第61.5話 温泉へ行こう(山田利吉視点)
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(おまけ)
帰り道。
乱太郎くん達はまだ遊んで帰るからと、私は土井先生と二人で忍術学園へ向かっていた。
「もー、土井先生、何を怒ってるんですか。」
「…怒ってないって。」
「さっきからずっと黙ってるじゃないですか。」
「………」
「転んで皆に気付かれてすみませんって、何度も謝ってるのに…。」
「いや、だからそんなことで怒っているのではなくて…。」
「じゃあ何なんですか?」
土井先生がため息をつきジト目でこちらを見た。
「………利吉くんの為だけにご飯を作るって?」
「えっ?」
「利吉くんの為だけに…ねぇ。」
「それは…他の先生方にも時間外に個別に作るときもあるのと同じで…。」
「へーえ。」
そう言うと土井先生はその場にしゃがんで草をクルクル回していじけだした。
「しかも手に…あんな赤い顔して…。」
「そ、それはいきなりで驚いただけで…!」
「ふーん。」
口を尖らせて草を見つめる土井先生。
…ちょっと可愛いかも…!
って、そうじゃなくて。
「じゃ、じゃあ、今晩は土井先生のお家で土井先生の為だけにご飯作りますから!何か好きなもの…食べたいものを言ってください。」
土井先生がぴたりと動かなくなった。
…あれ、また的外れなことを言ってしまったかな…。
「私の家で?」
「はい、学園だと他の子達も来たりして、土井先生の為だけに作るのは難しいかもしれないので…。」
「…食べたいもの…?」
「はい、遠慮なく言ってください。」
「…そうだな、それじゃあ…」
そう言うと、土井先生は急に立ち上がり私を横抱きに抱えた。
「え、あのっ!?」
「…じゃあ、これ以上邪魔が入らないように…じゃなくて、他の生徒達に会わないように、急いで帰ろうか。」
土井先生は言うやいなや走りだした。
前を向いていてその表情は見えない。
よく分からないけど機嫌はなおったのかな…?
私はほっと一安心して揺れる土井先生の腕の中で胸を撫で下ろした。
「何を作ってほしいですか?」
聞くと、土井先生はこちらを見ずに答えた。
「…いや、作ってほしいというか、その…私が食べたいのは…」
ザザザッ
土井先生は何やらゴニョゴニョと呟き、最後は風の音にかき消されて聞こえなかった。
じっと顔を見つめてもう一度その答えを求めてみると、土井先生が耳元で私の名を呼んだ。
「?」
耳まで赤くなってこちらを見ようとしない土井先生。
そして暫くその意味を考えたあと、私もまた真っ赤になって土井先生の腕の中で俯いていたのだった。
…けれど結局、途中できりちゃん達と遭遇してしまって。
最終的にはみんなで忍術学園に戻って食べたのだった。
帰り道。
乱太郎くん達はまだ遊んで帰るからと、私は土井先生と二人で忍術学園へ向かっていた。
「もー、土井先生、何を怒ってるんですか。」
「…怒ってないって。」
「さっきからずっと黙ってるじゃないですか。」
「………」
「転んで皆に気付かれてすみませんって、何度も謝ってるのに…。」
「いや、だからそんなことで怒っているのではなくて…。」
「じゃあ何なんですか?」
土井先生がため息をつきジト目でこちらを見た。
「………利吉くんの為だけにご飯を作るって?」
「えっ?」
「利吉くんの為だけに…ねぇ。」
「それは…他の先生方にも時間外に個別に作るときもあるのと同じで…。」
「へーえ。」
そう言うと土井先生はその場にしゃがんで草をクルクル回していじけだした。
「しかも手に…あんな赤い顔して…。」
「そ、それはいきなりで驚いただけで…!」
「ふーん。」
口を尖らせて草を見つめる土井先生。
…ちょっと可愛いかも…!
って、そうじゃなくて。
「じゃ、じゃあ、今晩は土井先生のお家で土井先生の為だけにご飯作りますから!何か好きなもの…食べたいものを言ってください。」
土井先生がぴたりと動かなくなった。
…あれ、また的外れなことを言ってしまったかな…。
「私の家で?」
「はい、学園だと他の子達も来たりして、土井先生の為だけに作るのは難しいかもしれないので…。」
「…食べたいもの…?」
「はい、遠慮なく言ってください。」
「…そうだな、それじゃあ…」
そう言うと、土井先生は急に立ち上がり私を横抱きに抱えた。
「え、あのっ!?」
「…じゃあ、これ以上邪魔が入らないように…じゃなくて、他の生徒達に会わないように、急いで帰ろうか。」
土井先生は言うやいなや走りだした。
前を向いていてその表情は見えない。
よく分からないけど機嫌はなおったのかな…?
私はほっと一安心して揺れる土井先生の腕の中で胸を撫で下ろした。
「何を作ってほしいですか?」
聞くと、土井先生はこちらを見ずに答えた。
「…いや、作ってほしいというか、その…私が食べたいのは…」
ザザザッ
土井先生は何やらゴニョゴニョと呟き、最後は風の音にかき消されて聞こえなかった。
じっと顔を見つめてもう一度その答えを求めてみると、土井先生が耳元で私の名を呼んだ。
「?」
耳まで赤くなってこちらを見ようとしない土井先生。
そして暫くその意味を考えたあと、私もまた真っ赤になって土井先生の腕の中で俯いていたのだった。
…けれど結局、途中できりちゃん達と遭遇してしまって。
最終的にはみんなで忍術学園に戻って食べたのだった。