第52話 団子とやきもち
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「たまみさん、次の休日午後からアルバイト一緒に行きませんか?」
土井先生と職員室で仕事をしていると、きり丸くんが突然やってきた。
「町はずれにある団子屋さん。あそこ今度の休日がちょうど創業30周年なんです。それで、その日は団子が少し安いのと、先着50名に団子か焼き餅がひとつおまけについてくるんです。」
「えっ、それ私も行きたい…!」
私が目を輝かせるときり丸くんが苦笑した。
「客じゃなくてアルバイトとしてですよ?きっと混むから、手伝いに来てほしいって頼まれちゃいまして。」
「あ、なるほど…。」
「たまみさんもあのお店でアルバイトしたことありますよね。」
「うん、優しい店主さんだよね。」
「はい。店主さんからぜひたまみさんにも声をかけてくれって言われたんです。…あ、土井先生も行きませんか?」
「…なぜ私まで行かなきゃならんのだ。」
「お店の前にも席を作るらしくて、他にも店頭に出てくれそうな人がいたら連れてきてほしいって頼まれたんです。」
「私はお前達の補習のせいで休日も忙しいんだぞ。」
「…たまみさん可愛いから、あの団子屋さんでアルバイトしたら結構声かけられてるんですよ。土井先生がしつこいお客さんから守ってあげた方がいいんじゃないですか?」
土井先生の眉がぴくりと動いた。
「…たまみさん。本当ですか?」
「えっ」
土井先生がじと目でこちらを見てくる。
「…えっと、たまに声をかけてくるお客さんもいますけど、接客ってそんなものかなって…。」
「そんなことないでしょう。」
まずい。
そんなアルバイトには行くなとか言われたら困る…!
あそこのお団子と焼き餅は美味しくて、仕事あがりにくれる余ったお団子がとても楽しみだったのに…!
土井先生の機嫌が悪くなってきたことを察知したきり丸くんが慌てて付け足した。
「こ、これを機会に、土井先生がそういうお客さんを一掃したらいいんじゃないですか?」
「…ほお。」
「『俺の女に手を出すな!』とか言っ」
ゴツン!
土井先生の拳骨がきり丸くんの頭におちた。
「…私も行こう。」
土井先生が眉間にシワを寄せながら腕をくんで頷いた。
きり丸くんが頭を擦りながら涙目で聞く。
「あ、俺は女装して店頭に立ちますけど、土井先生は女装しますか?」
「するか!」
土井先生がまた拳骨を振り上げると、きり丸くんは「じゃあよろしくお願いしますねー!」とそそくさと職員室をあとにした。
残されたのは私と不機嫌になった土井先生。
…気まずい。
「…たまみさん。」
「…はい。」
「他にそういうバイトはないでしょうね…?」
「な、ないですよ!」
私は慌てて両手を振った。
土井先生と職員室で仕事をしていると、きり丸くんが突然やってきた。
「町はずれにある団子屋さん。あそこ今度の休日がちょうど創業30周年なんです。それで、その日は団子が少し安いのと、先着50名に団子か焼き餅がひとつおまけについてくるんです。」
「えっ、それ私も行きたい…!」
私が目を輝かせるときり丸くんが苦笑した。
「客じゃなくてアルバイトとしてですよ?きっと混むから、手伝いに来てほしいって頼まれちゃいまして。」
「あ、なるほど…。」
「たまみさんもあのお店でアルバイトしたことありますよね。」
「うん、優しい店主さんだよね。」
「はい。店主さんからぜひたまみさんにも声をかけてくれって言われたんです。…あ、土井先生も行きませんか?」
「…なぜ私まで行かなきゃならんのだ。」
「お店の前にも席を作るらしくて、他にも店頭に出てくれそうな人がいたら連れてきてほしいって頼まれたんです。」
「私はお前達の補習のせいで休日も忙しいんだぞ。」
「…たまみさん可愛いから、あの団子屋さんでアルバイトしたら結構声かけられてるんですよ。土井先生がしつこいお客さんから守ってあげた方がいいんじゃないですか?」
土井先生の眉がぴくりと動いた。
「…たまみさん。本当ですか?」
「えっ」
土井先生がじと目でこちらを見てくる。
「…えっと、たまに声をかけてくるお客さんもいますけど、接客ってそんなものかなって…。」
「そんなことないでしょう。」
まずい。
そんなアルバイトには行くなとか言われたら困る…!
あそこのお団子と焼き餅は美味しくて、仕事あがりにくれる余ったお団子がとても楽しみだったのに…!
土井先生の機嫌が悪くなってきたことを察知したきり丸くんが慌てて付け足した。
「こ、これを機会に、土井先生がそういうお客さんを一掃したらいいんじゃないですか?」
「…ほお。」
「『俺の女に手を出すな!』とか言っ」
ゴツン!
土井先生の拳骨がきり丸くんの頭におちた。
「…私も行こう。」
土井先生が眉間にシワを寄せながら腕をくんで頷いた。
きり丸くんが頭を擦りながら涙目で聞く。
「あ、俺は女装して店頭に立ちますけど、土井先生は女装しますか?」
「するか!」
土井先生がまた拳骨を振り上げると、きり丸くんは「じゃあよろしくお願いしますねー!」とそそくさと職員室をあとにした。
残されたのは私と不機嫌になった土井先生。
…気まずい。
「…たまみさん。」
「…はい。」
「他にそういうバイトはないでしょうね…?」
「な、ないですよ!」
私は慌てて両手を振った。