第66.5話 もしも土井先生が追いかける側だったら
お名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
(おまけ)
その夜。
いつものようにたまみの部屋に行ったが、昼間の台詞が頭から離れない。
『利吉さん、私を連れて逃げてください…!』
は組の生徒がスイカを食べられるようにと言った言葉だが、そのフレーズだけが耳に残り、私は面白くなかった。
二人が私から逃げる後ろ姿が思い返される。
「あの…私、何か怒らせるようなことを…」
「べつに。」
つい態度にも出てしまった。
ちらりと彼女を見ると、困ったようにこちらの様子を伺っている。
私はため息をついてたまみを抱き寄せた。
「…きみが、利吉くんに連れて逃げてなんて頼むから。」
「あ、あれは…みんなにスイカを食べさせてあげたくて…!」
「…うん、分かってる。分かってるんだけど…。」
私は彼女を床に押し倒すと、その細い首に強く吸いついた。
たまみがびくりと体を震わせる。
やがて、暫くすると唇を離し、白い首にくっきりとついた赤い跡を親指でなぞった。
「…たまみは私だけのものだ。」
ぎゅっと抱きしめて耳元で囁くと、彼女が私の背中に腕を回して頷いた。
「私の心も身体も、全部、半助さんのものですよ…。」
「たまみ…」
「ふふ、焼きもちをやいてくれるなんて嬉しいです…。」
「………」
「晩御飯を渡すときも目を合わせてくれなかったし、ずっと拗ねてたんですか?」
「別に拗ねてなど…」
「ふふふ、…半助さん、大好きです…!」
たまみが私の首に腕を回して目を閉じた。
私は深く口づけをかわしながら、その言葉に満足して彼女を強く強く抱きしめた…。
その夜。
いつものようにたまみの部屋に行ったが、昼間の台詞が頭から離れない。
『利吉さん、私を連れて逃げてください…!』
は組の生徒がスイカを食べられるようにと言った言葉だが、そのフレーズだけが耳に残り、私は面白くなかった。
二人が私から逃げる後ろ姿が思い返される。
「あの…私、何か怒らせるようなことを…」
「べつに。」
つい態度にも出てしまった。
ちらりと彼女を見ると、困ったようにこちらの様子を伺っている。
私はため息をついてたまみを抱き寄せた。
「…きみが、利吉くんに連れて逃げてなんて頼むから。」
「あ、あれは…みんなにスイカを食べさせてあげたくて…!」
「…うん、分かってる。分かってるんだけど…。」
私は彼女を床に押し倒すと、その細い首に強く吸いついた。
たまみがびくりと体を震わせる。
やがて、暫くすると唇を離し、白い首にくっきりとついた赤い跡を親指でなぞった。
「…たまみは私だけのものだ。」
ぎゅっと抱きしめて耳元で囁くと、彼女が私の背中に腕を回して頷いた。
「私の心も身体も、全部、半助さんのものですよ…。」
「たまみ…」
「ふふ、焼きもちをやいてくれるなんて嬉しいです…。」
「………」
「晩御飯を渡すときも目を合わせてくれなかったし、ずっと拗ねてたんですか?」
「別に拗ねてなど…」
「ふふふ、…半助さん、大好きです…!」
たまみが私の首に腕を回して目を閉じた。
私は深く口づけをかわしながら、その言葉に満足して彼女を強く強く抱きしめた…。