第124話 それから
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最近の土井先生とたまみさんはどこかおかしかった。
乱太郎もしんべヱも、一年は組の誰も気づいていないみたいだったけど、俺はたまみさんが時々神妙な…悲しげな表情を見せることがとても気になっていた。
土井先生はいつも通りに見えたけど、そのいつも通りな感じが、たまみさんとの差が、違和感としておかしく感じた。
土井先生の友達の石川さんがしばらく忍術学園に泊まっていることと関係があるのかな。
…今日こそ、土井先生に聞いてみよう。
俺がそう思った日、たまみさんは朝から体調が悪いらしく教科の授業を休んだ。
もしかして、たまみさんずっと病気を患っていて具合が悪くなったとか…!?
心配で、どこが悪いのか思わず質問しそうになったけど、土井先生の目は…表情は穏やかだった。
…なんだろう、どことなく優しい感じ。
「……土井先生、今日のランチはおでんらしいっすよ。」
「そうか、ではしんべヱに食べてもらおうかな。」
いつもなら動揺してそうなところなのに、土井先生は笑ってそう言った。
…よくわからないけど、土井先生の雰囲気からして何だか大丈夫そうだ。
俺は少し安心して、それ以上質問することをやめておいた。
「きり丸。この本を職員室まで運ぶのを手伝ってくれ…いや、手伝わせてやろう。」
「はぁい、お手伝いさせていただきまぁす!」
夕方、土井先生に声をかけられつい手伝わされてしまった。
でも職員室に入ると、そこにはたまみさんが座っていて…
「たまみさん!具合が悪いんじゃ…大丈夫ですか!?」
「うん、もう大丈夫。ごめんね。」
たまみさんは穏やかに笑ってそう言った。
その目に、言葉に、嘘はなさそうだ。
すると急に、たまみさんの隣に土井先生が座って俺にも向かい合わせに座るよう促した。
「きり丸。実はな……」
「…は、はい……?」
突然改まって話をしようとする土井先生に、俺は不安になって二人の顔を交互に見た。
「実は、その…な………」
「………な、何ですか……!?」
何かあったのだろうか。
真剣な表情で何かを言おうとする土井先生。
どうしてそんなに緊張したような顔をしているんだろう。
「えー、その…だな、やっと…というか、この度、ついに……」
「………??」
あんまり歯切れが悪いからたまみさんの顔を伺い見てみると、たまみさんは笑いを堪えたような微妙な表情で口をへの字にしていた。
…うーん、悪い話ではなさそうだ。
「…もしかして結婚が決まったとかですか?」
冗談でそう言ってみたら、土井先生は少し驚いた顔をしてからパッと顔を赤くして、笑顔で頭をかいた。
「そ、そうなんだ。きり丸には先に話しておこうと思って…!」
「えっ!?」
えっ、本当に!?
冗談で言ったのに、本当に!?
驚いてたまみさんを見ると、彼女も頬を染めて嬉しそうにニコニコしていた。
「きりちゃん、これからも家族としてよろしくね。」
「…えええええっ!!こ、こちらこそよろしくお願いしますっ!!」
急な話にビックリして大声を出してしまった。
いや、いつになったら結婚するのかなって思ってはいたけど、突然のことに驚いてしまった。
「といっても、これまでとそんなに変わることはないんだが…仕事も今まで通りだし。」
「そうですねぇ。学園長先生が私の部屋を二人で使うといいって仰ってくれましたけど、これまでも夜は一緒に…」
「こ、こら!きり丸の前で…!」
「え?」
「…あー、俺、土井先生がヨバイに行ってたとか、全然聞こえてませんから。」
「よば…ッ!!?ち、ちがっ!!きりちゃん、そ、そういう意味じゃなくてっ!」
「か、勘違いするなきり丸!そんな言葉どこで覚えて…!」
真っ赤になってアタフタするたまみさんと土井先生。
俺はおかしくなって笑ってしまった。
…でも、一応、確認はしておこう。
「…えっと…、じゃあ俺、今度の長期休暇は乱太郎のとこにでも…」
「何を言ってる!せっかく最初の家族団欒なのに。…先に言っておくが、バイトを引き受けすぎるんじゃないぞ!」
「ご近所さんにご挨拶まわりとか、一緒に行こうね?」
ごく当たり前のようにそういう二人に、俺はどこか安心した。
そう返ってくると、分かってはいたはずなのに。
でもそうして確かめる度に二人は俺を温かく家族として話してくれる。
「…土井先生、たまみさん。」
「「ん?」」
「おめでとうございます!」
土井先生とたまみさんはとても嬉しそうに「ありがとう」と微笑んだ。
俺まで何だか嬉しくなってきて、ああ早く乱太郎達に話したいなとウズウズした。
乱太郎もしんべヱも、一年は組の誰も気づいていないみたいだったけど、俺はたまみさんが時々神妙な…悲しげな表情を見せることがとても気になっていた。
土井先生はいつも通りに見えたけど、そのいつも通りな感じが、たまみさんとの差が、違和感としておかしく感じた。
土井先生の友達の石川さんがしばらく忍術学園に泊まっていることと関係があるのかな。
…今日こそ、土井先生に聞いてみよう。
俺がそう思った日、たまみさんは朝から体調が悪いらしく教科の授業を休んだ。
もしかして、たまみさんずっと病気を患っていて具合が悪くなったとか…!?
