第92話 差しのべられた手
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絶好のチャンスがきた…!
私はフリーのくノ一。
とある依頼主の命によりドクタケ城城主の暗殺を請け負い潜入中だ。
約半月前に炊事場の補佐として潜入し、一人で殿の食事に毒を盛る機会を狙っていた。
調理担当の年上の女は元くの一のようで、よくも悪くも細かなことに気がつく。
少しやりにくいなと思い、まずは彼女の食べる賄いに少量の毒を混ぜた。
致死量ではないが仕事ができない程度には効くはずだ。
裏から手を回して、調理担当者が増えないようにも仕組んだ。
確実に毒を盛る機会を作りたかった。
すると、なんという好機か。
ドクタケと敵対する忍術学園の女が何故か炊事場に手伝いにやって来た。
見たところくの一でもない。
真面目そうだが鋭さはない。
いわゆるイイ人だ。
これは、暗殺の罪をなすりつけるいいカモが来た…!
私は早速、先輩を炊事場から退出させ、本当なら私が全てやるはずであった殿の食事をこの呑気な女にさせることにした。
私は補佐という形で、彼女の作った料理に毒を仕込んだ。
無味無臭、口にした瞬間に効くものでもないので、毒味役にもすぐには気づかれない。
そして口にしたら最後、解毒剤もない代物だ。
予想通り、一般人である彼女は私の動作に何も気づかなかった。
よし、あとはいつも通り、配膳係に料理を渡すだけだ。
そして、最も疑われるべき犯人は勿論敵対する忍術学園に所属しているこの女ということになるだろう。
その隙に私は跡形もなく姿を消す。
完璧なシナリオだ…!
「ありがとうございます。あなたのおかげで助かりました!」
綺麗に並んだ料理を眺め、心からの謝意を込めて礼を言うと、女は恥ずかしそうに微笑んだ。
このお人好しそうな女が後でどのような目に遭うかなど知ったことではない。
私は忍として自分の忍務を果たすのみ。
良心など腹の足しにもならない。
生きる為にそんなものはとうの昔に捨てた。
私には、彼女の嬉しそうな笑顔も何ら心に響かなかった。
私はフリーのくノ一。
とある依頼主の命によりドクタケ城城主の暗殺を請け負い潜入中だ。
約半月前に炊事場の補佐として潜入し、一人で殿の食事に毒を盛る機会を狙っていた。
調理担当の年上の女は元くの一のようで、よくも悪くも細かなことに気がつく。
少しやりにくいなと思い、まずは彼女の食べる賄いに少量の毒を混ぜた。
致死量ではないが仕事ができない程度には効くはずだ。
裏から手を回して、調理担当者が増えないようにも仕組んだ。
確実に毒を盛る機会を作りたかった。
すると、なんという好機か。
ドクタケと敵対する忍術学園の女が何故か炊事場に手伝いにやって来た。
見たところくの一でもない。
真面目そうだが鋭さはない。
いわゆるイイ人だ。
これは、暗殺の罪をなすりつけるいいカモが来た…!
私は早速、先輩を炊事場から退出させ、本当なら私が全てやるはずであった殿の食事をこの呑気な女にさせることにした。
私は補佐という形で、彼女の作った料理に毒を仕込んだ。
無味無臭、口にした瞬間に効くものでもないので、毒味役にもすぐには気づかれない。
そして口にしたら最後、解毒剤もない代物だ。
予想通り、一般人である彼女は私の動作に何も気づかなかった。
よし、あとはいつも通り、配膳係に料理を渡すだけだ。
そして、最も疑われるべき犯人は勿論敵対する忍術学園に所属しているこの女ということになるだろう。
その隙に私は跡形もなく姿を消す。
完璧なシナリオだ…!
「ありがとうございます。あなたのおかげで助かりました!」
綺麗に並んだ料理を眺め、心からの謝意を込めて礼を言うと、女は恥ずかしそうに微笑んだ。
このお人好しそうな女が後でどのような目に遭うかなど知ったことではない。
私は忍として自分の忍務を果たすのみ。
良心など腹の足しにもならない。
生きる為にそんなものはとうの昔に捨てた。
私には、彼女の嬉しそうな笑顔も何ら心に響かなかった。