第89話 きみと私の一年間
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翌朝。
「たまみさん、起きてる?」
廊下から半助さんに小声で呼ばれて目が覚めた。
「ん……、いま、おきました~…」
「…二度寝しないようにね。」
半助さんが廊下で苦笑しながら、私の部屋の名札をカタンとひっくり返した。
夜に反対に向けた名札を、朝起きたら元に戻す。
戻っていなければ私がまだ寝ている証拠…。
半助さんはいつも気にかけてくれていて、朝名札が元に戻っていなければ起こしてくれる。
とくに、昨夜のように二人で眠るのが遅くなった翌朝は…。
「…!」
思わず昨夜の情事を思い出した。
ああ、私ってばとんだ恥ずかしい勘違いを…!!
でも…。
結局、何だかんだで半助さんはお気に召してくれたみたいで…。
「せっかくたまみが恥ずかしいのを我慢して頑張って着てくれたんだから…私もちゃんと応えないとな…」とか「目の前のこんなご馳走、お残しは許しません…だよね?」とか言い訳のように言いながら止まらなかった。
そしてその眼はいつもより熱く欲情に染まっていて…いつもより激しかった。
実はああいうの好きなのかな…。
彼になら何を要求されても応えてしまいそうな自分に苦笑した。
枕元に綺麗に畳まれているエプロンを手に取ってみる。
半助さんが作ってくれた、とても可愛い私好みのエプロン。
ギュッと抱きしめて、改めてここにきて一年が経ったのだと不思議な気持ちになった。
色々あったけど、本当にあっという間だったなぁ…。
そういえば、バイトをしてるのは何か欲しいものがあるのかと聞かれたけれど、プレゼントを何にしようか考えてくれていたのかな。
バイトの理由を聞かれたときには少し焦った。
色々理由はあるけれど、そのうちの大きなひとつ…。
まだ半助さんとお付き合いする前、酔っ払った彼が言ったこと。
…たくさん子どもが欲しいって。
覚えているのかも分からないそんな言葉を真に受けて、求婚もされていないのに実はコツコツ貯金しているんですなんて恥ずかしくて言えない…!!
そんなこと言ったら変なプレッシャーをかけてしまいそうというか、何か気にされても困るし…!
それにしても「きみに無理をさせてまで望むものなどないよ。」だなんて…!
すごく優しい瞳でそんなことを言うものだから、ときめきすぎてうっかり全部話してしまいそうになった。
「あ…用意しなきゃ……。」
私はひとつ伸びをして、まだ眠たく重い瞼を擦りながら起き上がった。
「たまみさん、起きてる?」
廊下から半助さんに小声で呼ばれて目が覚めた。
「ん……、いま、おきました~…」
「…二度寝しないようにね。」
半助さんが廊下で苦笑しながら、私の部屋の名札をカタンとひっくり返した。
夜に反対に向けた名札を、朝起きたら元に戻す。
戻っていなければ私がまだ寝ている証拠…。
半助さんはいつも気にかけてくれていて、朝名札が元に戻っていなければ起こしてくれる。
とくに、昨夜のように二人で眠るのが遅くなった翌朝は…。
「…!」
思わず昨夜の情事を思い出した。
ああ、私ってばとんだ恥ずかしい勘違いを…!!
でも…。
結局、何だかんだで半助さんはお気に召してくれたみたいで…。
「せっかくたまみが恥ずかしいのを我慢して頑張って着てくれたんだから…私もちゃんと応えないとな…」とか「目の前のこんなご馳走、お残しは許しません…だよね?」とか言い訳のように言いながら止まらなかった。
そしてその眼はいつもより熱く欲情に染まっていて…いつもより激しかった。
実はああいうの好きなのかな…。
彼になら何を要求されても応えてしまいそうな自分に苦笑した。
枕元に綺麗に畳まれているエプロンを手に取ってみる。
半助さんが作ってくれた、とても可愛い私好みのエプロン。
ギュッと抱きしめて、改めてここにきて一年が経ったのだと不思議な気持ちになった。
色々あったけど、本当にあっという間だったなぁ…。
そういえば、バイトをしてるのは何か欲しいものがあるのかと聞かれたけれど、プレゼントを何にしようか考えてくれていたのかな。
バイトの理由を聞かれたときには少し焦った。
色々理由はあるけれど、そのうちの大きなひとつ…。
まだ半助さんとお付き合いする前、酔っ払った彼が言ったこと。
…たくさん子どもが欲しいって。
覚えているのかも分からないそんな言葉を真に受けて、求婚もされていないのに実はコツコツ貯金しているんですなんて恥ずかしくて言えない…!!
そんなこと言ったら変なプレッシャーをかけてしまいそうというか、何か気にされても困るし…!
それにしても「きみに無理をさせてまで望むものなどないよ。」だなんて…!
すごく優しい瞳でそんなことを言うものだから、ときめきすぎてうっかり全部話してしまいそうになった。
「あ…用意しなきゃ……。」
私はひとつ伸びをして、まだ眠たく重い瞼を擦りながら起き上がった。