第114.5話 魔女の誘惑
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「あぁん、いいわ、そこ、そこよっ…!」
「山田先生、変な声を出さないでください。」
「伝子よ!ほら、そこもっと力をいれて!」
結局、勝負に勝ったのは伝子さん。
そして「命令」とやらにより、我々三人は仮装もそのままに肩やら腰やら腕やらを揉まされていたのだった。
あの状況を冷静に見極め、言葉を発することもなく野村先生を驚かせ誘導し目的を達するとは…運もあるがさすが山田先生だ。
それにしても、たまみは何を命令するつもりだったのか先程聞いてみて愕然とした。
まさか、四人で女装して出掛けるつもりだったとは…。
危なかった。
勝ったのが伝子さんで、願いがマッサージとのことで本当によかった。
ご満悦な顔の伝子さん。
私はため息をつきながら腕を引っ張ったりツボを押したり揉みほぐす。
利吉くん…もとい利子ちゃんは、憮然とした顔のまま無言で肩を揉んでいた。
何事も一生懸命なたまみは力を込めて腰のツボを押している。
「伝子さん、結構こってますねぇ…!」
「そうなのよぉ、もっと強くしてくれていいわよ。」
「わかりました…!」
非力なたまみは全身の力を使いながら背中を押す。
「…!」
ふと見ると、大きく開いた襟元から胸の谷間が見えている。
伝子さんの背中を押す度に揺れる柔らかそうな膨らみ。
しかも邪魔になったのか、いつの間にかマントを外している。
膝を肩幅に開き四つん這いに近い姿勢になっており、太ももがかなり際どいところまで見えて…。
な、なんという格好を…!!!
慌てて嗜めようとした瞬間、利吉くんが彼女をガン見していることに気づいた。
思わず出席簿で彼の顔面を叩こうとすると、サッとかわされた。
「何をするのですか。」
「じろじろ見るんじゃない!」
「見るくらいいいでしょう。」
「よくない!!」
「こんなの見ない方がおかしいですよ。」
「開き直るな!人にさんざんムッツリだの変態だの言っておきながら…!」
伝子さんの上でギャーギャー言い争っていると…
「やかましいっっっ!!」
利吉くんと二人して、ゴツンと拳骨をくらってしまった。
「女装してるときは心まできちんと女性になりきりなさいっっ!!」
そこか…っ!?
ツッコミは心中に留めておいた。
私はたまみにマントを被せ、そのままくるんで抱き上げた。
「わっ!?」
驚いたたまみが私にしがみつく。
まるでこれは私のものだと言いたいかのように…半ば無意識に、彼女を抱く腕に力が入った。
「伝子さん、もうこれくらいで勘弁してください。あとは母娘水入らずでどうぞ。」
「はいぃ!?土井先生、勝手に押しつけないでくださいっ…!」
「う~ん、そうねぇ。じゃああとは利子ちゃんに頼もうかしら。」
「なっ…!!」
あからさまに嫌そうな顔をする利子ちゃん。
そんな彼を無視し、私は全部丸投げして逃げることにした。
ふん、不埒な目で他人の彼女を見るからだ。
私はそのままたまみを横抱きに抱え、隣にある彼女の部屋に入った。
ゆっくりと畳に降ろすと、彼女がマントをするりと落とし、ぴたりと身を寄せてきた。
「…ぎゅってして…?」
たまみが猫のように甘え私の首に腕を回す。
しかし、その瞳に映る自分の姿に苛立ち私は彼女の腕をそっと外した。
バサッ
女装用の衣装を乱暴に脱ぎ捨てる。
顔も手ぬぐいでゴシゴシと擦り、髪もわしゃわしゃと手ぐしで戻した。
「勿体ない…せっかく可愛いかったのに…」
残念そうに口を尖らせるたまみ。
私は自分の忍装束に袖を通そうとして、ふとその手を止めた。
無言のままたまみの頬に手を添え、真っ直ぐにその目を見据える。
「………」
私の真剣な眼差しに、彼女が焦りだした。
「え、と……何か怒ってます…?」
「…怒っては、いないけど…」
私はぎゅっと強く彼女を抱きしめた。
未だ忍装束を着ていない素肌に、たまみの髪が微かに触れてくすぐったい。
「そんな姿…私以外に見せるんじゃない…。」
彼女の細い首筋に強く吸い付き、赤い跡を残す。
「誰にも、触らせるな…。」
はだけている彼女の襟を更に広げ、肩口を甘噛みする。
独占欲がすぎるのではないかと自覚しながらも、抑えることができず強く抱きしめた。
たまみが微かに苦しそうに息を吐き、嬉しそうに瞳を細めた。
「ごめんなさい…」
私の胸に口づけ、そっと背に腕を回した。
「…怒らないで…?」
くぅっ…可愛い……。
結局、こうして全部許してしまうんだ…。
その甘えた声と仕草に、ぴたりとくっついてくるたまみに、ここまでのイライラが嘘のように消えていく。
彼女が再び私の首に腕を回し、口づけを乞う。
求められるがままに応えて唇を重ねた。
まだ忍装束を身につけていなかった自分。
露出の多い彼女と素肌が触れあい、その感触に気づけば畳のうえに押し倒していた。
「…私は、半助さんだけのものです…」
可愛い声が私の耳元で響く。
その言葉に満足し、私はまたゆっくり彼女と唇を重ねた…。
「山田先生、変な声を出さないでください。」
「伝子よ!ほら、そこもっと力をいれて!」
結局、勝負に勝ったのは伝子さん。
そして「命令」とやらにより、我々三人は仮装もそのままに肩やら腰やら腕やらを揉まされていたのだった。
あの状況を冷静に見極め、言葉を発することもなく野村先生を驚かせ誘導し目的を達するとは…運もあるがさすが山田先生だ。
それにしても、たまみは何を命令するつもりだったのか先程聞いてみて愕然とした。
まさか、四人で女装して出掛けるつもりだったとは…。
危なかった。
勝ったのが伝子さんで、願いがマッサージとのことで本当によかった。
ご満悦な顔の伝子さん。
私はため息をつきながら腕を引っ張ったりツボを押したり揉みほぐす。
利吉くん…もとい利子ちゃんは、憮然とした顔のまま無言で肩を揉んでいた。
何事も一生懸命なたまみは力を込めて腰のツボを押している。
「伝子さん、結構こってますねぇ…!」
「そうなのよぉ、もっと強くしてくれていいわよ。」
「わかりました…!」
非力なたまみは全身の力を使いながら背中を押す。
「…!」
ふと見ると、大きく開いた襟元から胸の谷間が見えている。
伝子さんの背中を押す度に揺れる柔らかそうな膨らみ。
しかも邪魔になったのか、いつの間にかマントを外している。
膝を肩幅に開き四つん這いに近い姿勢になっており、太ももがかなり際どいところまで見えて…。
な、なんという格好を…!!!
