第51話 自然のなかで
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朝、山田先生と土井先生と三人で今週の仕事の予定の打ち合わせをしているとき。
「大木先生から手紙が来て、明日は午後から杭瀬村に行くことになりました。」
と、土井先生が明日の予定を説明してくれた。
教科の授業を終えて昼食をとってから、山田先生と土井先生と一年は組のみんなで杭瀬村へ行ってラッキョウの収穫を手伝うらしい。
「朝から行かなくていいんですか?」
私が尋ねると、土井先生が頷いた。
「帰りは夜の山を歩く訓練をするからいいんです。戻りは少し遅くなります。」
「そうですか…気をつけて行ってきてくださいね。」
寂しいなと思ったとき、山田先生が急にいいことを思いついたというような顔をした。
「たまみくんも来たらどうだ?」
「「えっ」」
私と土井先生が驚いて声をあげた。
「山田先生、山の夜道を歩くのにたまみさんを連れていくのは…。」
「土井先生がついてるから大丈夫でしょう。一緒に来て晩飯を作って貰ったらいいじゃないか。」
「しかし…」
「そろそろあれの時期だろう?」
山田先生がニヤリと笑うと、土井先生は何かに気づいた様子でハタと沈黙し、私の意向を伺うように見つめてきた。
「…あの、私…足手まといにならないなら、行ってみたいです…。」
少しでも土井先生の傍に居たくてそう言うと、土井先生は山田先生と目を見合わせて了承してくれた。
翌日。
お昼御飯を食べてから支度をし、みんなで杭瀬村に向かった。
みんなにこにこと遠足気分で楽しそうに歩いている。
私も最後尾を歩く土井先生の横にくっついて歩く。
前を向いて生徒の様子を見ながら歩く土井先生。
…やっぱりついてきてよかったなぁ。
その真剣な横顔をじっと眺めていると、土井先生がこちらを見て困ったようにくすりと笑った。
「そんなに見つめられると困る。」と言われた気がして、私は赤くなって俯いた。
杭瀬村に着くと、すぐに大木先生が出迎えてくれた。
「いやぁ、手伝って貰ってすみませんな。」
「いやいや、生徒にとってもいい訓練になりますから。」
「今日はよろしくお願いします。」
大木先生は山田先生と土井先生に挨拶するとこちらを見て驚いた。
「おっ、たまみも来てくれたのか!やっとここに嫁ぐつもりになったか?」
「違います!」
生徒の前で何を言うのかと食い気味に否定する。
相変わらずマイペースだなぁ…。
畑につくと早速みんなに農具が渡されて、旬を迎えたラッキョウをかごに収穫していく。
私もラッキョウを傷めないように気をつけながら掘り起こしていく。
すると皆に指導していた大木先生がこちらに来た。
「違う違う、そうじゃない。もっとこうこの辺を…。」
「あ、すみません。…こうですか?」
「そうそう、…ん、へっぴり腰になってるぞ。」
そう言うと大木先生がいきなりお尻をバシンと叩いた。
思わず「きゃあっ」と声を出すと、遠くにいた土井先生が目の色を変えてやってきた。
「大木先生なにをしてるんですか!」
「これくらい別にいいだろう。減るもんでもなし。」
「そういう問題ではありません!」
私よりも土井先生の方が怒っていて、その様子をみんなが「なんだなんだ?」と見ていた。
「も、もういいですから、大丈夫です…!」
恥ずかしくなって私が二人を止めると、大木先生がふんぞり返って言った。
「ほらみろ、たまみも触っていいと言っ」
「「言ってません!」」
二人で声が重なると、近くに居たきり丸くん達が笑いだした。
私は更に恥ずかしくなって、収穫したラッキョウを水洗いしている庄左ヱ門くん達の方へ逃げるように歩いていった。
「あーあー、行ってしまった。」
「誰のせいですか誰の!」
