第77話 紅葉
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ある日の午後。
土井先生と二人で授業のプリントを作っているとヘムヘムがやって来た。
どうやら学園長先生が土井先生を呼んでいるらしい。
何だろう、また何か思いついたのかな…。
そわそわしながら一人で作業をしていると、暫くして土井先生が微妙な顔で戻ってきた。
「たまみ、今から忍務に行くことになった。」
「えっ!…あの、どちらまで?」
「近くの山なんだが…」
「危険な内容なんですか?」
「いや。ちょっと調べるだけだからそんなには…」
「そうですか…でも気をつけて行ってきてくださいね。」
「いや、それが……」
「?」
「今回はたまみも一緒に行くように、と。」
「えっ!?」
驚いて土井先生を見つめると、彼は複雑な顔をした。
「近くの山で、男が鬼に襲われるという噂が流れているらしい。今回はその真偽を確かめに行くのが目的だ。」
「鬼?!」
「噂によると、男だけが襲われるらしい。なぜか女性を連れていたりすると襲われないらしくて…学園長先生がたまみも一緒に行くようにと。」
「私は構いませんが…その話だと、鬼に会いたいならむしろ私がいないほうがいいのでは…?というか、私では足手まといになりませんか…?」
土井先生と忍務に行ける機会などそうそうないなら嬉しいけれど、私が原因で失敗させてしまったらどうしようと不安がよぎる。
土井先生は優しく微笑んで私の頭を撫でてくれた。
「大丈夫、そこは気にしなくていい。鬼なんていないだろうし何が起きているか聞き込み調査するだけだ。…ただ、そんな噂のあるところに…たまみを連れていくのが気になるだけで…。そこは山賊も多く出ると聞いてるし。」
鬼と山賊…どちらも遭遇したくない…。
「鬼って…一体どんな鬼なんでしょう…?」
私が不安そうに考え込むと、土井先生がハッとして慌てて言った。
「たまみは私が守るから大丈夫。あの辺の山はいま紅葉が綺麗な時期だと思うから…きみはただの散策だと思ってついてきて。」
「紅葉ですか?」
「うん、山の麓に茶店もあるから、そこでお茶していこう。」
優しく微笑む土井先生に胸が高鳴る。
平日に二人で忍務で、ついでに紅葉狩デートできるなんて…素敵すぎるっ…!!
「すぐに用意します!」
つい顔がゆるんでしまい、嬉しさを隠しきれずニコニコと答えると、土井先生もまた笑顔で頷いた。
土井先生と二人で授業のプリントを作っているとヘムヘムがやって来た。
どうやら学園長先生が土井先生を呼んでいるらしい。
何だろう、また何か思いついたのかな…。
そわそわしながら一人で作業をしていると、暫くして土井先生が微妙な顔で戻ってきた。
「たまみ、今から忍務に行くことになった。」
「えっ!…あの、どちらまで?」
「近くの山なんだが…」
「危険な内容なんですか?」
「いや。ちょっと調べるだけだからそんなには…」
「そうですか…でも気をつけて行ってきてくださいね。」
「いや、それが……」
「?」
「今回はたまみも一緒に行くように、と。」
「えっ!?」
驚いて土井先生を見つめると、彼は複雑な顔をした。
「近くの山で、男が鬼に襲われるという噂が流れているらしい。今回はその真偽を確かめに行くのが目的だ。」
「鬼?!」
「噂によると、男だけが襲われるらしい。なぜか女性を連れていたりすると襲われないらしくて…学園長先生がたまみも一緒に行くようにと。」
「私は構いませんが…その話だと、鬼に会いたいならむしろ私がいないほうがいいのでは…?というか、私では足手まといになりませんか…?」
土井先生と忍務に行ける機会などそうそうないなら嬉しいけれど、私が原因で失敗させてしまったらどうしようと不安がよぎる。
土井先生は優しく微笑んで私の頭を撫でてくれた。
「大丈夫、そこは気にしなくていい。鬼なんていないだろうし何が起きているか聞き込み調査するだけだ。…ただ、そんな噂のあるところに…たまみを連れていくのが気になるだけで…。そこは山賊も多く出ると聞いてるし。」
鬼と山賊…どちらも遭遇したくない…。
「鬼って…一体どんな鬼なんでしょう…?」
私が不安そうに考え込むと、土井先生がハッとして慌てて言った。
「たまみは私が守るから大丈夫。あの辺の山はいま紅葉が綺麗な時期だと思うから…きみはただの散策だと思ってついてきて。」
「紅葉ですか?」
「うん、山の麓に茶店もあるから、そこでお茶していこう。」
優しく微笑む土井先生に胸が高鳴る。
平日に二人で忍務で、ついでに紅葉狩デートできるなんて…素敵すぎるっ…!!
「すぐに用意します!」
つい顔がゆるんでしまい、嬉しさを隠しきれずニコニコと答えると、土井先生もまた笑顔で頷いた。