慌てて嗜めようとした瞬間、利吉くんが彼女をガン見していることに気づいた。
思わず出席簿で彼の顔面を叩こうとすると、サッとかわされた。
「何をするのですか。」
「じろじろ見るんじゃない!」
「見るくらいいいでしょう。」
「よくない!!」
「こんなの見ない方がおかしいですよ。」
「開き直るな!人にさんざんムッツリだの変態だの言っておきながら…!」
伝子さんの上でギャーギャー言い争っていると…
「やかましいっっっ!!」
利吉くんと二人して、ゴツンと拳骨をくらってしまった。
「女装してるときは心まできちんと女性になりきりなさいっっ!!」
そこか…っ!?
ツッコミは心中に留めておいた。
私はたまみにマントを被せ、そのままくるんで抱き上げた。
「わっ!?」
驚いたたまみが私にしがみつく。
まるでこれは私のものだと言いたいかのように…半ば無意識に、彼女を抱く腕に力が入った。
「伝子さん、もうこれくらいで勘弁してください。あとは母娘水入らずでどうぞ。」
「はいぃ!?土井先生、勝手に押しつけないでくださいっ…!」
「う~ん、そうねぇ。じゃああとは利子ちゃんに頼もうかしら。」
「なっ…!!」
あからさまに嫌そうな顔をする利子ちゃん。
そんな彼を無視し、私は全部丸投げして逃げることにした。
ふん、不埒な目で他人の彼女を見るからだ。
私はそのままたまみを横抱きに抱え、隣にある彼女の部屋に入った。
ゆっくりと畳に降ろすと、彼女がマントをするりと落とし、ぴたりと身を寄せてきた。
「…ぎゅってして…?」
たまみが猫のように甘え私の首に腕を回す。
しかし、その瞳に映る自分の姿に苛立ち私は彼女の腕をそっと外した。
バサッ
女装用の衣装を乱暴に脱ぎ捨てる。
顔も手ぬぐいでゴシゴシと擦り、髪もわしゃわしゃと手ぐしで戻した。
「勿体ない…せっかく可愛いかったのに…」
残念そうに口を尖らせるたまみ。
私は自分の忍装束に袖を通そうとして、ふとその手を止めた。
無言のままたまみの頬に手を添え、真っ直ぐにその目を見据える。
「………」
私の真剣な眼差しに、彼女が焦りだした。
「え、と……何か怒ってます…?」
「…怒っては、いないけど…」
私はぎゅっと強く彼女を抱きしめた。
未だ忍装束を着ていない素肌に、たまみの髪が微かに触れてくすぐったい。
「そんな姿…私以外に見せるんじゃない…。」
彼女の細い首筋に強く吸い付き、赤い跡を残す。
「誰にも、触らせるな…。」
はだけている彼女の襟を更に広げ、肩口を甘噛みする。
独占欲がすぎるのではないかと自覚しながらも、抑えることができず強く抱きしめた。
たまみが微かに苦しそうに息を吐き、嬉しそうに瞳を細めた。
「ごめんなさい…」
私の胸に口づけ、そっと背に腕を回した。
「…怒らないで…?」
くぅっ…可愛い……。
結局、こうして全部許してしまうんだ…。
その甘えた声と仕草に、ぴたりとくっついてくるたまみに、ここまでのイライラが嘘のように消えていく。
彼女が再び私の首に腕を回し、口づけを乞う。
求められるがままに応えて唇を重ねた。
まだ忍装束を身につけていなかった自分。
露出の多い彼女と素肌が触れあい、その感触に気づけば畳のうえに押し倒していた。
「…私は、半助さんだけのものです…」
可愛い声が私の耳元で響く。
その言葉に満足し、私はまたゆっくり彼女と唇を重ねた…。