第66.5話 もしも土井先生が追いかける側だったら
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なんで私がスイカをかけてあいつらと鬼ごっこをしなきゃならんのだ!
しかも目隠しして…。
場所は学園内の一部分だけだからそんなに広くはないが、皆にスイカを食べさせてやるためにわざと逃がしてやるのもよくないだろうしなぁ…。
捕まえようと思えばすぐに全員捕まえられるとは思うが、あいつらがスイカを食べられなくなるのも可哀想な気がする…。
何だか微妙なことに巻き込まれてしまった。
「じゃあ、10…いえ50数えたら追いかけ始めてくださいね。」
庄左ヱ門がそう言って、ふと思いついたように付け足した。
「そうだ、捕まえるのは僕達だけじゃなくて、たまみさんも含めた12人にしてください!」
「えっ、私!?」
「たまみさんは関係ないだろう…!」
「いえ!一人でも多いほうがスイカを食べられる確率があがりますから!たまみさんは僕達の味方ですよねー?」
11人のキラキラとした期待に満ちた目に、たまみは苦笑いしながら頷いた。
まぁ…彼女が一人増えたところですぐに捕まえられるしどちらでもいいといえばいいのだが。
「じゃあ僕達は逃げるので、土井先生50数えてから追いかけてくださいね!」
そういうと皆がわーっと走って逃げていく。
私は大きくため息をつくと、再び目隠しをして数を数え始めた。
「…49、50。」
さて、どこから探すかな。
耳をすませて気配を探ってみる。
…少し遠くで息を飲む微かな音がした。
「…そこか?」
シュッとチョークを投げてみると、「いてっ!」という声がした。
「その声は喜三太か!」
「しまった…!」
走って逃げる足音がして、私はその先に回り込んだ。
「わっ!」
喜三太が急に止まれなかったようで私の足にぶつかり、私はその頭にぽんと手を乗せた。
「まずは一人目だな。」
「はにゃ~、土井先生の様子を見ようと思ったらすぐに捕まっちゃった。」
「他のやつらも近くにいるのか?」
「はい、いま…いえ、いません!」
喜三太が慌てて言い直した。
そうか、近くにまだ様子を見ているやつらがいるんだな。
耳をすませると、池の方からドボンという音がした。
「水に石を投げるのは城の外掘とか水に逃げるのが不自然じゃないときにするものだぞ。」
そう言うと、池の近くから動揺して動き出す気配がした。
そちらの方にゆっくり歩いてみると、足音をたててわーっと逃げ出す生徒が二人。
「逃げるときは声を出さずに足音も消しなさい…!」
後ろから走って追いかけ、二人の頭をぽんぽんっと叩いた。
「捕まっちゃった…!」
「あちゃー」
「伊助と金吾か。さて、あとのやつらは…。」
隠れんぼではないはずだが、他の生徒はどこかに隠れているようだ。
私はわざと足音をたてて歩き、生徒達が動き出すのを待った。
そうして、私が近づいたところで逃げ出す生徒や気配を消しきれていない生徒を次々と捕まえていく。
「土井先生、やっぱり見えてるんじゃないですかー!?」
「見えてない!さあ、これで11人捕まえたぞ。」
「まだたまみさんが残ってますよ…!」
授業終了の鐘が鳴るまであと少し。
私はふーっと息を吐いてまだ回っていない場所へ足を進めた。
しかも目隠しして…。
場所は学園内の一部分だけだからそんなに広くはないが、皆にスイカを食べさせてやるためにわざと逃がしてやるのもよくないだろうしなぁ…。
捕まえようと思えばすぐに全員捕まえられるとは思うが、あいつらがスイカを食べられなくなるのも可哀想な気がする…。
何だか微妙なことに巻き込まれてしまった。
「じゃあ、10…いえ50数えたら追いかけ始めてくださいね。」
庄左ヱ門がそう言って、ふと思いついたように付け足した。
「そうだ、捕まえるのは僕達だけじゃなくて、たまみさんも含めた12人にしてください!」
「えっ、私!?」
「たまみさんは関係ないだろう…!」
「いえ!一人でも多いほうがスイカを食べられる確率があがりますから!たまみさんは僕達の味方ですよねー?」
11人のキラキラとした期待に満ちた目に、たまみは苦笑いしながら頷いた。
まぁ…彼女が一人増えたところですぐに捕まえられるしどちらでもいいといえばいいのだが。
「じゃあ僕達は逃げるので、土井先生50数えてから追いかけてくださいね!」
そういうと皆がわーっと走って逃げていく。
私は大きくため息をつくと、再び目隠しをして数を数え始めた。
「…49、50。」
さて、どこから探すかな。
耳をすませて気配を探ってみる。
…少し遠くで息を飲む微かな音がした。
「…そこか?」
シュッとチョークを投げてみると、「いてっ!」という声がした。
「その声は喜三太か!」
「しまった…!」
走って逃げる足音がして、私はその先に回り込んだ。
「わっ!」
喜三太が急に止まれなかったようで私の足にぶつかり、私はその頭にぽんと手を乗せた。
「まずは一人目だな。」
「はにゃ~、土井先生の様子を見ようと思ったらすぐに捕まっちゃった。」
「他のやつらも近くにいるのか?」
「はい、いま…いえ、いません!」
喜三太が慌てて言い直した。
そうか、近くにまだ様子を見ているやつらがいるんだな。
耳をすませると、池の方からドボンという音がした。
「水に石を投げるのは城の外掘とか水に逃げるのが不自然じゃないときにするものだぞ。」
そう言うと、池の近くから動揺して動き出す気配がした。
そちらの方にゆっくり歩いてみると、足音をたててわーっと逃げ出す生徒が二人。
「逃げるときは声を出さずに足音も消しなさい…!」
後ろから走って追いかけ、二人の頭をぽんぽんっと叩いた。
「捕まっちゃった…!」
「あちゃー」
「伊助と金吾か。さて、あとのやつらは…。」
隠れんぼではないはずだが、他の生徒はどこかに隠れているようだ。
私はわざと足音をたてて歩き、生徒達が動き出すのを待った。
そうして、私が近づいたところで逃げ出す生徒や気配を消しきれていない生徒を次々と捕まえていく。
「土井先生、やっぱり見えてるんじゃないですかー!?」
「見えてない!さあ、これで11人捕まえたぞ。」
「まだたまみさんが残ってますよ…!」
授業終了の鐘が鳴るまであと少し。
私はふーっと息を吐いてまだ回っていない場所へ足を進めた。