第92話 差しのべられた手
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「「「あっ、たまみさん!!」」」
忍術学園の門をくぐると、もう夜だというのに一年は組のみんなが門の近くに座っていた。
私達を見ると一斉に立ち上がり駆け寄ってくる。
「大丈夫ですか?!怪我は…!?」
「うん、大丈夫。心配させてごめんね。」
「よかった…!土井先生もお怪我はありませんか?」
「大丈夫だ。みんな、待っててくれたのか。」
心配そうな11人の瞳に見つめられ、私はしゃがんで膝をつき、みんなを順に抱きしめた。
「心配させてごめんね、土井先生が助けてくれたから大丈夫だったよ。」
「土井先生、すごい勢いで出ていったもんね。」
「そうなの?」
「うん。ドクタケが犯人かもって土井先生と山田先生が話してたから、どくたまにたまみさんを見なかったか聞いてみたんだ。そしたら炊事場にいたよって教えてくれて…。」
「それで土井先生に報告したら、すぐに走って出ていっちゃったんだ。」
「土井先生ならきっとたまみさんを助けてくれると思ったけど、みんな心配で居ても立ってもいられなくて…。」
「ごめんね、ありがとう…。みんなのおかげで無事に帰ってこれたよ。」
みんなの気持ちが嬉しいのと、こんな可愛い子ども達に心配をかけてしまったことが心苦しいのと、ああ帰ってこれたのだなという安堵感で、私の視界が滲んできた。
すると、頭上から半助さんの優しい声が響いた。
「ほらほらお前達、気持ちは嬉しいがここに居たら風邪をひいてしまうぞ。もう大丈夫だから、部屋に戻ろう。」
そうしてみんなが部屋に向かって歩いていくと、私と半助さんは学園長先生の庵に向かった。
入るなり小松田さんが私に抱きつき泣きそうな顔で謝ってきて、半助さんが怒って小松田さんを引き剥がし、学園長先生と山田先生に事の次第を説明し…緊張が途切れ安心したからか、ひどい疲労感に襲われた。
ぎゅっと目を閉じると、半助さんが背中を撫でてくれた。
学園長先生も労うように優しく声をかけてくれた。
「たまみちゃん、今日はもうゆっくり休みなさい。土井先生、部屋まで送ってやってくれ。」
「ありがとうございます。では、失礼しま…」
「そうじゃ、土井先生。今夜はたまみちゃんの傍についててあげたらどうじゃ?」
えっ!
驚いて学園長先生を見ると、気のせいか少し楽しげにニヤニヤしている気がする。
「これだけ恐い目に遭って、一人で眠るのも恐いかもしれん。わしが許すから一緒にいてやりなさい。」
まさか学園長先生の方からそんなことを言ってもらえるなんて。
驚いて半助さんを見ると、彼は動揺もせず心得ていますと言わんばかりに頷いた。
「わかりました。では、そのように。」
半助さんは言葉短く軽く頭を下げ、私をちらりと見た。
意味ありげなその目に、私は嬉しさを抑えきれず笑顔で「よろしくお願いします。」と応えたのだった。
忍術学園の門をくぐると、もう夜だというのに一年は組のみんなが門の近くに座っていた。
私達を見ると一斉に立ち上がり駆け寄ってくる。
「大丈夫ですか?!怪我は…!?」
「うん、大丈夫。心配させてごめんね。」
「よかった…!土井先生もお怪我はありませんか?」
「大丈夫だ。みんな、待っててくれたのか。」
心配そうな11人の瞳に見つめられ、私はしゃがんで膝をつき、みんなを順に抱きしめた。
「心配させてごめんね、土井先生が助けてくれたから大丈夫だったよ。」
「土井先生、すごい勢いで出ていったもんね。」
「そうなの?」
「うん。ドクタケが犯人かもって土井先生と山田先生が話してたから、どくたまにたまみさんを見なかったか聞いてみたんだ。そしたら炊事場にいたよって教えてくれて…。」
「それで土井先生に報告したら、すぐに走って出ていっちゃったんだ。」
「土井先生ならきっとたまみさんを助けてくれると思ったけど、みんな心配で居ても立ってもいられなくて…。」
「ごめんね、ありがとう…。みんなのおかげで無事に帰ってこれたよ。」
みんなの気持ちが嬉しいのと、こんな可愛い子ども達に心配をかけてしまったことが心苦しいのと、ああ帰ってこれたのだなという安堵感で、私の視界が滲んできた。
すると、頭上から半助さんの優しい声が響いた。
「ほらほらお前達、気持ちは嬉しいがここに居たら風邪をひいてしまうぞ。もう大丈夫だから、部屋に戻ろう。」
そうしてみんなが部屋に向かって歩いていくと、私と半助さんは学園長先生の庵に向かった。
入るなり小松田さんが私に抱きつき泣きそうな顔で謝ってきて、半助さんが怒って小松田さんを引き剥がし、学園長先生と山田先生に事の次第を説明し…緊張が途切れ安心したからか、ひどい疲労感に襲われた。
ぎゅっと目を閉じると、半助さんが背中を撫でてくれた。
学園長先生も労うように優しく声をかけてくれた。
「たまみちゃん、今日はもうゆっくり休みなさい。土井先生、部屋まで送ってやってくれ。」
「ありがとうございます。では、失礼しま…」
「そうじゃ、土井先生。今夜はたまみちゃんの傍についててあげたらどうじゃ?」
えっ!
驚いて学園長先生を見ると、気のせいか少し楽しげにニヤニヤしている気がする。
「これだけ恐い目に遭って、一人で眠るのも恐いかもしれん。わしが許すから一緒にいてやりなさい。」
まさか学園長先生の方からそんなことを言ってもらえるなんて。
驚いて半助さんを見ると、彼は動揺もせず心得ていますと言わんばかりに頷いた。
「わかりました。では、そのように。」
半助さんは言葉短く軽く頭を下げ、私をちらりと見た。
意味ありげなその目に、私は嬉しさを抑えきれず笑顔で「よろしくお願いします。」と応えたのだった。