第77話 紅葉
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忍術学園に戻り、たまみを部屋まで送るとすぐに学園長先生の庵に向かった。
「失礼します、只今戻りました。」
「おお、土井先生。どうじゃった?」
「『鬼』の狙いは山賊を狩ることでした。あの山は特に最近治安が悪くなってましたからね…これで山賊が減れば、村人も安心して通れるようになるでしょう。」
「そうかそうか。」
学園長先生は納得の様子で、予想通りと言わんばかりに頷いた。
「それで、紅葉はもう見頃じゃったか?」
「紅葉ですか?はい、とても綺麗で…」
「よし!では次の休みにしよう!」
「?…何をですか?」
「楓さんと如月さんを誘って紅葉を見に行こうかと思ってな!あそこの山は綺麗に色づくじゃろう。」
「………まさか、学園長先生のデートの下見のために今回の出張を…!?」
「なにを言う!鬼の噂の調査をしつつ、土井先生も紅葉狩デートできるし、わしも安心して彼女達を連れていけるし、これぞ一石三鳥!」
「………」
じと目で学園長を睨むと、全く悪びれる様子もなくからからと笑われた。
「たまみちゃんも喜んでたんじゃないか?土井先生、襟元にご飯粒がついてるぞ。」
「!」
慌ててご飯粒を取ると、学園長がニヤニヤとこちらを見た。
「土井先生も忙しくてなかなか彼女を連れ出してあげられないじゃろう?だからわしがこうしてその機会を作ってあげたというわけじゃ。」
大きなお世話だ!
というか、そう思うなら余計な仕事を減らして休ませてください…!
心のなかでそう思うが、そこは口に出さず大きくため息をついた。
「ちなみに学園長先生、『鬼』の正体、本当はご存知だったのでは?」
すると学園長先生は腕を組んで片目を閉じた。
「確信はなかったのじゃが…やはりそうであったか?」
「…はい。」
「そうかそうか、やはりな。ではますます安心して彼女達を連れていこう。ヘムヘム、筆をここへ。」
「ヘム!」
早速彼女達に手紙を書こうとする学園長先生。
私は庵を後にして廊下を歩きながら考えた。
「…まぁ、確かにたまみも喜んでいたし、私も楽しかったし…これはこれでよかったか…。」
夕焼けがかった空に、先程の紅葉を思い返し…私は自然と微笑んでいた。
「失礼します、只今戻りました。」
「おお、土井先生。どうじゃった?」
「『鬼』の狙いは山賊を狩ることでした。あの山は特に最近治安が悪くなってましたからね…これで山賊が減れば、村人も安心して通れるようになるでしょう。」
「そうかそうか。」
学園長先生は納得の様子で、予想通りと言わんばかりに頷いた。
「それで、紅葉はもう見頃じゃったか?」
「紅葉ですか?はい、とても綺麗で…」
「よし!では次の休みにしよう!」
「?…何をですか?」
「楓さんと如月さんを誘って紅葉を見に行こうかと思ってな!あそこの山は綺麗に色づくじゃろう。」
「………まさか、学園長先生のデートの下見のために今回の出張を…!?」
「なにを言う!鬼の噂の調査をしつつ、土井先生も紅葉狩デートできるし、わしも安心して彼女達を連れていけるし、これぞ一石三鳥!」
「………」
じと目で学園長を睨むと、全く悪びれる様子もなくからからと笑われた。
「たまみちゃんも喜んでたんじゃないか?土井先生、襟元にご飯粒がついてるぞ。」
「!」
慌ててご飯粒を取ると、学園長がニヤニヤとこちらを見た。
「土井先生も忙しくてなかなか彼女を連れ出してあげられないじゃろう?だからわしがこうしてその機会を作ってあげたというわけじゃ。」
大きなお世話だ!
というか、そう思うなら余計な仕事を減らして休ませてください…!
心のなかでそう思うが、そこは口に出さず大きくため息をついた。
「ちなみに学園長先生、『鬼』の正体、本当はご存知だったのでは?」
すると学園長先生は腕を組んで片目を閉じた。
「確信はなかったのじゃが…やはりそうであったか?」
「…はい。」
「そうかそうか、やはりな。ではますます安心して彼女達を連れていこう。ヘムヘム、筆をここへ。」
「ヘム!」
早速彼女達に手紙を書こうとする学園長先生。
私は庵を後にして廊下を歩きながら考えた。
「…まぁ、確かにたまみも喜んでいたし、私も楽しかったし…これはこれでよかったか…。」
夕焼けがかった空に、先程の紅葉を思い返し…私は自然と微笑んでいた。