心配で、どこが悪いのか思わず質問しそうになったけど、土井先生の目は…表情は穏やかだった。
…なんだろう、どことなく優しい感じ。
「……土井先生、今日のランチはおでんらしいっすよ。」
「そうか、ではしんべヱに食べてもらおうかな。」
いつもなら動揺してそうなところなのに、土井先生は笑ってそう言った。
…よくわからないけど、土井先生の雰囲気からして何だか大丈夫そうだ。
俺は少し安心して、それ以上質問することをやめておいた。
「きり丸。この本を職員室まで運ぶのを手伝ってくれ…いや、手伝わせてやろう。」
「はぁい、お手伝いさせていただきまぁす!」
夕方、土井先生に声をかけられつい手伝わされてしまった。
でも職員室に入ると、そこにはたまみさんが座っていて…
「たまみさん!具合が悪いんじゃ…大丈夫ですか!?」
「うん、もう大丈夫。ごめんね。」
たまみさんは穏やかに笑ってそう言った。
その目に、言葉に、嘘はなさそうだ。
すると急に、たまみさんの隣に土井先生が座って俺にも向かい合わせに座るよう促した。
「きり丸。実はな……」
「…は、はい……?」
突然改まって話をしようとする土井先生に、俺は不安になって二人の顔を交互に見た。
「実は、その…な………」
「………な、何ですか……!?」
何かあったのだろうか。
真剣な表情で何かを言おうとする土井先生。
どうしてそんなに緊張したような顔をしているんだろう。
「えー、その…だな、やっと…というか、この度、ついに……」
「………??」
あんまり歯切れが悪いからたまみさんの顔を伺い見てみると、たまみさんは笑いを堪えたような微妙な表情で口をへの字にしていた。
…うーん、悪い話ではなさそうだ。
「…もしかして結婚が決まったとかですか?」
冗談でそう言ってみたら、土井先生は少し驚いた顔をしてからパッと顔を赤くして、笑顔で頭をかいた。
「そ、そうなんだ。きり丸には先に話しておこうと思って…!」
「えっ!?」
えっ、本当に!?
冗談で言ったのに、本当に!?
驚いてたまみさんを見ると、彼女も頬を染めて嬉しそうにニコニコしていた。
「きりちゃん、これからも家族としてよろしくね。」
「…えええええっ!!こ、こちらこそよろしくお願いしますっ!!」
急な話にビックリして大声を出してしまった。
いや、いつになったら結婚するのかなって思ってはいたけど、突然のことに驚いてしまった。
「といっても、これまでとそんなに変わることはないんだが…仕事も今まで通りだし。」
「そうですねぇ。学園長先生が私の部屋を二人で使うといいって仰ってくれましたけど、これまでも夜は一緒に…」
「こ、こら!きり丸の前で…!」
「え?」
「…あー、俺、土井先生がヨバイに行ってたとか、全然聞こえてませんから。」
「よば…ッ!!?ち、ちがっ!!きりちゃん、そ、そういう意味じゃなくてっ!」
「か、勘違いするなきり丸!そんな言葉どこで覚えて…!」
真っ赤になってアタフタするたまみさんと土井先生。
俺はおかしくなって笑ってしまった。
…でも、一応、確認はしておこう。
「…えっと…、じゃあ俺、今度の長期休暇は乱太郎のとこにでも…」
「何を言ってる!せっかく最初の家族団欒なのに。…先に言っておくが、バイトを引き受けすぎるんじゃないぞ!」
「ご近所さんにご挨拶まわりとか、一緒に行こうね?」
ごく当たり前のようにそういう二人に、俺はどこか安心した。
そう返ってくると、分かってはいたはずなのに。
でもそうして確かめる度に二人は俺を温かく家族として話してくれる。
「…土井先生、たまみさん。」
「「ん?」」
「おめでとうございます!」
土井先生とたまみさんはとても嬉しそうに「ありがとう」と微笑んだ。
俺まで何だか嬉しくなってきて、ああ早く乱太郎達に話したいなとウズウズした。