。」
似た者夫婦だなぁと思いながら、俺はとばっちりを受けないように慌てて頷いた。
前からたまみさんを狙っている男性客は多かった。
創業祭の今日はたまみさんがお手伝いに来るだろうと予想して、そういう見覚えのあるお客さん達が結構来ていた。
それを見てみるみるうちに土井先生の機嫌が悪くなっていく。
しまいには、たまみさんに抱きついた男の人を追いかけて脅しをかけていた。
…土井先生の目が本気だ。
一瞬目があったけど、俺は見なかったことにした。
たまみさんの機嫌もどんどん悪くなっていく。
今日は若い女の人もたくさん来ていて、そのうちのかなりの人が土井先生をちらちらと見ていた。
土井先生は鈍いからその意味が分かってないのかもしれないけど、その視線にたまみさんがピリピリとしていくのを俺は肌で感じていた。
店の主人はそんな二人の関係なんて知らないものだから、二人がお客さん受けがいいのを見て商売人としてにんまりした。
団子を皿に盛った店主は、たまみさんには男性客に渡すよう、土井先生には女性客に渡すよう、わざと指示を出していく。
今後の集客アップのためにも、二人目当てに来るお客さんを増やそうとしているのだなと思った。
客足が減った一瞬。
たまみさんが俺に小声で言った。
「きり丸くん、もう土井先生にはここのアルバイトお願いしちゃだめよ。」
「…なんでですか。」
答えなんて分かってるけど、わざと聞いてみた。
「これ以上、土井先生が女の人にモテたら困るじゃない。」
たまみさんは不機嫌な顔で、頬を染めた女性の注文を聞いている土井先生を眺めて…もとい睨んでいた。
そんな心配しなくてもいいのになぁと思ったけど、たまみさんがぎゅっとお盆を握りしめているのが目に入って、俺は余計なことは言わず「わかりました。」と頷いた。
そしてまた客足が減ったとき。
土井先生が不機嫌そうに俺に言った。
「きり丸。もうたまみさんをここに連れてくるな。」
「…なんでですか。」
「まさか団子屋に、いやらしい男共がこんなに集まってくるとは思っていなかった。」
いやらしいって…。
ちょっと大袈裟ではと思ったけど、土井先生としては好意をもってたまみさんを見るだけでもそう映るのかな…。
「わかったな?」
土井先生がじろりと俺を睨んだ。
「はーい、わかりました。」
似た者夫婦だなぁと思いながら、俺はとばっちりを受けないように慌てて頷いた。