「あれは照れとるだけだ。」
「んな訳ありますか!」
周りにいたは組の生徒達は面白そうに二人のやりとりを眺めていた。
「大木先生から手紙が来て、明日は午後から杭瀬村に行くことになりました。」
と、土井先生が明日の予定を説明してくれた。
教科の授業を終えて昼食をとってから、山田先生と土井先生と一年は組のみんなで杭瀬村へ行ってラッキョウの収穫を手伝うらしい。
「朝から行かなくていいんですか?」
私が尋ねると、土井先生が頷いた。
「帰りは夜の山を歩く訓練をするからいいんです。戻りは少し遅くなります。」
「そうですか…気をつけて行ってきてくださいね。」
寂しいなと思ったとき、山田先生が急にいいことを思いついたというような顔をした。
「たまみくんも来たらどうだ?」
「「えっ」」
私と土井先生が驚いて声をあげた。
「山田先生、山の夜道を歩くのにたまみさんを連れていくのは…。」
「土井先生がついてるから大丈夫でしょう。一緒に来て晩飯を作って貰ったらいいじゃないか。」
「しかし…」
「そろそろあれの時期だろう?」
山田先生がニヤリと笑うと、土井先生は何かに気づいた様子でハタと沈黙し、私の意向を伺うように見つめてきた。
「…あの、私…足手まといにならないなら、行ってみたいです…。」
少しでも土井先生の傍に居たくてそう言うと、土井先生は山田先生と目を見合わせて了承してくれた。
翌日。
お昼御飯を食べてから支度をし、みんなで杭瀬村に向かった。
みんなにこにこと遠足気分で楽しそうに歩いている。
私も最後尾を歩く土井先生の横にくっついて歩く。
前を向いて生徒の様子を見ながら歩く土井先生。
…やっぱりついてきてよかったなぁ。
その真剣な横顔をじっと眺めていると、土井先生がこちらを見て困ったようにくすりと笑った。
「そんなに見つめられると困る。」と言われた気がして、私は赤くなって俯いた。
杭瀬村に着くと、すぐに大木先生が出迎えてくれた。
「いやぁ、手伝って貰ってすみませんな。」
「いやいや、生徒にとってもいい訓練になりますから。」
「今日はよろしくお願いします。」
大木先生は山田先生と土井先生に挨拶するとこちらを見て驚いた。
「おっ、たまみも来てくれたのか!やっとここに嫁ぐつもりになったか?」
「違います!」
生徒の前で何を言うのかと食い気味に否定する。
相変わらずマイペースだなぁ…。
畑につくと早速みんなに農具が渡されて、旬を迎えたラッキョウをかごに収穫していく。
私もラッキョウを傷めないように気をつけながら掘り起こしていく。
すると皆に指導していた大木先生がこちらに来た。
「違う違う、そうじゃない。もっとこうこの辺を…。」
「あ、すみません。…こうですか?」
「そうそう、…ん、へっぴり腰になってるぞ。」
そう言うと大木先生がいきなりお尻をバシンと叩いた。
思わず「きゃあっ」と声を出すと、遠くにいた土井先生が目の色を変えてやってきた。
「大木先生なにをしてるんですか!」
「これくらい別にいいだろう。減るもんでもなし。」
「そういう問題ではありません!」
私よりも土井先生の方が怒っていて、その様子をみんなが「なんだなんだ?」と見ていた。
「も、もういいですから、大丈夫です…!」
恥ずかしくなって私が二人を止めると、大木先生がふんぞり返って言った。
「ほらみろ、たまみも触っていいと言っ」
「「言ってません!」」
二人で声が重なると、近くに居たきり丸くん達が笑いだした。
私は更に恥ずかしくなって、収穫したラッキョウを水洗いしている庄左ヱ門くん達の方へ逃げるように歩いていった。
「あーあー、行ってしまった。」
「誰のせいですか誰の!」
「あれは照れとるだけだ。」
「んな訳ありますか!」
周りにいたは組の生徒達は面白そうに二人のやりとりを眺めていた。