第83話 初詣
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静かな新年の朝。
ふと目が覚め、そっと戸を開けて外を見ると、空気は冷たく澄みきっていて辺り一面雪景色になっていた。
白い息が凍りそうな程寒く、すぐに戸を閉めた。
たまみときり丸はまだ向こうの部屋で眠っている。
寒がりなたまみが起きたときに少しでも寒くないよう、先に囲炉裏に火をおこして湯を沸かし部屋を温めておく。
井戸の水は凍りそうに冷たく、顔を洗うと一気に目が覚めた。
「おはようございまーす…。」
きり丸が眠たそうに目を擦りながら起きてきた。
「おはよう。もう少し寝ていてもいいぞ?」
「早起きは三文の徳って言いますからね…顔洗ってきます…。」
大きなあくびをしながら井戸に向かうきり丸。
たまみはまだ眠っているのかなと様子を見に行くと、やはり寝坊助の彼女はまだスヤスヤと眠っていた。
いつの間にかここで一緒に過ごすことが自然になってきた可愛い寝顔。
そっと頬を撫でると、寒さで少し冷たくなっていた。
温めようと頬を両手で挟むと、ゆっくり目が開いた。
「……んぅ…」
「すまない、起こしてしまったな…。寒い?」
たまみは頷き、頬を挟む私の手の上に小さな手を重ねた。
「外は雪が積もってるよ。今部屋を温めてるから、もう少ししたら起きておいで。」
「雪…?」
たまみがゆっくり起き上がった。
窓を少し開けて外を見せてやると、井戸の回りできり丸が新雪にわらじの足跡をつけて遊んでいるのが見えた。
「すごい…真っ白……。」
物珍しそうに窓の外を眺めるたまみ。
私は自分が着ている半纏の紐をほどき、彼女を後ろから包みこんで抱きしめた。
「あったかい…」
たまみも一緒に半纏の袖に腕を通してきた。
少し大きめの半纏を二人で羽織り、クスクスと笑った。
「あ…」
「どうした?」
「あけましておめでとうございます。」
「うん、あけましておめでとう。」
「今年もよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしく。」
二人して笑顔で見つめあう。
雪の寒い朝なのに、ほんわかと温かい気持ちでたまみを抱きしめた。
「お雑煮すっげぇ美味いっす!おかわりっ!」
囲炉裏に布団を被せてこたつの形にし、きり丸と三人でたまみの作ってくれたお雑煮を食べた。
白味噌仕立てで大根と人参と里芋とお餅、鰹節が乗っていてとても美味しい。
「味、濃くないですか?」
「いや、すごく美味しいよ…!私もおかわり!」
笑顔でお椀を渡すと、たまみが嬉しそうに笑った。
「よかった…!食堂のおばちゃんに作り方教えてもらったんです。」
にこにことお椀にお雑煮を入れてくれるたまみ。
新年早々可愛い彼女の美味しいお雑煮を食べてほくほくした気持ちでいると、きり丸がオホンと咳をした。
「土井先生、顔が緩んでますよ。デレデレしすぎです…!」
「で、デレデレなど…!」
「してます。」
そんなはずはないのだが、そう言われると何だか恥ずかしくなってきた。
私は一気にお茶を飲み干して、「さぁ大家さんにご挨拶して初詣にでも行こうか!」と立ち上がった。
ふと目が覚め、そっと戸を開けて外を見ると、空気は冷たく澄みきっていて辺り一面雪景色になっていた。
白い息が凍りそうな程寒く、すぐに戸を閉めた。
たまみときり丸はまだ向こうの部屋で眠っている。
寒がりなたまみが起きたときに少しでも寒くないよう、先に囲炉裏に火をおこして湯を沸かし部屋を温めておく。
井戸の水は凍りそうに冷たく、顔を洗うと一気に目が覚めた。
「おはようございまーす…。」
きり丸が眠たそうに目を擦りながら起きてきた。
「おはよう。もう少し寝ていてもいいぞ?」
「早起きは三文の徳って言いますからね…顔洗ってきます…。」
大きなあくびをしながら井戸に向かうきり丸。
たまみはまだ眠っているのかなと様子を見に行くと、やはり寝坊助の彼女はまだスヤスヤと眠っていた。
いつの間にかここで一緒に過ごすことが自然になってきた可愛い寝顔。
そっと頬を撫でると、寒さで少し冷たくなっていた。
温めようと頬を両手で挟むと、ゆっくり目が開いた。
「……んぅ…」
「すまない、起こしてしまったな…。寒い?」
たまみは頷き、頬を挟む私の手の上に小さな手を重ねた。
「外は雪が積もってるよ。今部屋を温めてるから、もう少ししたら起きておいで。」
「雪…?」
たまみがゆっくり起き上がった。
窓を少し開けて外を見せてやると、井戸の回りできり丸が新雪にわらじの足跡をつけて遊んでいるのが見えた。
「すごい…真っ白……。」
物珍しそうに窓の外を眺めるたまみ。
私は自分が着ている半纏の紐をほどき、彼女を後ろから包みこんで抱きしめた。
「あったかい…」
たまみも一緒に半纏の袖に腕を通してきた。
少し大きめの半纏を二人で羽織り、クスクスと笑った。
「あ…」
「どうした?」
「あけましておめでとうございます。」
「うん、あけましておめでとう。」
「今年もよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしく。」
二人して笑顔で見つめあう。
雪の寒い朝なのに、ほんわかと温かい気持ちでたまみを抱きしめた。
「お雑煮すっげぇ美味いっす!おかわりっ!」
囲炉裏に布団を被せてこたつの形にし、きり丸と三人でたまみの作ってくれたお雑煮を食べた。
白味噌仕立てで大根と人参と里芋とお餅、鰹節が乗っていてとても美味しい。
「味、濃くないですか?」
「いや、すごく美味しいよ…!私もおかわり!」
笑顔でお椀を渡すと、たまみが嬉しそうに笑った。
「よかった…!食堂のおばちゃんに作り方教えてもらったんです。」
にこにことお椀にお雑煮を入れてくれるたまみ。
新年早々可愛い彼女の美味しいお雑煮を食べてほくほくした気持ちでいると、きり丸がオホンと咳をした。
「土井先生、顔が緩んでますよ。デレデレしすぎです…!」
「で、デレデレなど…!」
「してます。」
そんなはずはないのだが、そう言われると何だか恥ずかしくなってきた。
私は一気にお茶を飲み干して、「さぁ大家さんにご挨拶して初詣にでも行こうか!」と立ち上がった。