第50話 きみに酔わされて
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ランチの時間もそろそろ終わろうかという頃。
土井先生が一人で食堂にやって来た。
「土井先生、今日は遅かったんですね。」
「はい、色々ありまして…。」
疲れた様子でカウンターからお膳を受けとる土井先生。
すると食堂のおばちゃんが、
「もう後片付けもだいぶできたし、たまみちゃんも一緒に食べておいで。」
「えっ」
「どうぞごゆっくり!」
食堂のおばちゃんが笑ってウインクしてくれた。
「ありがとうございます…!」
私はおばちゃんに感謝しながら、土井先生の向かいに座ってご飯を食べることにした。
席につくと、土井先生が「お疲れさま」と微笑んでくれた。
その笑顔だけで癒されます…。
「今日のランチ、お味噌汁は私が作ったんですよ。」
「そうなのか。すごく美味しいよ…たまみさんはどんどん上達していくね。」
「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいです…。」
いつか土井先生の為だけに作れたらいいなぁなんて思いながらお箸を口に運ぶ。
「それに比べて一年は組のテストの点数ときたら…上達するどころか視力検査で…!」
「今日のテスト悪かったんですか?」
「ええ。…まぁ、それだけじゃないんですが…。」
土井先生はどんよりとした雰囲気で大きなため息をついて苦笑した。
「また安藤先生に嫌味を言われたのですか…?」
「…よく分かりましたね。」
ずっと土井先生のこと見てますから、とは言えない。
「ほんとにいつもいつも嫌味なことばかりよくもあんなに言えますよね…!」
今日はだいぶご立腹の様子だった。
安藤先生の嫌味は私も聞いたことがあって、そのときは一年は組の子達をバカにする発言に私もひどく腹をたてた。
その一方で、少しでも点数が上がるように尽力してきたつもりだけれど中々その努力も実らずはがゆい気持ちが募るというのも分かる。
どうしたらよいのだろう…。
目の前の疲れた土井先生に、私は何をしてあげられるのだろう…。
「!…そうだ、土井先生。今夜、私の部屋に来ませんか?」
「へっ!?」
「この前バイト先から少しお酒を頂いたんです。たまにはお酒でも飲んでストレス解消するのもどうかなって。」
「お酒、ですか…。」
土井先生は少し困った顔をしてためらった。
「嫌いですか?」
「いや、そういう訳じゃないんですが…。」
「じゃあたまには……ね?」
胃にはあまりよくない気もするけれど、真面目な土井先生もたまには気持ちを吐き出す場があった方がいいのではと思って提案した。
…酔った土井先生を見てみたいという気持ちも…ほんの少しあったり。
じっと土井先生を見つめてみる。
すると、土井先生は急にお茶をぐいっと飲み干して、おもむろに立ち上がった。
「…………では…」
土井先生は食べ終わった御膳を運ぼうと私の横をすれ違いざま、耳元で囁いた。
「…今夜」
艶を含んだ色のある声音。
ぞくりとして紅潮する私に、土井先生が微かに目を細めた。
「…楽しみにしています。」
「……!」
私は咄嗟に言葉も出ず、ただコクコクと頷くばかりだった。
土井先生が一人で食堂にやって来た。
「土井先生、今日は遅かったんですね。」
「はい、色々ありまして…。」
疲れた様子でカウンターからお膳を受けとる土井先生。
すると食堂のおばちゃんが、
「もう後片付けもだいぶできたし、たまみちゃんも一緒に食べておいで。」
「えっ」
「どうぞごゆっくり!」
食堂のおばちゃんが笑ってウインクしてくれた。
「ありがとうございます…!」
私はおばちゃんに感謝しながら、土井先生の向かいに座ってご飯を食べることにした。
席につくと、土井先生が「お疲れさま」と微笑んでくれた。
その笑顔だけで癒されます…。
「今日のランチ、お味噌汁は私が作ったんですよ。」
「そうなのか。すごく美味しいよ…たまみさんはどんどん上達していくね。」
「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいです…。」
いつか土井先生の為だけに作れたらいいなぁなんて思いながらお箸を口に運ぶ。
「それに比べて一年は組のテストの点数ときたら…上達するどころか視力検査で…!」
「今日のテスト悪かったんですか?」
「ええ。…まぁ、それだけじゃないんですが…。」
土井先生はどんよりとした雰囲気で大きなため息をついて苦笑した。
「また安藤先生に嫌味を言われたのですか…?」
「…よく分かりましたね。」
ずっと土井先生のこと見てますから、とは言えない。
「ほんとにいつもいつも嫌味なことばかりよくもあんなに言えますよね…!」
今日はだいぶご立腹の様子だった。
安藤先生の嫌味は私も聞いたことがあって、そのときは一年は組の子達をバカにする発言に私もひどく腹をたてた。
その一方で、少しでも点数が上がるように尽力してきたつもりだけれど中々その努力も実らずはがゆい気持ちが募るというのも分かる。
どうしたらよいのだろう…。
目の前の疲れた土井先生に、私は何をしてあげられるのだろう…。
「!…そうだ、土井先生。今夜、私の部屋に来ませんか?」
「へっ!?」
「この前バイト先から少しお酒を頂いたんです。たまにはお酒でも飲んでストレス解消するのもどうかなって。」
「お酒、ですか…。」
土井先生は少し困った顔をしてためらった。
「嫌いですか?」
「いや、そういう訳じゃないんですが…。」
「じゃあたまには……ね?」
胃にはあまりよくない気もするけれど、真面目な土井先生もたまには気持ちを吐き出す場があった方がいいのではと思って提案した。
…酔った土井先生を見てみたいという気持ちも…ほんの少しあったり。
じっと土井先生を見つめてみる。
すると、土井先生は急にお茶をぐいっと飲み干して、おもむろに立ち上がった。
「…………では…」
土井先生は食べ終わった御膳を運ぼうと私の横をすれ違いざま、耳元で囁いた。
「…今夜」
艶を含んだ色のある声音。
ぞくりとして紅潮する私に、土井先生が微かに目を細めた。
「…楽しみにしています。」
「……!」
私は咄嗟に言葉も出ず、ただコクコクと頷くばかりだった。