第98話 潮騒
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待ちに待った夏休み。
無事に補習を終えて、たまみときり丸と三人で家に着いた。
三人で帰ることが当然であるかのような穏やかでいて自然な空気を嬉しく感じた。
きり丸が夏休みのバイトの募集を探しにいく間に、たまみと食材を買い出しに行く。
寄り添うように隣を笑顔で歩く彼女がとても愛しい。
嬉しい気持ちがつい顔にも出ていたのか、偶然出てきた隣のおばちゃんにはまたからかわれてしまったが…。
夜。
いつも通り三人で川の字に布団に入る。
虫の声が遠くに聞こえるなか、きり丸の寝息がスヤスヤと聞こえてきた。
目を開けて暗闇でたまみの様子を伺うと、彼女もまだ起きているようで。
そっと上半身を起こすと、たまみも静かに起き上がった。
転ばないよう彼女の手をとり、二人静かに布団を抜け出す。
物音をたてないように隣の部屋の灯りをつけると、囲炉裏の傍に並んで座り微笑みあった。
「…半助さん」
「ん?」
「呼んだだけです…。」
そう言って私の手をぎゅっと握るたまみ。
「………好き…。」
「…私もだよ。」
ぐっと抱き寄せ唇を重ねた。
唇も身体も柔らかくとても心地いい…。
きり丸が眠った後のこの時間、たまみとこうやって過ごすひとときが一日の楽しみだった。
日中はバイトやら諸々で忙しかったりするが、夜のこの時だけは…。
誰にも邪魔されることもなく、学園のように気兼ねすることもなく、たまみと恋人らしい時間を過ごすことができる。
「……たまみ…」
「はぃ…?」
「……可愛いなぁ。」
ぎゅっと抱きしめて耳元で囁くと、たまみは私の背に腕を回した。
滑らかな頬に手を当てこちらを向かせ、ゆっくりと口づける。
舌を絡め、漏れる吐息に鼓動が速くなる。
やがてそっと唇を離すと、たまみが私の首筋に優しく口づけた。
その柔らかい感触にぞくりとする。
細い腰を抱き、ゆっくりと体勢を崩した。
たまみの長い髪が床に触れ広がる。
「…たまみ…」
「…優しくして…」
「うん…」
そんなやりとりをしながら、結局ほぼ毎日のようにたまみを欲望のままに抱いている。
私もまだまだ若いということだな…。
二人きりでくっついてイチャイチャしていると、どうしても我慢ができなくなってしまうのだ。
学園のなかでは色々と抑えてきたが、ここではその必要がないわけで…。
しかし忍ではないたまみは睡眠不足で昼間に眠そうにしていたのが気になった。
「…眠い?」
たまみを押し倒しながら、やはり今日は眠ろうかと聞いてみる。
彼女は微笑んで首を振った。
「眠いけど、………半助さんが欲しいです…。」
甘く誘うような響き。
そんな風に言われてはもう止まることなどできなくて。
結局、今夜も彼女を美味しく頂いてしまったのであった…。
無事に補習を終えて、たまみときり丸と三人で家に着いた。
三人で帰ることが当然であるかのような穏やかでいて自然な空気を嬉しく感じた。
きり丸が夏休みのバイトの募集を探しにいく間に、たまみと食材を買い出しに行く。
寄り添うように隣を笑顔で歩く彼女がとても愛しい。
嬉しい気持ちがつい顔にも出ていたのか、偶然出てきた隣のおばちゃんにはまたからかわれてしまったが…。
夜。
いつも通り三人で川の字に布団に入る。
虫の声が遠くに聞こえるなか、きり丸の寝息がスヤスヤと聞こえてきた。
目を開けて暗闇でたまみの様子を伺うと、彼女もまだ起きているようで。
そっと上半身を起こすと、たまみも静かに起き上がった。
転ばないよう彼女の手をとり、二人静かに布団を抜け出す。
物音をたてないように隣の部屋の灯りをつけると、囲炉裏の傍に並んで座り微笑みあった。
「…半助さん」
「ん?」
「呼んだだけです…。」
そう言って私の手をぎゅっと握るたまみ。
「………好き…。」
「…私もだよ。」
ぐっと抱き寄せ唇を重ねた。
唇も身体も柔らかくとても心地いい…。
きり丸が眠った後のこの時間、たまみとこうやって過ごすひとときが一日の楽しみだった。
日中はバイトやら諸々で忙しかったりするが、夜のこの時だけは…。
誰にも邪魔されることもなく、学園のように気兼ねすることもなく、たまみと恋人らしい時間を過ごすことができる。
「……たまみ…」
「はぃ…?」
「……可愛いなぁ。」
ぎゅっと抱きしめて耳元で囁くと、たまみは私の背に腕を回した。
滑らかな頬に手を当てこちらを向かせ、ゆっくりと口づける。
舌を絡め、漏れる吐息に鼓動が速くなる。
やがてそっと唇を離すと、たまみが私の首筋に優しく口づけた。
その柔らかい感触にぞくりとする。
細い腰を抱き、ゆっくりと体勢を崩した。
たまみの長い髪が床に触れ広がる。
「…たまみ…」
「…優しくして…」
「うん…」
そんなやりとりをしながら、結局ほぼ毎日のようにたまみを欲望のままに抱いている。
私もまだまだ若いということだな…。
二人きりでくっついてイチャイチャしていると、どうしても我慢ができなくなってしまうのだ。
学園のなかでは色々と抑えてきたが、ここではその必要がないわけで…。
しかし忍ではないたまみは睡眠不足で昼間に眠そうにしていたのが気になった。
「…眠い?」
たまみを押し倒しながら、やはり今日は眠ろうかと聞いてみる。
彼女は微笑んで首を振った。
「眠いけど、………半助さんが欲しいです…。」
甘く誘うような響き。
そんな風に言われてはもう止まることなどできなくて。
結局、今夜も彼女を美味しく頂いてしまったのであった…。